この記事の3行まとめ
- オープンソースの3Dゲームエンジン「Open 3D Engine(O3DE)」のバージョン「26.05.0」がリリース
- VFX制作機能「Open Particle System」プレビュー版、自動でLODを生成するオプション機能が追加された
- NVIDIAの物理演算エンジン「PhysX 5」がデフォルトとなり、旧バージョンの「PhysX 4」は非推奨化
2026年5月27日(現地時間)、 Linux Foundation傘下のOpen 3D Foundationが管理・運営する3Dゲームエンジン「Open 3D Engine(以下、O3DE)」のバージョン「26.05.0」がリリースされました。
ライセンスは主に「Apache License 2.0」で提供されているほか、「MIT License」も選択可能。商用・非商用を問わず、無料で利用できます。
O3DEは、Windows版・Linux版のバイナリおよびソースコードで提供されています。
(画像はGitHubより引用)
O3DEは、かつてAmazonが提供していた「Amazon Lumberyard」をベースにオープンソース化された、無料のゲームエンジンです。今回のアップデートではエンジンの安定性に焦点を当て、数百のパッチを適用。
「Amazon Lumberyard」紹介動画。同エンジンの提供は終了している
機能面のアップデートとして、パーティクルを用いてVFXを制作するGem(※)である「Open Particle System」がプレビュー版として実装されました。
※ O3DEでは、機能やアセットを拡張するパッケージを「Gem」と呼称している
O3DEに標準搭載されているデータ駆動型のPBRレンダラー「Atomレンダラー」と統合しており、シミュレーションの実行環境を備えています。
また、制作中にリアルタイムでプレビューできる専用エディタが付属。スプライト、リボン、メッシュの3タイプをサポートし、色や速度、重力や風などの物理的な力を制御する各種モジュールが適用可能です。
なお、本機能は実験的な段階にあり、本番環境での使用は推奨されていません。
「Atomレンダラー」紹介動画
FBXインポーターとしては、「自動LOD生成(Auto-Generate Missing LODs)」(※)のオプションが追加されました。本機能を使ってモデルをインポートすると、不足しているLODメッシュをエンジン側で自動的に計算・生成してくれます。
※ 「LOD(Level Of Detail)」は、カメラとの距離に応じて表示する3Dモデルのポリゴン数を段階的に切り替える仕組み。主に描画処理負荷の軽減に利用される
O3DEの物理演算エンジンは、NVIDIAがオープンソースとして提供している「PhysX」が採用されていますが、これまで標準だった「PhysX 4」が非推奨。今バージョンから「PhysX 5」がデフォルトに設定されました。
(画像はNVIDIA公式ブログより引用)
そのほか、物理ベースの空を描画する「SkyAtmosphere」が専用Gemへ分離されたり、エディタ内のメニューからコマンドラインでの操作をせずにC++コンポーネントを追加できたりといった更新が行われています。
詳細は、リリースノートをご確認ください。
リリースノート「O3DE」公式サイト