マルチプレイゲームが作りやすい点も、『フォートナイト』の大きな長所のひとつです。本記事では、対人戦や協力プレイに使える仕掛けを前後編に分けて解説します。Part 1では、「クラスセレクター」「チーム設定&インベントリ」「プレイヤーマーカー」の3つを紹介します。
チーム・対戦系仕掛けの概要
▼「UEFN」とは?フォートナイトと連携したゲーム開発ツールの概要を解説
クラスセレクター
『クラスセレクター』は、指定したゾーンに入った、もしくはイベントを送信したプレイヤーのクラスやチームを変更する仕掛けです。チーム振り分けやチーム内での役職選択などに使用します。
クラスは『クラスデザイナー』、チームは『チーム設定&インベントリ』の仕掛けで詳細な設定を行います。
ユーザーオプション
切り替え先のクラス
仕掛けを起動したプレイヤーの変更先となるクラスを設定します。
チェックを入れない場合、クラスの変更は行われません。
ボリュームサイズ
プレイヤーが入ったとき仕掛けが起動するゾーンの大きさを指定します。
アクセントカラータイプ
ゾーンの色の決定方法を指定します。
切り替え先のチーム
仕掛けを起動したプレイヤーの変更先となるチームを設定します。
チェックを入れない場合、チームの変更は行われません。
起動するチーム
この仕掛けを起動できるチームを限定します。
切り替え時間
プレイヤーがゾーンに入った後、仕掛けが起動し実際にクラスとチームの変更が行われるまでの時間を設定します。
ゲーム中に表示 / ゲーム内でボリュームを表示
ゲーム中に仕掛けの土台・ゾーンが表示されるかどうかを指定します。
非表示にしてもゾーン自体は存在しているため、範囲内に入れば起動します。
ディレクト イベント バインディング
機能 - プレイヤーのクラスを変更する
イベントを送信したプレイヤーを、「切り替え先のクラス」に設定したクラスに変更します。
「切り替え先のチーム」を設定していても、チームの変更は行われません。
機能 - プレイヤーのチームを変更する
イベントを送信したプレイヤーを、「切り替え先のチーム」に設定したチームに変更します。
「切り替え先のクラス」を設定していても、クラスの変更は行われません。
機能 - プレイヤーのチームとクラスを変更する
イベントを送信したプレイヤーを、「切り替え先のクラス」に設定したクラス、「切り替え先のチーム」に設定したチームに変更します。
イベント - クラスの変更時
この仕掛けによってクラスの切り替えが行われた際にイベントを送信します。
イベント - チームの変更時
この仕掛けによってチームの切り替えが行われた際にイベントを送信します。
チーム設定&インベントリ
『チーム設定&インベントリ』は、チームごとに異なる設定を適用する仕掛けです。設定対象のチームに対して、チーム名や初期アイテムを指定できるほか、『島の設定』で指定したプレイヤーの体力設定などを上書きすることが可能です。
ユーザーオプション
チーム名
メニュー画面などに表示されるチーム名を設定します。
チーム名を設定しなかったチームは「チーム〇(〇はチームインデックス)」と表示されます。
チームカラー
メニュー画面や『クラスセレクター』に反映されるチームのテーマカラーを指定します。
リスポーン時のアイテム付与
チェックを入れると、リスポーンしたチームメンバーに「アイテムリスト」に設定したアイテムが自動的に付与されます。
最大体力 / 最大シールド / 移動倍率 / 重力 / スポーン上限
チームメンバーに対し、最大体力やスポーン上限を設定します。
『島の設定』に同名の項目がある場合、その設定を上書きします。
チーム
設定する対象のチームインデックスを設定します。
ディレクト イベント バインディング
機能 - ラウンドを終了
イベントを送信したプレイヤーが所属するチームを勝利チームとしてラウンドを終了させます。
イベント - チームのリスポーンが切れた時
チームメンバーが全滅し、誰もリスポーンできなくなった時にイベントを送信します。
イベント - チームメンバーにより敵が撃破された時
この仕掛けに紐づいているチームのメンバーが敵を撃破した時にイベントを送信します。
イベント - チームメンバーが撃破された時
チームメンバーが撃破された時にイベントを送信します。
プレイヤーマーカー
『プレイヤーマーカー』は、登録されたプレイヤーの頭上にUIのマーカーを表示する仕掛けです。イベントの送信などによってプレイヤーは登録されます。
ユーザーオプション
マーカーの距離を表示する
チェックを入れると、自分とマーカーとの距離をマーカーに表示します。
体力ゲージとシールドゲージを表示
チェックを入れると、マーカーに紐づけられているプレイヤーの体力とシールドをマーカー上に表示します。
マーカーのテキスト
マーカーに表示させるテキストを指定します。
空欄にすることでテキストを表示させないことも可能です。
位置更新の頻度
マーカーの位置が更新される頻度を指定します。
「0.0」に設定した場合、マーカーは表示されません。
近くのマーカーを非表示にする
自分とマーカーの距離が「近くのマーカーの非表示距離」よりも近い場合、マーカーを非表示にします。
遠くのマーカーを非表示
自分とマーカーの距離が「遠くのマーカーの非表示距離」よりも遠い場合、マーカーを非表示にします。
マーカー注視角度
指定した視野角内にマーカーがある場合にのみ、マーカーが表示されます。
「0.0」に設定した場合、この設定は適用されません。
アイテムリスト
マーカーと関連付けるアイテムを2種類まで指定します。指定したアイテムの所持数がマーカーに表示されるようになります。
アイコンを表示
マーカーに表示させるアイコン画像を設定します。
トラッキングされているプレイヤーに表示する
チェックを入れると、マーカーが自身に対しても表示されるようになります。
ディレクト イベント バインディング
機能 - プレイヤーに取り付ける
イベントを送信したプレイヤーをマーク対象に登録します。
機能 - プレイヤーから取り外す
イベントを送信したプレイヤーからマーカーを取り外します。
機能 - 全員から取り外す
現在登録されているすべてのプレイヤーからマーカーを取り外します。
イベント - 1つ目のトラッカーアイテムに変化があった時
マーカーが取り付けられている場合、「アイテムリスト」の1つめに指定したアイテムの所持数に変化があった時にイベントを送信します。
イベント - 2つ目のトラッカーアイテムに変化があった時
マーカーが取り付けられている場合、「アイテムリスト」の2つめに指定したアイテムの所持数に変化があった時にイベントを送信します。
イベント - 1つ目のアイテムが目標値に達した時
マーカーが取り付けられている場合、「アイテムリスト」の1つめに指定したアイテムの所持数が起動条件を満たした時にイベントを送信します。
イベント - 2つ目のアイテムが目標値に達した時
マーカーが取り付けられている場合、「アイテムリスト」の2つめに指定したアイテムの所持数が起動条件を満たした時にイベントを送信します。
他の仕掛けの解説はこちら
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