この記事の3行まとめ
- Go言語で2Dゲームの開発を行うオープンソースのゲームエンジン「Ebitengine」、v2.10がリリース
- macOSやLinux、BSD のデスクトップ環境向けのビルドについて、Cgo環境への依存を撤廃し、Go環境のみ(Pure Go)でのビルドが可能に
- Ebitengine制アプリを別のアプリケーションのエディタ内で実行する仮想化(VM)機能が実装
2026年9月8日(火)、オープンソースの2Dゲームエンジン「Ebitengine(エビテンジン)」のv2.10が公開されました。
(画像は公式サイトより引用)
「Ebitengine」は、個人開発者の星一氏が開発を行う、プログラミング言語「Go」を利用してマルチプラットフォームに対応した2Dゲームを制作できるゲームエンジンです。『くまのレストラン』『SAEKO: Giantess Dating Sim』などのタイトルで採用されています。
バージョン2.10.0では、macOS/Linux/BSD向けのGo環境のみ(Pure Go)でのビルド機能、作成したアプリを別アプリのエディタ上で動作させる仮想マシン(VM)などが実装されました。
なお、Ebitengine v2.10の利用はGo 1.25以上が必要となります。
デスクトップ環境向けアプリはGo単体でビルド可能に
macOSやLinux、BSDのデスクトップ環境向けのビルドについて、CGoへの依存が撤廃され、Go環境のみ(Pure Go)でビルドを行う機能が実装されました。これにより、異なるOS間でのクロスコンパイルが容易になるとしています。
なお、モバイルプラットフォームおよび一部のコンソール向けのビルドでは、CGoが引き続き必要です。
仮想マシン(VM)が導入
従来Ebitengine製のアプリは単独で動作していましたが、今回より、作成したアプリを「ゲスト」プロセスとして実行し、ほかの「ホスト」側から制御可能となりました。 別のツールのエディタ上にEbitengine製アプリを埋め込み、プレビューなどとして表示できるほか、プログラム・AIエージェントによる自動テストに利用可能です。
ビルドタグを付与するか、コード内にebiten.RunGameOptions.VMGuestEndpointを設定することで、AIによる自動デバッグを有効化できます。
シェーダーの事前コンパイル機能が実験的機能として導入
シェーダーの事前コンパイルを行い、ロード時間を短縮する「exp/shaderprecomp」パッケージが実験体機能として実装されています。また、同機能を使用するにあたり、指定したパッケージやその依存関係の中から、Kage(Ebitengine独自のシェーダー言語)のソースコードを自動的に収集し、各種グラフィックス環境向けに変換・出力するツールが用意されています。
DirectXやMetalなどの特定環境においては、出力コードを各プラットフォーム専用のコンパイラで個別にバイナリデータへとコンパイルする必要があります。
その他、テキスト描画機能のカラー絵文字対応、IME入力の対応範囲拡大など、さまざまなアップデートが実施されています。
Ebitengine 公式サイトEbitengine 2.10 リリースノート