この記事の3行まとめ
- WebGPU特化のレンダリングエンジン「Babylon Lite」がオープンソースでリリース
- 「Babylon.js」と同等の描画性能を備えつつ、データサイズの軽量化とパフォーマンス向上が図られている
- 構造や命名規則が「Babylon.js」と近く、シーンの移行なども容易としている
2026年6月18日(木)、オープンソースのWebレンダリングエンジン「Babylon Lite」がリリースされました。
Apache License 2.0のもと無償で利用可能。ソースコードはGitHubで公開されています。
(画像は公式サイトのスクリーンショット)
「Babylon Lite」は、Microsoftが開発を主導するオープンソースのWebレンダリングエンジン。WebGPUに特化して構成されており、すでに同社が提供している「Babylon.js」と同等のレンダリング性能を備えつつ、データサイズの軽量化とパフォーマンス向上が図られています。
データ指向型を採用したレンダラーで、ツリーシェイキングによって必要最小限の機能に絞ってビルドすることが可能。gzip圧縮されたJSデータ容量を平均約19倍に削減でき、特定のシーンでは最大50倍の軽量化を実現します。
使用メモリは約5分の1に抑えられ、起動時間は約2.5倍に高速化されています。
画像左が「Babylon Lite」、右が「Babylon.js」による描画結果。最適化を施しながら視覚的には同一の品質でレンダリングが可能(画像は公式サイトより引用)
「Babylon Lite」は「Babylon.js」の後継ツールという位置付けではなく、用途に応じた使い分けが想定されています。
「Babylon.js」は豊富な機能セットを搭載しているほか、WebGPUに加えてWebGLをサポートしていることや、強固な後方互換性を備えていることなどを強みとしています。一方で、動作速度やパフォーマンスなどを優先する場合は「Babylon Lite」が適しています。
両者は別々のAPIを採用しており、動作原理なども異なりますが、構造や命名規則が近しいため、シーンの移行などを比較的スムーズに行えるとしています。
動作環境はWebGPU対応ブラウザ全般で、公式サイトではGoogle Chrome、Microsoft Edge、Firefox、Safariが挙げられています。
なお「Babylon Lite」は依然開発段階にあり、「Babylon.js」の性能に近づけるためAPIが改修される可能性があるとのこと。
詳細は公式サイトやGitHubをご確認ください。
「Babylon Lite」公式サイト「Babylon Lite」GitHubリポジトリ