バグを機にゲームシステムを急転換。ブロックを“押し込んで消す”豪快な落ち物パズルアクション『Jupiter Junkworks』試遊レポート【BitSummit PUNCH】

バグを機にゲームシステムを急転換。ブロックを“押し込んで消す”豪快な落ち物パズルアクション『Jupiter Junkworks』試遊レポート【BitSummit PUNCH】

2026.05.27
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2026年5月22日(金)から24日(日)の3日間、京都の「みやこめっせ」にて日本最大級のインディーゲームイベント『BitSummit PUNCH』が開催されました。

世界各国の最新インディーゲームが集結した会場の中から、本稿ではオーストラリアの開発チーム「Pixel Drake」が手がけるアーケードパズルアクション『Jupiter Junkworks』のプレイレポートを開発者インタビューと共にお届けします。

TEXT / ハル飯田
EDIT / 浜井 智史

目次

爽快パズルでスクラップ&リサイクル!

『Jupiter Junkworks』公式トレーラー

Jupiter Junkworks』は、画面上部から降ってくるさまざまな形のブロックを配置し、横一列を揃えることで消していく“落ちもの”系のパズルアクションです。

基本的なルールは『テトリス』に近いものの、積んであるブロックを押し込んでのラインクリアができる「スラム」操作が本作最大の特徴。いびつになってしまった地形もパワフルに貫いてブロックを揃えられ、エフェクトやサウンドも相まって抜群の爽快感が味わえるタイトルになっています。

(画像はSteamデモ版のスクリーンショット)

(画像はSteamデモ版のスクリーンショット)

このスラムを駆使してラインを消していくことに加え、ブロックに含まれている資源を回収することもゲームの目標に含まれます。資源はブロックの一部がキラキラ光っているので分かりやすく、これをどんな形でも4つ繋げると回収可能です。

(画像はSteamデモ版のスクリーンショット)

回収のために資源を積み上げると自然といびつな形になってしまうので、これをスラムで解決。さらに条件が整うと縦列を一気に圧縮する「レールガン」など強力なスキルも使用可能に。これらを駆使して制限時間内に目標を達成していくというアーケードスタイルの作品となっています。

近未来SFの世界観やキャラクター性も魅力的。本編ではライラやグラント、ジュンといったキャラクターたちがひょんなことから力を合わせて木星の宇宙船解体工事「ジュピタージャンクワークス」を復興していく物語が描かれます。

プレイヤーの操作に合わせて画面右のキャラクターが目まぐるしくリアクションしてくれるのも楽しい

今回展示されていたデモ版ではチュートリアルに加え、メインキャラクターのひとり「ジュン」を操作するステージも登場。がらりとステージの雰囲気が変わるだけでなく、マシンでプレスしてブロックを崩していくチュートリアルの「ライラ」に対し、ジュンは刀でブロックを一閃して消す演出に変化するなど、作り込みも光ります。

落ちものパズルとあってはついつい綺麗に“積んで”しまいがちですが、スラムを気持ちよく味わうために敢えて大まかに配置していくのが不思議な感覚で、シンプルかつ爽快なゲームならではの手軽さと、独自のルールを攻略していくやり応えがミックスされている印象でした。

不具合を逆手に取り「ブロックを押し込む」ギミックへ昇華。独自システムが生まれた転換点

Pixel Drake」のコアメンバー5名に加え、協力アーティストやローカライズ担当を含めると10名以上のチームで開発されている『Jupiter Junkworks』。来日していた「Pixel Drake」クリエイティブディレクターのWill Deragon氏にお話を聞きました。

Will Deragon氏

実は本作、企画の起こりは「物理演算でブロックを飛ばして遊ぶ」という現在とまったく違った内容だったそう。しかし試作段階から「あまり面白いゲームにならなかった(Deragon氏)」ため、ブロックの形状や物理演算を調整して何度も試行錯誤が続いていました。

その過程で突然ブロックの破片が貼り付いてしまうバグが発生してしまったのですが、これが「ブロックを一気に潰せるゲームはどうか」という着想に繋がり、ゲームの大きな転換点に。そこからは「プレスするならJunkyard(解体場)が舞台だろう」「スクラップから資源を再利用することを目標にしよう」と、一気に現在の『Jupiter Junkworks』の内容へと繋がったとのこと。

ブースには専用デバイスも登場。プレス機を操作しているような感覚をより味わえる演出に

キャラクターも当初はライラひとりがメインとなる予定から、追加のキャラクターとそれぞれの個性を反映したゲーム内容も追加。Deragon氏は「もっと小規模なゲームのつもりでしたが、ストーリーもキャラクターもどんどん追加したくなって、気付けばとても大規模になっています」と、予想外続きの開発を振り返りました。

キャラクターデザインは『ポケモン』や『ロックマン』の登場人物、会話時のUIには『ペルソナ』シリーズの影響があるとのこと

「友人の日本人クリエイターがローカライズを担当していて、キャラクターの関係性や敬語の使い方など本当に細かな部分まで話し合って高いクオリティを目指してくれているので、開発の大きなモチベーションにもなっています(Deragon氏)」と、非常に良い関係性で日本語ローカライズに取り組めていることも明かしていただけました。

ブースではDeragon氏によるジュンでのデモプレイ披露も。流石の腕前であっという間に目標達成となった

ちなみにオーストラリアのゲームシーンのトレンドについても聞いてみると、Deragon氏の視点では特に「Bullet Heaven系」と呼ばれるサバイバー系ゲームが人気とのこと。『Jupiter Junkworks』にエンドレスモードが収録されているのはその影響もあるそうです。

『Jupiter Junkworks』は現在Steamストアページにてデモ版を公開中。今回のBitSummitでは最新のデモ版が公開され、Steamでも今後アップデートを予定しています。

Steamストアページ https://store.steampowered.com/app/2913540/Jupiter_Junkworks/
公式サイト https://jupiterjunkworks.com/
リリース時期 未定
PixelDrake 公式Xアカウント『BitSummit PUNCH』公式サイト
ハル飯田

大阪生まれ大阪育ちのフリーライター。イベントやeスポーツシーンを取材したり懐ゲー回顧記事をコソコソ作ったり、時には大会にキャスターとして出演したりと、ゲーム周りで幅広く活動中。
ゲームとスポーツ観戦を趣味に、日々ゲームをクリアしては「このゲームの何が自分に刺さったんだろう」と考察してはニヤニヤしている。

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