この記事の3行まとめ
- ブラウザで動作するオープンソースの3Dスキャンデータ編集ツール「SuperSplat」、バージョン3.0がリリース
- WebGPUベースで再構築され、大規模シーンでのメモリ消費量削減や高い応答性を実現
- 3D空間上のサーフェスに対して選択範囲を直接ペイントできる「Sphere Brush」などが搭載された
PlayCanvasは2026年9月8日(火)、3D Gaussian Splatting(※)を用いて作成された3DCGモデルデータを編集・最適化できるツール「SuperSplat」について、バージョン3.0をリリースしました。
※ ポリゴンやボクセルなどとは異なる方法で3D空間を表現する技術。複数の静止画をもとに3Dモデルを生成でき、生成精度の高さに対して高速なレンダリングが可能
同ツールはMITライセンスのもと、オープンソースとして無料で提供されています(※)。
※ 記事執筆時点における最新版はバージョン3.1.2
「SuperSplat 3.0」紹介映像
「SuperSplat」は、同社が開発・提供するオープンソースのゲームエンジン「PlayCanvas Engine」を基盤に構築された3DCGデータ編集用エディター。Webブラウザで動作するツールで、ソフトウェアのインストールなどは不要です。
本アップデートでは、エディタのレンダリング基盤がWebGPUベースで再構築されました。大規模なシーンを従来よりも少ないメモリ消費で読み込むことができ、高い応答性が維持されるとしています。
なお、バージョン3.0ではWebGPUの利用が必須要件となっており、対応するブラウザでのみ動作します(※)。
※ 動作環境として、最新版のChrome/Edge、Safari 26以降、WebGPUを有効化したFirefoxが挙げられている
(画像はニュースリリースより引用)
また、数千万規模のGaussianを含む重いシーンにおいてソート処理をスキップし、順序非依存の手法で不透明度と深度テストを備えた描画を行える「Stochastic Alpha」レンダリングモードが実装。
このモードは、設定を「Auto」モードに移行したうえ、GPUでのソート処理に遅延が生じた場合のみ自動的に起動し、処理負荷が下がると即座に通常の描画モードへと切り替わります。これにより、シーン内の移動や編集作業を滑らかに進行できるとしています。
約2000万個のガウス分布をスキャンした結果(動画はニュースリリースより引用)
編集作業を効率化するツール群も拡充。たとえば、3D空間上のサーフェスに対して選択した範囲をブラシで直接ペイントできる「Sphere Brush」機能などが搭載されました。
また、カラーグレーディングの適用範囲が変更され、シーン全体ではなく、選択した特定の領域に対してのみ色調補正を施せるようになりました。
Sphere Brushでペイントを行う様子(動画はニュースリリースより引用)
そのほか、シーンの表示スタイルをスライダーなどで直感的に一括管理できるAppearanceパネルが追加されたほか、JSONやCOLMAPからのカメラポーズのインポート処理が高速化されるなど、さまざまな機能追加・改善が実施されています。
詳細はPlayCanvas公式ブログをご確認ください。
「New in SuperSplat: Editor 3.0 Rebuilt on WebGPU」PlayCanvas Blog