2026年5月22日(金)から24日(日)の3日間、京都・みやこめっせで開催されている「BitSummit PUNCH」。展示されたゲームの中から、今回はUGONO STUDIOが開発する2Dアクションアドベンチャー『Syndream』を紹介します。
TEXT / 浜井 智史
夢の世界にいざなわれた5人&1匹が織り成す群像劇
『Syndream』は、時空を越えて出会った5人の人間と1匹の猫が主人公となる群像劇型の2Dアクションアドベンチャー。
彼らは「夢の羊」とも形容される存在「ムヨ」や喋る枕たちに導かれ、それぞれの心の内面が反映された夢の世界を旅することになります。
『Syndream』ティザートレーラー
何気なく家を出た少年が、どういうわけか不思議な空間に足を踏み入れてしまったところから物語はスタート。
虹のベールのような道を進んだ先には、年代や性格もさまざまな4人の男女&なぜか喋れる猫の姿が。彼らも同様に、理由もわからぬままこの空間にいざなわれたようです。
奥の空間に進むと、この世界の成り立ちに関わるとみられる謎の存在「ムヨ」と対面。
どうやらこの世界は夢と現実の境目に位置する狭間というべき場所らしく、各々が抱えている問題と向き合い解決した暁には現世へ帰還できるとのこと。
夢の世界の探索パートは主に、表層部分にあたる表の世界と、さらに深層意識まで潜り込んだ裏の世界「シンカイ」を交互に行き来することで進行します。
パートナーの“喋る枕”に案内されながら、夢の世界の住人たちと会話をして情報を集め、謎解きの手がかりを探していきます。
夢の世界の住人たちは癖が強い者も多く、素直に声をかけても話が進展しないこともあるため、その場合は枕を投げてぶつけることで新たな情報が得られることも。
水彩画のように光を含んだ透き通った色使いで描かれる、幻想的でサイケデリックなアートスタイルが本作の美しい世界観を形作っています。
探索パートはステージ全体で常に淡い霧が立ち込めており、朧げで捉えどころのない夢の中をさまようような独特の空気感を描き出しています。
BGMはエレクトロニカなサウンドで、夢の世界に満ちる神秘性や不穏な気配を表現。表世界のBGMは静謐で繊細な印象を受けるのに対して、裏世界では異質さや切迫感を掻き立てるアップテンポな曲調に変化します。
夢の世界は主人公5名&1匹にそれぞれ対応したものが実装されるようで、試遊では第1ステージに挑戦できました。導入部分から通しでゲームを遊べるストーリーモードに加え、直接ボス戦に挑めるモードも用意されていました。
1枚の絵画のような完成度を追求した、サイケデリックで独創的なアートスタイル
本作は、ゲーム制作スタジオ「UGONO STUDIO」の「E月」氏と「テケネ」氏の2名によって開発されています。E月氏はアートと企画・ディレクション、テケネ氏はエンジニアリングおよびサウンド制作を担当しています。
E月氏は芸術系の大学出身で、本作でも会話パートなどを1枚の絵画のように鑑賞できるクオリティに仕上げるべく絵作りを考えているそう。
テケネ氏はもともとライブハウスでDJをしている方で、ライブの主催経験などもあるといい、そういった知見やスキルが本作のサウンド制作にも活かされているようです。
ゲームエンジンにはUnityを採用。バージョンは開発当初よりUnity 2022を継続して使用しています。そのほかアートワーク関連はCLIP STUDIO PAINTやPhotoshopなどで制作しています。
Unityの採用理由については、リファレンスや学習リソースの豊富さ、公式によるサポート体制が整っていることなどからUnityやアンリアルエンジンを候補に挙げたうえ、2Dゲーム用エンジンとしてより取り回しの効きやすいUnityを採用したとのこと。
グラフィックス表現においては既存のシェーダーをカスタムして使用しているほか、ゲーム終盤でピクセルにノイズを加えるような演出を施す際などは、ブラウン管テレビのレトロな質感を生み出せるCRTシェーダーをよく活用していたとのことでした。
今回の出展時点では最初の主人公のステージが完成しており、そのほか作品全体のベースとなる機能もおおむね実装を終えたとのこと。今後は開発ペースも上がっていく見込みであると語っていました。
『Syndream』BitSummit出展情報ページ「BitSummit PUNCH」公式サイトゲームメーカーズで編集や諸業務に携わっています。『星のカービィ』シリーズと『ポケモン不思議のダンジョン』シリーズが好きです。
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