経産省のクリエイター支援施策「創風」、2026年度ゲーム部門の公募を5/13(水)まで受付中。補助金最大1,000万円、メンタリングや海外展開サポートなど

経産省のクリエイター支援施策「創風」、2026年度ゲーム部門の公募を5/13(水)まで受付中。補助金最大1,000万円、メンタリングや海外展開サポートなど

2026.04.23
ニュース支援プログラム・資金提供
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経済産業省によるインディーゲームアクセラレーションプログラム「創風」の2026年度実施について、募集要項が公開となりました。

補足資料(https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/contents/menu_contents.html )より抜粋

国の令和7年度補正予算「コンテンツ産業成長投資支援事業費補助金(IP新規創出支援)IP360」に含まれる形となった本事業は、日本のインディーゲーム開発者が世界で活躍するための支援を目的としており、開発資金の補助に加えてメンターによる伴走支援や国内外の展示会への出展機会、投資家・パブリッシャー獲得のためのノウハウの提供など、多角的なサポートが行われます。

本事業は、すでに自身のゲーム開発を進めており、さらなる飛躍を目指す中級者以上の開発者にとって、資金面と事業ノウハウ面の両方で開発を後押しする制度です。2024年度からスタートし、今回が3回目の実施となります。前2回の実施においては、複数のディベロッパーが国内外のパブリッシャーを獲得し、リリースに向けて活動を続けています。

創風 2025年度の採択タイトル。

今回は全体からの公募である第1回と、第1回に採択されたチームの中から再募集する第2回に分けて実施され、両方に採択された場合は最大1,000万円の補助金が交付されます。

本年度も多岐にわたる支援と、1回目採択者向けの「2段目ブースト」が追加

「創風」ゲーム分野の支援は、大きく分けて「制作費等の補助」「作品をパブリッシャーや投資家にプレゼンする場の提供」「インディーゲーム分野で活動しているメンターによるメンタリングサポート」の3つの柱で構成されています。

制作費等の補助については、ゲーム制作に直接かかる経費の2分の1が補助対象となります。補助上限額は500万円ですが、今回の公募に採択されたチームを対象とした「第2回」募集も実施され、追加で最大500万円の補助を受けるチャンスがあります。補助対象となる経費は、開発メンバーの人件費やアルバイト等の補助員人件費、開発に必要な機材やハード・ソフトウェアの借料・損料、CG制作やイラスト制作や楽曲制作、翻訳などの委託費も含まれます。また、メンターとの面談や展示会参加のための旅費、開発に必要な消耗品費なども対象となります。

ただし、補助対象となる費用は、「交付決定日以降」に発生(発注)し、事業期間中に支払いが完了した経費に限られます。ソフトウェアのサブスクなど、交付決定前に発注した費用は対象外です。また事業目的以外の汎用的な消耗品、家賃、飲食費などは対象外となるため、経費管理には注意が必要です。また、海外向けのローカライズやプロモーションにかかる費用は対象となりますが、国内向けのプロモーション費用は対象外とされています。

作品を発表する場の提供としては、採択された全クリエイターに日本最大級のゲームイベント「東京ゲームショウ(TGS)」への出展機会が与えられます。さらに、選抜されたクリエイターは、スペイン・バルセロナで開催される「GameBCN Demoday」や、タイの「Gamescom Asia」、台湾の「Taipei Game Show」といった海外の展示会に招待される予定です。事業の終盤には国内で最終成果発表会(デモデイ)が開催され、パブリッシャーや業界関係者に向けて作品をアピールする場が設けられます。

創風2024年度実施のタイトルと、iGi indie Game incubator 第4期のタイトル。

創風の運営は株式会社CANTEENです。また、インキュベーションプログラム「iGi indie Game incubator」を6年にわたって実施している株式会社マーベラス、ルーディムス株式会社、株式会社ヘッドハイ(本ウェブサイト IndieGamesJp.dev 運営元会社)の3社が運営に参加します。また、メンターによるサポートでは、インディーゲームの開発や販売、海外展開やファンドなど、直接インディーゲームに関わりのある専門家が技術面および事業進行面での伴走支援を行います。月に1〜2回程度のオンライン面談を通じて、開発進捗管理やアドバイスを受けられるほか、作品制作やパブリッシャー獲得・マーケティングに役立つ講義も定期的に開催されます。

応募要件は「パブリッシャー契約前」「27年2月までのデモ版完成」

本事業に応募するためには、いくつかの要件を満たす必要があります。まず、応募者は2026年4月1日時点で中学校を卒業していることが求められます。未成年の場合は保護者の承諾が必要です。また、企画の権利を応募者自身が保有していること、チーム内にプログラマーまたは主要な開発ツールを扱う作業者が含まれていること(コーディングを外注していないこと)が条件となります。

対象となるゲームは、PC(Steam等)、家庭用ゲーム機、スマートフォン向けなどに単体での有償販売を予定しているものに限られます。基本無料のアイテム課金制ゲームや、特定アプリ内でのみ動作するゲームは対象外です。さらに、応募時点でパブリッシャーと契約を交わしていないこと(交渉中は可)、海外に向けたビジネス展開を計画していることも要件とされています。

重要なポイントとして、公募要項には「2027年2月末までにコンテンツを市場にローンチ※ソフトローンチを含む。」「2027年2月28日 事業完了期限」と記載されていますが、こちらはゲームを完成させる締め切りではなく、デモ版の完成を意味しています。

公募は5月13日17時が締め切りです。応募に、申請書、事業計画書、制作スケジュール、誓約書などの書類に加え、ゲームのビルドやプレイ動画の提出が求められます。8月に「第2回公募」も予定されていますが、こちらは第1回公募時に採択されたチームが対象となる追加施策のため、新規での応募はできませんのでご注意ください。

補足資料(https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/contents/menu_contents.html )より抜粋

審査は書類による一次審査と、オンラインでの面談による二次審査を経て行われ、6月下旬に採否が公表される予定です。交付決定後、事業実施期間は2027年2月28日までとなり、この期間内に開発を進め、経費の支払いを完了させる必要があります。

本事業は、資金面での支援にとどまらず、専門家からのフィードバックや国内外でのプロモーション機会を得られる制度です。国の事業であるがゆえ、悪用防止のための書類提出(イラスト発注をする場合の見積りや契約書、経費を証明する証票など)が多くありますが、インディーゲーム開発を生業として世界に配信していきたい開発者にとって「国の支援に採択される」ことは海外でのチャンス獲得において大きな意味を持ちます。

開発中のプロジェクトをさらにブラッシュアップし、世界市場への展開を見据えている開発者の方はぜひ応募を検討してみてください。

創風(ゲーム分野)の公式サイトはこちら
申請フォーム、要綱資料はこちら

※IP360公式サイト「IP新規創出支援(スタートアップ支援:創風)」の【補足資料】から、創風:ゲーム分野の詳細資料がダウンロード可能です。

創風(ゲーム分野)公式サイト「IP360」公募情報|経済産業省公式サイト

本記事はIndieGamesJp.devとのメディア提携により掲載しています。

元記事URL:https://indiegamesjp.dev/?p=11590

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