天空は2026年9月4日(金)、Intel Arc G3 Extremeを搭載した8インチポータブルゲーミングPC「OneXFly APEX Air」国内正規版の発表披露会を開催した。価格は298,000円(税込)で、9月11日(金)に発売。同日より、One-Netbook日本公式サイト、ハイビーム公式オンラインストア、およびハイビームの実店舗で予約受付を開始している。
本体約639g、Arc G3 Extreme搭載の8型ポータブルゲーミングPC「OneXFly APEX Air」、9/11(金)に国内販売がスタート!60fps動作&持ち運びやすさを両取り
TEXT / 松井 ムネタツ
EDIT / 浜井 智史
目次
機動性と性能を両立する最新SoC「Intel Arc G3 Extreme」
2026年2月に披露された「OneXFly APEX」が、AMD Ryzen AI Max+ 395を積んだうえ外付け水冷ボックスまで搭載した“全部乗せ”のモデルであったのに対し、本機「Air」は名前のとおり、身軽さに振った一台である。しかし決して性能面を妥協したわけではない。むしろ、高性能なIntel製SoCを採用した点が、本機の最大のポイントといえるだろう。
5月末に発表されたIntel Arc G3 Extremeプロセッサーは、2基のPコアに8基のEコア、さらに4つの低消費電力Eコアを組み合わせた14コア/14スレッド構成を採用し、最大4.7GHzで駆動する。
内蔵GPUには「Intel Arc B390」を搭載。12基のXe3コアはハードウェアレイトレーシングに対応し、最大2.3GHzで動作する。『モンスターハンターワイルズ』や『サイバーパンク2077』、『SILENT HILL f』といった高負荷なタイトルにおいても、この内蔵GPUで(プリセットの設定を調整したうえで)60fps以上を維持できるとしており、最新のゲームを十二分に堪能できるスペックを備えているといっていいだろう。
さらに、96基のXMX AIエンジンによってAI処理性能は最大113TOPSを実現しており、高解像技術「Intel XeSS 3.0」も利用可能だ。TDPは標準で35Wに設定されており、任意で最大40Wまで引き上げられる。
バッテリーを取り外すと本体重量は約639gへ
ディスプレイには、ネイティブランドスケープの8インチLCD(解像度1920×1200、アスペクト比16:10)を採用し、リフレッシュレートは120Hz。Adaptive-Syncをサポートしているため、フレームレートが大きく変動する環境でもティアリングを抑制できる。
そのほか、輝度は500nit、コントラスト比は1200:1、sRGBカバー率100%という仕様であり、極端に突出した数値ではないものの、明るい室内環境においても視認性に優れ、ポータブル機に散見される「画面が暗くて発色に乏しい」という印象は見受けられなかった。
バッテリーは85Whの着脱式で、本体背面に装着する。ホットスワップにも対応しているため、電源を落とすことなく予備バッテリーへ差し替えて遊び続けることが可能だ。
本体重量は、バッテリーを外した状態で約639g(バッテリー単体は約380g)。据え置きで外部電源につないで遊ぶ際はバッテリーを外して軽量化を図り、外出時にはバッテリーを装着するといった、状況に応じた運用が可能となる。長時間ホールドし続けるハンドヘルドにおいて、この数百グラムの重量差は予想以上に効いてくるはずだ。
冷却システムとコントローラーの搭載機能も抜かりなし!
冷却機構には、最大風量6.70CFMのファンを2基搭載したデュアルファン方式を採用。47,200mm²の放熱面積を誇る大型ヒートシンクと、4本の純銅製ヒートパイプによって熱を運ぶ構成で、40Wでの安定動作を前提にした設計となっている。
コントローラーは、RGBリングを備えた静電容量式アナログスティックに、ホールエフェクトセンサー、割り当て変更が可能な背面ボタン、デュアルリニアモーターによる振動機能など、昨今のゲーミングシーンに求められる要素はひと通り網羅している。コントローラーは着脱式ではないが、そのぶんボディは堅牢な仕上がりとなっている印象だ。
電源ボタンには指紋認証センサーが統合されており、スリープ復帰からの復帰と同時にそのままサインインできる。オーディオ面では、Harman認定のステレオスピーカーを搭載し、AudioEFXによる音響補正にも対応している。
ストレージは1TBのSSDを標準搭載。加えて、最大2TBのMini SSDスロットと、最大300MB/sのmicroSDカードスロットを備えており、あとから容量を拡張できるのもうれしい要素だ。
単なる軽量モデルに留まらない、ポータブルゲーミングPCの「新たな最適解」
国内正規版として展開されるにあたり、日本語マニュアルと国内1年間のサポートが付帯する点は、この価格帯の機種を購入する上で無視できない。
2026年3月に発売されたOneXFly APEXが「性能を引き出すためなら重量増や水冷システムの導入も厭わない」モデルだとすれば、OneXFly APEX Airは「持ち歩ける重さのまま、どこまでやれるか」を突き詰めたモデルであり、それぞれ明確に異なるコンセプトに基づいた解答を提示している。Intel Arc G3 Extreme搭載のポータブルゲーミングPCはすでに市場に登場しつつあるが、その中での新たな選択肢としてOneXFly APEX Airも候補に加えておきたい。
「OneXFly APEX Air」主な仕様
パソコンゲーム雑誌、アーケードゲーム雑誌、家庭用ゲーム雑誌を渡り歩き、現在はフリーのゲーム系編集/ライター。マイベストゲームは『ウィザードリィ 狂王の試練場』で、最近だと『Forza Horizon』シリーズに大ハマリ。メインPCはAlienware Aurora。セガ・レトロゲーム系メディア「Beep21」副編集長をやりつつ、ボードゲームメディア「BROAD」編集長も兼任。
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