この記事の3行まとめ
- 経済産業省の補助事業「創風」の第2回公募において、「東京ゲームショウ2026」来場者による「モニター評価」と「一般投票」を実施
- モニター評価では、ビジネスデイの来場者が会場で採択作品すべてをプレイして評価。参加は事前申込制で、抽選により決定。応募締切は9月6日(日)
- 一般投票は来場者誰でも行える。実施期間は一般公開日を含むイベント全日で、事前申込は不要
経済産業省は、コンテンツ産業支援事業「IP360」の補助金メニュー1「IP新規創出支援(スタートアップ支援:創風)」のゲーム分野について、第2回公募の消費者審査を「東京ゲームショウ2026」内で実施します。
「IP360」は、経済産業省が実施するコンテンツ産業支援事業のブランド名です(事業名は令和7年度補正「コンテンツ産業成長投資支援事業」)。
そのうち補助金事業として、ゲームやアニメなど5つの分野を対象に、「スタートアップ支援」「大規模作品製作支援」「ローカライズ支援」といった9つの支援メニューを設置。これらメニューは、「JLOX+」など既存の支援事業を再編・拡充・新設し、IP360としてパッケージしたものです。
メニュー1として展開される「創風」は、開発資金の補助に加えて、専門家がメンターとして伴走し、開発から事業化まで約1年をかけて支援・広報する伴走型支援プロジェクト。
「創風」のゲーム分野に関しては、マーベラスが運営を担当しています。
(画像は「創風」公式サイトより引用)
創風の対象者は、新たにコンテンツ製作・開発に取り組む個人・チームのスタートアップ。補助額は1申請者あたり最大1,000万円、補助期間は最長2027年2月末まで。
創風のゲーム分野では、第1回公募に採択されると、上限500万円の補助に加えて、メンタリングおよびレクチャー、プロモーション支援が提供されるほか、GameBCN Demoday/SAGA Barcelona Game Fest 2026への出展支援を受けられます。
その後、第1回公募での採択者を対象にした第2回公募が実施。採択者には追加支援として、上限500万円の補助(第1回公募と合わせて最大1,000万円)が提供されます。また、第1回公募の採択者から選抜で、gamescom asiaへの出展支援、著名人・配信者によるゲーム実況・配信企画が実施されます。
なお、第2回公募で採択されなくても、第1回公募の採択者は2027年2月末まで支援そのものは継続されます。
「IP360」メニュー1「IP新規創出支援(スタートアップ支援:創風)」ゲーム分野への応募者に向けて支援内容などを解説した動画
※ 2026年度の新規公募はすでに受付を終了している
第2回公募の審査では「東京ゲームショウ2026」来場者によるモニター評価&一般投票が実施
第2回公募の審査では、2026年9月17日(木)~21日(月・祝)にかけて開催される「東京ゲームショウ2026」(以下、TGS2026)の来場者による消費者審査を実施し、その評価が選考に反映されます。
消費者審査は「モニター評価」と「一般投票」の2種類が用意。
モニター評価では、第1回公募の採択作品すべてを会場で実際にプレイして評価。参加は事前申込制で、応募者から抽選によって評価者が決定します。
一般投票は、投票箱へ来場者が自由に投票できる形式で、事前申込は不要です。
モニター評価はビジネスデイの17日(木)・18日(金)、一般投票は5日間全日通して実施。場所はいずれもTGS2026の創風ブースです。
〈TGS2026 創風ブース〉
ホール9
小間番号:09-C67
一般審査者として募集する人物像は、インディーゲームに関心がある方や、次世代クリエイター・新たなゲーム作品を応援したい方、新たなゲームとの出会いを楽しみたい方、国の補助金の投票に携わってみたい方、自らの評価で採択作品を選考したい方。
それぞれの実施概要は次のとおり。
【①】モニター評価
【②】一般投票
「創風」ゲーム分野の採択者一覧
2026年度の「創風」では、全分野合計で819件・676者の申請があり、採択は34件。件数ベースの倍率は24.0倍でした。
このうち、ゲーム分野での採択は15件。
この中から、未来のヒット作品を見つけるべく、TGS2026の場で来場者による投票が第2回採択者の選定につながります。
採択タイトルと事業者名は以下の通り。
2026年度「創風」採択タイトルPV再生リスト
クリエイターの自由な制作を後押しし、利益を還元。経済産業省が掲げる創作支援の戦略
経済産業省は、日本発コンテンツの海外売上を2033年までに20兆円とする目標を掲げ、これを実現するための政策指針として「エンタメ・クリエイティブ産業政策5原則」(エンタメ政策5原則)を策定。
大規模かつ長期、戦略的な官民投資を推進することや、「創作活動の源泉はクリエイターにある」という思想に基づいた自由な表現活動を保証することなどの意向を掲げています。
〈エンタメ政策5原則〉
1.大規模・長期・戦略的に支援する
ステークホルダーと議論して重点支援領域を見極め、機動的に修正しながら、大規模・長期的の支援を行うことで、事業性・予見可能性を高めて、民間投資を喚起する。
2.日本で創り、世界に届ける取組を支援する
IP・人材・デジタルに対する国内投資や、国際流通網・ファンダム形成への海外投資を支援する。
3.作品の中身に口を出さない
作品の中身に影響を与えず、クリエイターの表現の自由を保障する。
4.真っすぐ届ける
政策支援の制度を、可能な限り複雑なものとせず、コンテンツの創作や普及に関わるステークホルダーが不慣れでも簡単に利用できるようにする。
5.挑戦者を優先する
ハイリスク・ハイリターンの新しい取組への挑戦を優先して支援する。
2033年の海外売上高20兆円の実現に向け、日本で創出されたIP(知的財産)を、マンガ・アニメ・ゲーム・実写映像・音楽・グッズと多角的に展開する「IP360度展開」を行うため、同省は2026年、新しいコンテンツ産業政策の枠組みとして「IP360」を創設しました。
コンテンツから生み出される利益を最大化し、正しくクリエイターへと還元される仕組みを目指して構築。個人クリエイターによるインディーゲームの制作から、最大15億円にも上る大規模作品の制作へ向けた支援まで、ニーズに応じたさまざまな施策を提供しています。
こうした中、世界的なヒットを遂げたインディーゲームの登場などによってゲーム制作への期待が高まっていることを受け、同省は「創風」プログラムにおいて、クリエイターが自由な創作活動に打ち込める環境構築をバックアップし、その才能を世界で発揮できることをサポートする方針を打ち出しています。
ゲーム産業における現状(2024年時点)の海外売上3.4兆円を12兆円まで成長させることを目標に、ゲーム業界全体と一丸となって支援に取り組んでいきたいと語っています。
「IP360」の詳細は経済産業省の支援メニュー紹介ページを、「創風」に関する情報や今回のTGS2026における消費者投票については「創風」公式サイトをご確認ください。
「IP360」支援メニュー紹介ページ|経済産業省公式サイト「創風」公式サイト「創風(ゲーム分野)」公式Xアカウント経産省/IP360 公式Xアカウント














