2026年9⽉17⽇(⽊)~21日(月・祝)の5日間にかけて、幕張メッセで開催されている「東京ゲームショウ2026」。さまざまなゲームが展示されている試遊ブースの中から、本稿では「メタスラ」が手がけるヴァンサバライクなオープンワールドアクションRPG『マナアルケミー(Mana Alchemy)』を紹介します。
TEXT / 浜井 智史
目次
魔物蠢くオープンワールドで無双劇!魔導書と共に戦う“才能なき少女”の物語
『マナアルケミー』は、無数に押し寄せる魔物をなぎ倒すヴァンサバライクの爽快感と、広大なフィールドを巡るオープンワールドの探索要素を掛け合わせたアクションRPGです。
『マナアルケミー』アナウンストレーラー
物語の舞台は、広大なオープンワールドである島「シュダル」。
生まれつき魔法の才能を持たないために大魔女「ダヴェド」に見限られ、島へと吹き飛ばされた少女「マーリン」は、義理の両親に救われて平穏に暮らしていました。しかし、突如現れた大量の魔物と、かつての同胞である姉「ステュクス」の襲撃によって島は壊滅し、義父母も倒れてしまいます。
絶体絶命の中、言葉を話す謎の魔導書「ハーレー」によって魔法の力を得たマーリンは、義父母の仇を討つべく冒険に繰り出します。
本作のグラフィックは2Dイラストと3D空間を掛け合わせた構成で、マーリンなどのメインキャラクターは2Dイラストで描きつつ、フィールドや敵などは3Dで構築されています。
カメラワークに合わせて2Dキャラクターの向きが8方向の画像から適切なものに自動で切り替わり、立体空間の中での移動を違和感なく描写しています。
ボタン長押し&連打で手軽に攻撃。オリジナル魔法ビルドで戦術性も楽しめる
戦闘システムは、Lボタンで放つ遠距離魔法とRボタンの近距離魔法の2種類に絞られています。
遠距離魔法はLボタンを長押しすることで周囲の敵を自動でホーミングして撃ち続けるため、移動やジャンプ、カメラ操作に集中しながら群がる敵を次々と撃破できます。
耐久力の高い敵が接近してきた際は、Rボタンを連打して近接魔法を素早く叩き込み、一気に殲滅することも可能。
複雑なコマンド入力を必要とせず、アクションゲームに不慣れなプレイヤーでも直感的な操作で手軽に遊べるよう工夫されています。
敵を倒すと新たな魔法や素材をドロップし、それらを回収することで戦力を拡充することが可能。
取得済の魔法や素材を掛け合わせて強力な魔法を生成する「錬金」に加えて、魔法を自由に組み合わせて魔導書にセットすることでオリジナルの攻撃パターンを構築する「魔法ビルド」というシステムが用意されています。
手軽な操作感で初心者も楽しみやすい設計としつつ、プレイヤー独自の戦術を追求できる奥深さも兼ね備えています。
3×3のマスに魔法をセットする「魔法ビルド」。配置枠は次第に拡張されていく模様(画像はSteamストアページより引用)
錬金によって威力や効果が強力な新規魔法を生み出せる(画像はSteamストアページより引用)
会場の試遊では、主人公の少女「マーリン」が冒険へ踏み出す物語の導入部分を体験できました。
Steamストアページの説明によると、作中には7人の姉たちが立ちはだかるらしく、彼女たちを討ち倒した後に生死を決める選択がプレイヤーに委ねられるとのことです。マーリンの出自やダヴェドの野望など、物語がどのような行く末を迎えるのか、今後の展開に期待が高まります。
フルオートから手動攻撃へ。常に新鮮で手応えのある体験を生むために
会場のブースにて、『マナアルケミー』を手掛ける開発スタジオ「メタスラ」の開発チームにお話を伺うことができました。
開発メンバーは、前作『シーファンタジー』から変わらずデザイナー1名、プログラマー2名の3人体制で取り組んでいます。
2025年1月に前作『シーファンタジー』をリリースした後に準備を始め、昨年の秋頃から本格的な開発に着手して1年ほどが経過したとのこと。現在はヴァンサバ系のシステムとオープンワールドを掛け合わせたゲーム性の手応えを確かめている段階であると語っていました。
開発エンジンはUnityを採用。前作ではUnity 6.0を用いていましたが、セキュリティアップデートが行われたことなどを受け、本作よりUnity 6.3へと移行しています。
少人数で広大なオープンワールドを構築するにあたり、Unity標準の地形生成機能「Terrain」を拡張するアセット「MicroVerse」を活用。山のような起伏や植生などを「スタンプ」としてシーンに配置し、非破壊的に地形を編集できます。
また、大量の敵を描画する際の負荷を想定し、ECS(Entity Component System)の導入を検討中。開発初期から入念な最適化が徹底されており、Steam Deckで30fps以上を維持することを目標に、パフォーマンス調整が続けられています。
戦闘のアクション性についても試行錯誤が重ねられてきました。開発初期のアルファ版ではヴァンサバライクの基本に忠実に、「魔法にクールタイムがありフルオートで発動、操作は移動とジャンプのみ」という仕様でした。しかし、テストプレイにおいて「道中が戦闘ばかりで単調」といった指摘が寄せられたことを受け、現在の手動で魔法を撃つスタイルへと変更。手応えのある戦闘を楽しめるようシステムの改善が図られています。
移動や戦闘が連続するオープンワールドRPGにおいて、プレイヤーを飽きさせないようゲームのテンポ感を強く意識。シナリオをテンポ良く展開させながら、常に状況が変化して次々と新しいことができる体験を目指し、仕掛けを考えながら調整を続けているとのことです。
『マナアルケミー』は、2027年冬頃のリリースを目標に開発が進められています。
『マナアルケミー』Steamストアページ『マナアルケミー』公式Xアカウント「東京ゲームショウ2026」公式サイト関連記事
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