イラスト・漫画・小説の投稿プラットフォーム「pixiv」をはじめ、クリエイター向けツールやサービスの提供など、多角的な領域から創作支援プロジェクトを展開しているピクシブ社。
今回は「ゲームメーカーズ スクランブル2026」出展に向け、3Dモデル制作用ツール・サービス群「VRoid」など同社のプロダクト概要や活動理念、そして同社登壇講演や出展ブースの見どころなどを語っていただきました。
イラスト・漫画・小説の投稿プラットフォーム「pixiv」をはじめ、クリエイター向けツールやサービスの提供など、多角的な領域から創作支援プロジェクトを展開しているピクシブ社。
今回は「ゲームメーカーズ スクランブル2026」出展に向け、3Dモデル制作用ツール・サービス群「VRoid」など同社のプロダクト概要や活動理念、そして同社登壇講演や出展ブースの見どころなどを語っていただきました。
ピクシブ 古賀
2015年にピクシブへ入社。8年ほどにわたり新規事業・プロダクト開発を担当し、10を超えるサービスの立ち上げからグロースを経験。2023年から経営企画などを経験し、現在は、Vice-Head of Divisionとしてクリエイター向けのサービス開発を管轄すると同時に、先端技術推進の担当部署を兼務
――まずは自己紹介として、お2人の普段の業務内容についてお聞かせください。
古賀:Creator Divisionで3D事業の推進を担当している古賀と申します。入社してから今年で11年目となり、現在は先端技術領域を担当する部署など、手広くいくつかマネジメントを担当しています。
前職は広告代理店で5年ほど働いており、ピクシブにはディレクターやPMとして入社し、現在は管理職を務めています。
「ゲームメーカーズ スクランブル2026」では、開発マネージャーの晴佐久(はれさく)と私の2名で登壇予定です。2人とも3D領域の事業や開発を推進するポジションにおりまして、晴佐久が技術領域、私がビジネス開発領域を担っています。
晴佐久:ピクシブでVRoidのエンジニアたちのマネージャーをしている晴佐久です。2018年にエンジニアとして中途入社し、今年で8年目になります。
当初はバックエンドのエンジニアとして従事してましたが、広範囲なVRoidの技術領域をカバーしながら業務にあたった経験から、今ではマネージャーとしてチームを統率する立場にあります。
最近の業務内容としては、主にエンジニアを中心とした開発チームが動きやすくなるような仕組みづくりや、VRoid SDKのPdMなどを担当しています。
――御社の事業内容や企業情報について、簡単にお聞かせください。
古賀:主に「pixiv」を中心とした、クリエイターの創作活動を支えるプロジェクトを展開しています。「創作活動を、もっと楽しくする。」というミッションを掲げ、創作活動の始まりから最後までをサポートできるよう、製品・サービスの提供やイベント運営など、多種多様な活動を行っています。
従業員数は、社員・業務委託・アルバイトの方を含めると500名を超える規模となっています。
事業内容としては、CtoCのECサービスやツール開発、プラットフォーム開発など多岐にわたりますが、すべての中心にあるのは「クリエイターや創作活動を盛り上げる」という想いです。
古賀:今回のイベントに近い領域でいえば「BOOTH」、VRoid SDKを含めた「VRoid」などが関連が深いプロダクトになると考えています。
あらゆる創作物を扱うクリエイターズマーケット「BOOTH」では、昨今は3D領域が活発化しており、自社メディア「pixiv inside」などでも触れさせていただきました。
古賀:「VRoid」は、3Dモデル制作ソフトウェア「VRoid Studio」を中心としたプロダクトで、「イラストレーターにも絵を描くような感覚で簡単に3Dモデルを作ってもらいたい」というコンセプトのもと、2018年のリリースから9年目を迎えます。
作成したモデルは「VRoid Hub」という3Dモデル投稿プラットフォームにアップロードでき、「VRoid」という単独のブランドの中で複数の機能やアプローチを持たせています。2026年8月時点で350万体以上ものモデルがアップロードされており、VRoid StudioやVRoid Mobileといったシリーズ全体を含めると、約1,500万ダウンロードを記録する規模のサービスへと成長しています。
晴佐久:「VRoid SDK」は、VRoid Hubと連携したアプリケーションを開発できるSDKで、アンリアルエンジンやUnityにも対応しています。2019年に公開してから多くの企業様や個人開発者の方にご活用いただいています。
現在、VRoid SDKを用いたアプリケーション数は非公開のものを含めて1,500件を超えており、ゲームにとどまらず、配信向けトラッキングアプリやダンスアプリなど多種多様な用途で導入いただいています。
また、マルチプレイ向け拡張SDKを導入することで、複数のプレイヤーがそれぞれ自分の3Dキャラクターを呼び出して操作できるゲームも開発可能となります。
(画像は「VRoid SDK」公式サイトのスクリーンショット)
――御社はプラットフォームをどのような思いで運営されているのでしょうか?
