ASUS JAPANは、ポータブルゲーミングPCの新製品「ROG XBOX Ally X20」を発表した。発売日は2026年10月16日(金)で、価格は258,800円(税込)。なお、本記事公開日の9月17日(木)より予約受付が開始される。
ディスプレイへの有機EL(OLED)採用をはじめ、昨年発売された「ROG XBOX Ally X」の上位後継モデルに位置付けられる。
発表会で展示された実機の体験フィーリングおよび公開された仕様に基づき、主要な変更ポイントを中心に紹介しよう。
ASUS JAPANは、ポータブルゲーミングPCの新製品「ROG XBOX Ally X20」を発表した。発売日は2026年10月16日(金)で、価格は258,800円(税込)。なお、本記事公開日の9月17日(木)より予約受付が開始される。
ディスプレイへの有機EL(OLED)採用をはじめ、昨年発売された「ROG XBOX Ally X」の上位後継モデルに位置付けられる。
発表会で展示された実機の体験フィーリングおよび公開された仕様に基づき、主要な変更ポイントを中心に紹介しよう。
TEXT / 松井 ムネタツ
EDIT / 浜井 智史
発表会で登壇した、ASUSTek Computer ROG製品プロダクトマネジメントディレクターのGabriel Meng氏(画像左)、ASUS JAPAN コンシューマービジネス事業部 総括部長のDavid Chu氏(画像中央)、ASUSTek Computer グローバルマーケティングディレクターのGalip Fu氏(画像右)
今回最大の進化点として挙げられるのが、ディスプレイ品質の大幅な刷新である。前モデルの7.0型TFT液晶から、本機では7.4型有機EL(OLED)のフルHDディスプレイへと変更。単なるパネル素材の変更にとどまらず、表示性能そのものが飛躍的に向上している。
応答速度は前モデルの7msから0.2msへと大幅に高速化し、最大輝度も500nitsから1400nitsへと格段に高められた。
リフレッシュレートは120Hz(可変30Hz〜120Hz)で、明暗のコントラストを鮮明に描くDolby Visionに対応するほか、VESAのDisplayHDR True Black 1400認証を取得。さらに、ASUS独自の品質基準「ROG Nebula HDR」を満たしており、映画鑑賞やグラフィック負荷の高いAAAタイトルのプレイ時においても、暗部の潰れや白飛びを抑えた深い奥行きと没入感を体験できる。
ディスプレイの大型化に伴い、ベゼル幅は約60%縮小された。前面における表示領域の割合が高まったことで視覚的な迫力が増大し、それでいて筐体幅などのサイズ感は前モデルと同等水準に抑えられている。
会場で実機に触れてまず感じたのは「とにかく画面が圧倒的に明るく美しい」という点だ。会場に並べられた「ROG Xbox Ally X」との直接比較においても、発色の鮮やかさや輝度の高さ、黒の引き締まり具合において、X20のほうが明るく綺麗に表示されていた。
ゲームの操作性を左右するコントローラーやボディの設計にも改良が施された。新たに採用されたTMR(磁気式)ジョイスティックは、ゲームパッドで発生しがちなドリフト現象を抑制するのみならず、デッドゾーンが3%まで狭められ、微細な入力操作を正確に検知できる。また、操作時の消費電力を約75%削減したことで、バッテリー駆動時間の維持・向上にも寄与している。
さらに、「可変式D-Pad」というユニークなギミックが追加された。D-Pad(方向ボタン)部分を少し引き上げて90度回転させるだけで、「4方向レイアウト」と「8方向レイアウト」を切り替えられる。格闘ゲームやコマンド入力を必要とするタイトルなど、ゲームに合わせて最適な操作感を選択可能だ。
ABXYボタンは構造が再設計され、約90gの押下圧で入力できるよう調整された。連続打鍵時の負荷が軽減され、長時間のプレイでも疲労しにくい仕様となっている。グリップ部には、ROGロゴのエンボス加工を施した新たなラバーグリップが採用された。
また、CPU冷却用の排気口が新たに設けられており、パフォーマンスをさらに引き出せるよう設計されている。本体も熱くなりにくく、快適性がアップしたと言っていいだろう。
重量は約715gから約756gへと約40gほど増加したが、800gを下回る重量だ。持ち運びや手に持ってのプレイ時にも絶妙な重量バランスに収まっている。
「ROG XBOX Ally X20」の登場に併せ、充実した各種周辺機器および特別なアニバーサリーセットも発表された。
「ROG XBOX Ally X20 Bundle(20周年アニバーサリーセット)」は、ROG XBOX Ally X20本体に、ARスマートグラス「ROG XREAL R1 Edition 20」、dbrand製Killswitch(保護ケース・トラベルハードカバー・ ROGロゴ入りフリーク・スキンシール)、ペリカン製プロテクターケースが同梱された特別パッケージで、価格は442,800円(税込)。
なお、セットに含まれる「ROG XREAL R1 Edition 20」は、本体発売日と同日の10月16日(金)に単品発売も予定されており、価格は119,980円(税込)となる。
ARスマートグラス「ROG XREAL R1 Edition 20」は、ROG XREAL R1の限定カラーモデル
スタンド機能を備えたクレードルドック「ROG BULWARK DOCK DG310」も新たにラインナップされた。USB 3.2ポート×3、HDMI 2.1ポート×1、有線LANポート×1を備えており、外部モニターや各種周辺機器を接続して大画面でのゲームプレイも快適になる。価格は19,980円(税込)。
また、持ち運びに便利なバッグ類として、「ROG SLASH Backpack Edition 20」(税込29,980円)、「ROG SLASH Hard Case Luggage Edition 20」(税込45,800円)、「ROG Archer Messenger 14 BC2400」(税込14,800円)の3モデルが展開。これらはいずれも9月17日(木)より発売となる。
洗練されたデザインとともに優れた機能性を備えており、普段使いにも使えそうな仕上がりを見せている。
ディスプレイの有機EL化による圧倒的な画質向上と、スティックや可変D-Padをはじめとする入力系のブラッシュアップにより、「ROG XBOX Ally X20」はポータブルゲーミングPCとして極めて高い完成度へと達している。
とはいえ、CPU(AMD Ryzen AI Z2 Extreme)、メモリ(24GB)、ストレージ(1TB SSD)、バッテリー容量(80Wh)はROG XBOX Ally Xを踏襲しているので、この点をいかに判断するかが選択の分かれ目となりそうだ。現行機を買っていないなら「買い」だと言える。通常モデルの白いROG XBOX Allyから買い替えるなら本機を猛烈にプッシュしたいが、上位モデルのROG XBOX Ally Xを持つのであれば、実機に触れたうえでの判断を推奨したい。
持ち運びやすさと最高峰のゲーム体験を両立したいゲーマーにとって、見逃せない注目の1台であるのは間違いない。国内のハンドヘルド型ゲーミングPC市場がますます盛り上がりそうだ。
パソコンゲーム雑誌、アーケードゲーム雑誌、家庭用ゲーム雑誌を渡り歩き、現在はフリーのゲーム系編集/ライター。マイベストゲームは『ウィザードリィ 狂王の試練場』で、最近だと『Forza Horizon』シリーズに大ハマリ。メインPCはAlienware Aurora。セガ・レトロゲーム系メディア「Beep21」副編集長をやりつつ、ボードゲームメディア「BROAD」編集長も兼任。
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