Epic Games、Unreal Engine 5.3のロードマップを公開。「Skeletal Editor」が実験的機能として導入される

2023.07.04
ニュースアンリアルエンジン
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • Epic Games、Unreal Engine 5.3のロードマップを公開
  • Skeletal EditorやOrthographic Renderingなどの実験的機能が導入
  • Apple M2ベースのMacでNaniteが正式にサポートされる

Epic Gamesは、Unreal Engine 5.3(以下、UE5.3)のロードマップを、Productboardにて公開しています。

ロードマップを公開したページでは、Rendering/World Building/Procedural Content Generationなど、項目ごとに追加・更新する予定の機能が掲載されています。

そのなかから、いくつかの機能をピックアップして紹介します。

Skeletal Editor

(画像はロードマップページより引用)

Skeletal Editorは、スケルトンの作成やメッシュスキンウェイトの編集をUE上で行える実験的機能です。

これにより、エディタ上でアセットにボーンを追加したり、スタティックメッシュを変形してスケルタルメッシュに変換したりすることが可能になります。

Orthographic Rendering

(画像はロードマップページより引用)

Orthographic Renderingは、従来のUEでもカメラオプションとして使用可能でしたが、レンダリング機能があまりサポートされておらず、実用的ではありませんでした。

UE5.3では、実験的にLumenNaniteShadowsTSRなど、UE5のほとんどの最新機能がOrthographic Renderingで動作するようにしています。

Gaze-Tracked Foveated Variable Rate Shading

(画像はロードマップページより引用)

実験的機能のGaze-Tracked Foveated Variable Rate Shading (視線追跡型可変レートシェーディング)は、OpenXRで視線追跡されるfoveated imageの生成が可能になります。

ユーザーの中心視野は解像度を高く、視野の外側は解像度を落としてレンダリングされるため、描画される総ピクセル数が減り、描画処理が軽くなります。

そのほか、UE5.2でもApple M2ベースのMacであればNaniteは実験的に使用可能でしたが、UE5.3では正式にサポートされるようになります。

ロードマップの詳細は、こちらをご確認ください。

Unreal Engine Public Roadmap

関連記事

UE5で揺れ物を「かわいく」揺らすプラグイン「Kawaii Physics」が更新。髪が風になびく複雑な動きもパラメータ設定で手軽に制御
2024.07.25
Unreal Engine向けゲーム制作コンテスト「第22回UE5ぷちコン」開始!テーマは「ゆうえんち」。応募締切は9/8(日)
2024.07.22
Unreal Engine 5.4.3がリリース。Mac向けにパッケージ化する際に起こるエラーの修正や、BaseDeviceProfiles.iniの2024年発売のiPadへの対応など
2024.07.17
50代からゲーム開発を始めた第21回UE5ぷちコン最優秀賞作『ヘコむス』開発者インタビュー。約40年前の「床をヘコませてボールを転がす」アイデアをUEで実現!
2024.07.16
エピック ゲームズ ジャパンによる講演も行われた「第2回 Unreal Engine KYUSHU LT会 in 鹿児島」、アーカイブ動画および一部のスライド資料が公開
2024.07.11
ゲーム開発者必見のカンファレンス10選【GDC・CEDEC・Unreal Fest・U/Dayなど】
2024.07.11

注目記事ランキング

2024.07.20 - 2024.07.27
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

フォグ(Fog)
フォグ 「霧」を意味する英単語。3DCGにおいて、現実の霧による見た目をシミュレーションする画面効果やエフェクトを指す。代表的なものとして、カメラから遠くにあるオブジェクトの色調を変化させることで遠近感を出す手法がある。
VIEW MORE

Twitterで最新情報を
チェック!