Unity、OpenUSD関連の新パッケージをリリース。USDファイルのインポートとエクスポートに加え、C#での操作をサポート

2023.12.25
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この記事の3行まとめ

  • Unity Technologiesが、OpenUSDに関する新しいパッケージバンドルをリリース
  • USDファイルのインポート・エクスポートやC#での操作をサポートする3つのパッケージを提供
  • Unity 2023.1以降のバージョンに対応

Unity Technologiesは、『New OpenUSD packages now available』と題する記事をUnity公式フォーラムにて公開し、USDファイルのUnityへのインポート・エクスポートやC#での操作をサポートする、新しいパッケージのバンドルをリリースしたことを公表しました。

(画像は公式フォーラムより引用)

USDとは、さまざまなDCCツールで使用可能な、ジオメトリやマテリアル、カメラ、ライトなどを含む3Dシーンを保存したファイルフォーマットです。

本バンドルには、以下の3つのパッケージが含まれます。

  • USD Importer(com.unity.importer.usd)
  • USD Exporter(com.unity.exporter.usd)
  • USD C# SDK(com.unity.usd.core)

これらのパッケージはUnity 2023.1以降で使用可能です。

USD Importer(com.unity.importer.usd)

UnityへのUSDファイルのインポートをサポートします。

対応している形式は.usd.usda.usdc.usdzです。

インポートされたアセットは、Unityのアセットデータベースにアーティファクトとして保存されます。

USD Exporter(com.unity.exporter.usd)

UnityからUSDファイルのエクスポートをサポートします。

対応している形式は.usda.usdc.usdzです。

USD C# SDK(com.unity.usd.core)

C#からUSDファイルを操作するためのUSDライブラリへのアクセスを可能にします。

このパッケージは、USD Importer/USD Exporterのベースとなっていて、これらをインポートすると自動でインポートされます。

USDファイルのインポート/エクスポートをする場合は、このパッケージを手動でインストールする必要はありませんが、独自でカスタムしたUSDツールを作成する場合、このパッケージを手動でインストールする必要があります。

また、GitHubのリポジトリには、サンプルシーンのソースコードが含まれています。C#でのUSDの使用をサポートするように設計されたライブラリと、USDファイルをインポート/エクスポートするためのコードが含まれています。

(画像はGitHubより引用)

詳細はUnity公式フォーラムをご確認ください。

New OpenUSD packages now available | Unity公式フォーラム

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