3Dモデリングツール「MODO」開発終了。Foundry社の“中核となる製品”に集中し、新たなソリューションに投資するため

2024.11.08
ニュース3DCGモデリング
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この記事の3行まとめ

  • 3Dモデリングツール MODOの開発終了が決定。今年後半にリリース予定のMODO 17.1が最終バージョン
  • 現在の契約が完了するまでサポートは継続。その後10年間の延長ライセンスが取得可能
  • アップデートが終了するため、以降のOS互換性はサポート対象外になる見込み

2024年11月7日(現地時間)、Foundryは3Dモデリングツール「MODO」の開発終了を発表しました。

MODOはモデリングやアニメーション制作、レンダリングなどを包括的にサポートするDCCツールとして、映像制作やゲーム開発のほか工業デザイン分野でも広く使われています。

開発終了の理由と今後の戦略について、Foundryは「中核となる製品に集中し、メディアおよびエンターテインメント業界の進化するニーズに対応する新しいソリューションに投資する」と説明しています。

Modo 17.0 | Features Overview

MODOの恒久ライセンスは2021年12月末に販売終了しており、2022年以降は1年単位の「MODO サブスクリプション」契約を行う必要がありました。また、2021年以前に恒久ライセンスを購入した所有者に対しては「MODO メンテナンス」ライセンスが販売されており、いずれのライセンスでも最新バージョンが使用可能な状態でした。

今後のサポートについて、Foundryは「現在の契約終了まではサポートを継続する」「将来にわたってMODOを使用できるよう、10年間の延長ライセンスも取得できる」と説明。一方で機能追加やパッチ対応など各種アップデートは中止されるため、今後のOSアップデートには対応せず、互換性も保証しないとしています。

MODOの製品ダウンロードおよび学習コンテンツを含む各種ドキュメントは2025年11月まで、 MODOフォーラムは2024年12月まで利用可能です。 詳細は公式ページをご確認ください。

Foundry announces strategic decision to wind down development of ModoFoundry 公式サイト

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