サイケデリックなアートに彩られた夢の世界を巡る。2DアクションADV『Syndream』試遊レポート【BitSummit PUNCH】

サイケデリックなアートに彩られた夢の世界を巡る。2DアクションADV『Syndream』試遊レポート【BitSummit PUNCH】

2026.05.23
取材レポート注目記事イベントレポートBitSummit2026BitSummitレポートイベントレポート
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

2026年5月22日(金)から24日(日)の3日間、京都・みやこめっせで開催されている「BitSummit PUNCH」。展示されたゲームの中から、今回はUGONO STUDIOが開発する2Dアクションアドベンチャー『Syndream』を紹介します。

TEXT / 浜井 智史

目次

夢の世界にいざなわれた5人&1匹が織り成す群像劇

Syndream』は、時空を越えて出会った5人の人間と1匹の猫が主人公となる群像劇型の2Dアクションアドベンチャー。

彼らは「夢の羊」とも形容される存在「ムヨ」や喋る枕たちに導かれ、それぞれの心の内面が反映された夢の世界を旅することになります。

『Syndream』ティザートレーラー

何気なく家を出た少年が、どういうわけか不思議な空間に足を踏み入れてしまったところから物語はスタート。

虹のベールのような道を進んだ先には、年代や性格もさまざまな4人の男女&なぜか喋れる猫の姿が。彼らも同様に、理由もわからぬままこの空間にいざなわれたようです。

何気なく家を出ると、扉を抜けた先が夢の世界へと繋がっていた。ほかの4名&猫もそれぞれ別々の扉からやってきたらしい

奥の空間に進むと、この世界の成り立ちに関わるとみられる謎の存在「ムヨ」と対面。

どうやらこの世界は夢と現実の境目に位置する狭間というべき場所らしく、各々が抱えている問題と向き合い解決した暁には現世へ帰還できるとのこと。

夢の世界の探索パートは主に、表層部分にあたる表の世界と、さらに深層意識まで潜り込んだ裏の世界「シンカイ」を交互に行き来することで進行します。

パートナーの“喋る枕”に案内されながら、夢の世界の住人たちと会話をして情報を集め、謎解きの手がかりを探していきます。

霧に包まれ、おぼろげな空気感で満たされた表面。夢の世界における「アサセ」に相当するという

喋る枕を介して眠りに付くことで裏の世界へダイブ。ここでは人間のネガティブな感情から生まれた敵性存在「ムマ」が出現する

夢の世界の住人たちは癖が強い者も多く、素直に声をかけても話が進展しないこともあるため、その場合は枕を投げてぶつけることで新たな情報が得られることも。

普通に話しかけた場合(画像左)と、枕を投げてぶつけた場合(画像右)では異なる反応を返すキャラクターも多く、謎解きの重要なヒントが得られる

水彩画のように光を含んだ透き通った色使いで描かれる、幻想的でサイケデリックなアートスタイルが本作の美しい世界観を形作っています。

探索パートはステージ全体で常に淡い霧が立ち込めており、朧げで捉えどころのない夢の中をさまようような独特の空気感を描き出しています。

BGMはエレクトロニカなサウンドで、夢の世界に満ちる神秘性や不穏な気配を表現。表世界のBGMは静謐で繊細な印象を受けるのに対して、裏世界では異質さや切迫感を掻き立てるアップテンポな曲調に変化します。

夢の世界は主人公5名&1匹にそれぞれ対応したものが実装されるようで、試遊では第1ステージに挑戦できました。導入部分から通しでゲームを遊べるストーリーモードに加え、直接ボス戦に挑めるモードも用意されていました。

1枚の絵画のような完成度を追求した、サイケデリックで独創的なアートスタイル

本作は、ゲーム制作スタジオ「UGONO STUDIO」の「E月」氏と「テケネ」氏の2名によって開発されています。E月氏はアートと企画・ディレクション、テケネ氏はエンジニアリングおよびサウンド制作を担当しています。

E月氏は芸術系の大学出身で、本作でも会話パートなどを1枚の絵画のように鑑賞できるクオリティに仕上げるべく絵作りを考えているそう。

テケネ氏はもともとライブハウスでDJをしている方で、ライブの主催経験などもあるといい、そういった知見やスキルが本作のサウンド制作にも活かされているようです。

ゲームエンジンにはUnityを採用。バージョンは開発当初よりUnity 2022を継続して使用しています。そのほかアートワーク関連はCLIP STUDIO PAINTPhotoshopなどで制作しています。

Unityの採用理由については、リファレンスや学習リソースの豊富さ、公式によるサポート体制が整っていることなどからUnityやアンリアルエンジンを候補に挙げたうえ、2Dゲーム用エンジンとしてより取り回しの効きやすいUnityを採用したとのこと。

グラフィックス表現においては既存のシェーダーをカスタムして使用しているほか、ゲーム終盤でピクセルにノイズを加えるような演出を施す際などは、ブラウン管テレビのレトロな質感を生み出せるCRTシェーダーをよく活用していたとのことでした。

今回の出展時点では最初の主人公のステージが完成しており、そのほか作品全体のベースとなる機能もおおむね実装を終えたとのこと。今後は開発ペースも上がっていく見込みであると語っていました。

リリース時期 2028年予定
「UGONO STUDIO」公式Xアカウント https://x.com/UGONOSTUDIO
『Syndream』BitSummit出展情報ページ「BitSummit PUNCH」公式サイト
浜井 智史

ゲームメーカーズで編集や諸業務に携わっています。『星のカービィ』シリーズと『ポケモン不思議のダンジョン』シリーズが好きです。

関連記事

実物のバランスボールで跳ねて操作!リアル世界と動きがリンクするアクションゲーム『BBアドベンチャー』を体験してきた【BitSummit PUNCH】
2026.05.23
ゲームメーカーズがメディア賞として『Mount Lomyst ロミスト山のてっぺん』を選出しました【BitSummit PUNCH】
2026.05.23
リアルな飛行船操縦を体験できるスチームパンクADV『セラフィーヌは空を行く』プレイレポート【BitSummit PUNCH】
2026.05.23
“ヅラ”でウイルスを撃ち倒せ!奇抜で爽快なツインスティックシューター『ヅララララッシュ!!!』【BitSummit PUNCH】
2026.05.23
ジャンプなしで雪山を登り続ける新感覚2Dアクション『Mount Lomyst』試遊レポート【BitSummit PUNCH】
2026.05.22
【5/22(金)配信】「BitSummit PUNCH」出展タイトル情報などを発信。INDIE Live Expoによる特別番組が放送決定
2026.05.19

注目記事ランキング

2026.05.17 - 2026.05.24
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

ライト(Light)
ライト 3DCGにおいては、光源のことを指す。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!