この記事の3行まとめ
- ゲーム開発ライブラリ「raylib」向けの即時モードGUIライブラリ「raygui」、最新版「5.0」が公開
- 新たなUIスタイル6種を同梱し、アイコンは最大512個をサポート。フォントアトラスへのアイコンのベイクにも対応
- すべての関数が操作結果を戻り値として返す形へとAPIが刷新。破壊的変更を含むアップデートとなっている
raylibの開発者であるRay氏は2026年7月21日(現地時間)、GUIライブラリ「raygui」の最新版「raygui 5.0」を公開しました。
公式リリースとして約3年ぶりに更新。ソースコードは、クローズドソースのソフトウェアへの静的リンクも認められるzlib/libpngライセンスのもと、GitHubで公開されています。
「raylib」の補助モジュールとして設計された、シングルファイルのGUIライブラリ
rayguiは、C言語製のゲーム開発ライブラリ「raylib」の補助モジュールとして設計された、オープンソースのGUIライブラリです。
UIの状態データを内部に保持せず、毎フレームの関数呼び出しでUIの描画と入力処理を行う「即時モード(immediate mode)GUI」を採用している点を特徴としています。
ライブラリ本体は、ヘッダファイル「raygui.h」1つで完結するシングルファイル構成。
ボタンやスライダー、カラーピッカーなど25種以上のコントロールを備え、色・フォント・サイズ設定を調整できるスタイリングシステムやアイコンセットも搭載しています。
raylibと組み合わせて使う前提の設計ですが、ほかのエンジンやフレームワークにも適用可能としています。
「Genesis」「Wisteria」など6種のスタイルが追加
raygui 5.0では、UIの外観をまとめて切り替えられるGUIスタイルとして、「Genesis」「Wisteria」「Brick」「Pocket」「Advance」「Turbo」の6種が新たに追加されました。これにより、リポジトリに同梱されるスタイルはデフォルトを含めて計20種となっています。
アイコンは最大512個をサポート。フォントアトラスへのベイクにも対応
アイコン機能では、サポートするアイコン数が最大512個になりました。あわせて、文字の画像データを1枚にまとめたテクスチャ「フォントアトラス」へのアイコンのベイクに対応しています。
rayguiには、16×16ピクセル・1ビットで定義されたアイコンセットが標準で組み込まれており、コントロールに表示するテキストの先頭にアイコンIDを付記するだけでアイコンを表示できます。
すべての関数が操作結果を返す形にAPIを刷新
APIには破壊的変更が含まれており、すべての関数が操作結果を戻り値として返す形に刷新されました。
戻り値からは、「押された(RESULT_PRESSED)」「値が変更された(RESULT_CHANGED)」などの結果を受け取れます。また、GuiMessageBox()とGuiTextInputBox()には、押されたボタンを受け取るためのパラメータが追加されています。
新規コントロールとしては、float値を扱う入力欄のGuiValueBoxFloat()と、タブバーを表示するGuiTabBar()が挙げられています。
このほか、機能が重複していたGuiSliderPro()の削除や、sprintf()からより安全なsnprintf()への置き換えなど、多数の整理・見直しが行われました。
なお、GuiColorPicker()で色相バーが消える問題が確認されており、masterブランチでは修正済み。修正を反映したパッチ版が近日リリース予定です。
詳細は、をご確認ください。
「raygui v5.0」リリースノート