Blender4.1がリリース。Menu Switchなどジオメトリノードで使用できるノードの追加や、コンポジットの強化など、さまざまな機能がアップグレード

2024.03.28
ニュース3DCGBlender
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この記事の3行まとめ

  • オープンソースの無料3DCGツール「Blender」バージョン4.1がリリース
  • ジオメトリノードで使用できるノードが追加
  • ビューポートコンポジターが新たに4つのノードをサポート。さらに複数の機能が追加され、コンポジットが強化されている

2024年3月26日(現地時間)、Blender開発チームはオープンソースの無料3DCGツール「Blender」のバージョン4.1をリリースしました。

バージョン4.1ではジオメトリノードやコンポジットの強化など、既存の機能が使いやすくなりました。また、ボーンコレクションの階層化、ウエイトペイント中にボーンを選択する機能など、いくつかの新機能が追加されています。

Blender 4.1のアップデート概要を紹介する公式動画

ジオメトリノードに多数のノードが追加

ジオメトリノードで使用できるノードが追加されました。

出力するノードの項目を切り替えられるMenu Switchや、ジオメトリの要素をソートできるSort Elementsといったノードが追加されています。

Menu Switchにより出力するノードの項目を切り替える(画像は公式サイトより引用)

コンポジットの強化

ビューポートコンポジターが、Cryptomatte、Defocus、Vector Blur、Keying Screenをサポートするようになりました。これにより、Render Layersを除くすべてのノードがサポートされました。

さらに、Kuwaharaノードにおけるサイズ設定機能の追加や、コンポジターのパフォーマンスを調整するパフォーマンスパネルに新しいオプションが追加されるといった改善が施されています。

自動スムージング機能がモデファイアーに

自動スムージング機能がモデファイアーになったことで、自動スムーズの修正などが容易になり、利用しやすくなりました。

自動スムージング機能を置き換えるノードグループアセット(画像は公式サイトより引用)

ボーンコレクションの階層化

ボーンをグループ化し、表示や選択をグループごとに操作する「ボーンコレクション」を階層化して管理できるようになりました。グループ化したボーンはツリー形式で表示され、自由に並べ替えることができます。

ボーンコレクションの階層関係(画像は公式サイトより引用)

ウエイトペイント中にボーンを選択できるように

ウエイトペイントの設定中にボーンを選択することができるようになりました。この機能は、ヘッダーのアイコンをクリックするか、ホットキー「3」により使用可能です。

(画像は公式サイトより引用)

そのほか、アーマチュアとシェイプキーをUSD形式でエクスポート可能になるなど、いくつかのアップデートが行われています。

アップデートの詳細はリリースノートおよび公式ドキュメントをご確認ください。

Blender 4.1 リリースノート|Blender 公式サイトBlender 4.1 Release Notes |Blender 公式ドキュメント

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