この記事の3行まとめ
- Unity Technologies、「Unity ゲーミングレポート 2025」を無料で公開
- Unityで開発を行う約500万人のデータや、GDCなどのイベントで実施された調査・アンケート結果に基づいたレポート
- 96%のスタジオがAIツールを導入していることや、開発者の90%が新作をモバイルでリリースしたことなどが記載
Unity Technologiesは2025年3月17日(現地時間)、「Unity ゲーミングレポート 2025」を公開しました。
Unity ゲーミングレポート 2025が公開!🎮
30億人以上のプレイヤーと25兆円規模の市場を誇るゲーム業界。一方で、スタジオ閉鎖やプロジェクト中止が続出する厳しい現状も。今年のレポートでは、業界トレンドと開発者の生存戦略を徹底解説👇https://t.co/BImhWUMeun pic.twitter.com/9N0Udkij9H
— ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン (@unity_japan) March 19, 2025
「Unity ゲーミングレポート 2025」は、Unityで開発を行う約500万人から収集したデータや、2024年に開催されたGame Developers Conference(GDC)やgamescomといったイベントで実施された調査・アンケート結果に基づき作成されています。
マルチプレイゲーム開発・プラットフォームの選択・AIの活用など5つのトピックに分けて、ゲーム業界のトレンドについてレポートしています。
(画像は「Unity ゲーミングレポート 2025」公開ページより引用)
報告によると、96%のスタジオが開発フローにAIツールを導入し、作業の自動化やコード品質向上などに役立てているといいます。
また、64%の開発者がマルチプレイ(カウチコープを含む)が可能なゲームの開発に取り組んでいるとのこと。シューティングゲームやバトルロイヤルをはじめ、幅広いジャンルにおいてマルチプレイ機能が取り入れられています。
業界全体を通してコスト削減や安定性を維持する傾向が高まっていることにも言及。62%のスタジオが新作を展開するより既存タイトルへの投資を優先していると述べているほか、新規プラットフォームへの進出に対して慎重な姿勢が見られると報告しています。
また、新作タイトルのリリース先として「モバイル」を選択した開発者が90%、「デスクトップ」を選択した開発者が80%と、モバイルゲーム・PCゲームの人気が上位を占めていると述べています。
そのほか、2022年以降ゲームのビルドサイズが増加傾向にあることや、開発者の88%が「ゲームのプレイ時間が長くなっている」と認識していることなどが記載されています。
※ 記事中に掲載しているパーセンテージはいずれも回答者300人を母数として算出されたもの
「Unity ゲーミングレポート 2025」は、同社公式サイト上のレポート公開ページにて無料で公開中。氏名・所属会社などの情報を入力することで閲覧できます。
また、レポートの一部内容について紹介した記事が同社公式ブログにて公開されています。
「Unity ゲーミングレポート 2025」公開ページ「開発者が2025年のUnityゲームレポートで変化に対応する方法を学ぶ」Unity公式ブログ