古賀:最初にリリースされた「pixiv」は、イラストレーターの方を中心とした創作活動のプラットフォームとして始まり、現在は小説やマンガなども幅広くカバーしています。
非常に多くのユーザー様にご利用いただいているため、特定のカテゴリに偏ることなく、「いかに公平・公正に、そして安全にみんなに使ってもらえるか」を常に考えながら運営しています。
これはピクシブが手掛けるサービスに共通した考えで、先に名前が挙げたがった「VRoid」や「BOOTH」も基本的な考え方は同じです。ただ、今回の「ゲームメーカーズ スクランブル2026」に参加される方々と特にシナジーが強いのは「3Dモデル」や「開発ツール」の領域だと感じています。
この機会にぜひ知っていただき、ご利用いただけると嬉しいです。
――「VRoid Studio」や「VRoid SDK」などのソフトウェア製品については、どのような展開やビジョンをお持ちですか?
古賀:もともとは「2Dイラストレーターの方に3Dモデルを作ってもらいたい」というコンセプトで始めたサービスですが、徐々にその裾野が広がってきていると感じています。
3Dモデルの使われ方って、本当に多種多様なんですよね。ライブ配信での利用はもちろん、多人数で遊ぶゲームや一人称視点のゲーム、あるいは自分自身の代替となるアバターやVTuberとしての活動などさまざまです。私たちは「3D創作の価値を変えていく」ことに重きを置いて、さらにその裾野を広げていきたいと考えています。
イラストを描かれる方々は、もともとパースや立体感、色味の感度など、空間を把握して物を作る能力が非常に高いんです。だから「使ってみるハードルさえ下げれば、きっと3Dソフトウェアも使いこなせるはずだ」と信じていましたし、それが結果的に多くの方に使っていただけるようになったのだと思っています。
晴佐久:「作られた3Dモデルがどこで活躍できるか」を考えたとき、主な利用用途がゲームでした。そこで、VRoid Hubに投稿されているモデルをゲーム内で直接呼び出して使えるように「VRoid SDK」を開発しました。当初はUnityのみの対応でしたが、より多くのゲーム開発者の方に使っていただきたいという思いから、現在はアンリアルエンジンにも対応しています。
――イベントでのご出展内容についてお聞かせください。
古賀:ブースでは、実際に「VRoid SDK」を組み込んだゲームをご用意しています。ご自身で選んだVRoid Hub上のモデルを、ゲーム内で実際に動かして利用する流れを体験いただきたいです。
本当にいろんなゲームで使われてほしいと願っているので、まずは実機でコンテンツに触れてもらうのがメインですね。もちろん、ピクシブがどのような考えでサービスを作ってきたのかといったお話や、具体的な商談、あるいは普段サービスを利用してみてのご意見・ご感想・ご相談の窓口としてもご案内可能です。
ゲーム開発者の方々に「自分が作ろうとしているゲームに、ちょっとVRoid SDKを組み込んで試してみるか」と検討いただけるような出展内容にしています。
――ご登壇される講演では、どのような解説を予定されていますか?
古賀:今回のインタビューでお話ししたような、開発の背景やプロダクトについての全体像に加えて、「具体的にこういう風に使ってほしい」というケーススタディや事例の紹介を中心にお話しする予定です。
お聞きいただいた後に「ぜひ一度試してみたい!」と思っていただけるような講演にしていきたいと考えていますので、お時間があればぜひ足を運んでいただけると嬉しいです。
――それでは最後に、イベント参加者や本記事の読者に向けてメッセージをお願いいたします。
古賀:ピクシブは即売会などに出展することは多いのですが、こうしたゲーム開発者向けのイベントに出展するのは、比較的珍しいんですよね。界隈としては「新参者」になりますので、どうかお手柔らかにお願いします(笑)。
ですが、逆に新参者だからこそ提供できる新しい価値やできることもあると思っています。新参者とは言いつつも会社自体は非常にパワフルに動いていますので、皆様と一緒に何か新しいシナジーを生み出していけたら最高に嬉しいです。当日はぜひ、よろしくお願いいたします!
また、ピクシブでは「pixiv inside」というオウンドメディアを運営しています。働き方や社内制度をはじめ、私たちの開発技術やイベント出展の裏側など、幅広い情報を発信しています。今回のイベントでピクシブのカルチャーや技術に少しでも興味を持っていただけたら、ぜひこちらも覗いてみてください!
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