「Unity 6.1」正式リリース、そしてUnity 6.3 LTSは2025年後半と予告。レンダリング最適化やワークフロー合理化が進むUnity最新バージョンの特徴とは

「Unity 6.1」正式リリース、そしてUnity 6.3 LTSは2025年後半と予告。レンダリング最適化やワークフロー合理化が進むUnity最新バージョンの特徴とは

2025.04.25
ニュースUnity
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この記事の3行まとめ

  • Unity 6.1(6000.1.0f1)が正式リリース。LTS版と同等のテストを受けた、製品版での使用が可能な最新バージョン
  • 既存のディファードレンダリングを拡張した「Deferred+」や「可変レートシェーディング」など描画最適化が進む
  • Unity 6.3 LTSが2025年後半にリリース予定。今後はLTSバージョンの毎年リリースが目指される

Unity Technologiesは2025年4月23日(現地時間)、Unity 6.1の正式バージョン(6000.1.0f1)をリリースしました。

従来のTech Stream(新機能の初期テストを目的とするバージョン)とは異なり、本番環境での使用も問題なく行える正式なアップデートリリースとして、すでにUnity Hubよりダウンロード可能な状態となっています。

また、アップデートに併せて『Unity 6.1 – サポートされたアップデートリリース – の公開』と題した日本語の紹介記事が、Unity 自社ブログで公開されました。

2024年10月にリリースされたUnity 6.0 LTS は今後も引き続き提供されますが、新機能などを含むアップデートリリースもLTSバージョンと同様の安定性テスト・品質保証を受けており、さらにLTSと同様のサポート(バグ修正やプラットフォーム関連のアップデートなど)が提供されます。

なお、今後Unity 6.2が公開された際には、サポート対象がUnity 6.2に変更されることも告知されています。

アップデートリリースのロードマップ(画像はブログ記事より引用

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Unity 公式YouTubeチャンネルではUnity 6.1の新機能を紹介したライブ配信が2025年4月23日(現地時間)に行われており、すでに配信がアーカイブ動画化されています。

『What’s NEW in Unity 6.1?』

新たなレンダリングパス「Deferred+」や可変レートシェーディングでパフォーマンスが向上

新たな最適化機能として、クラスターベースのライトカリングを用いるディファードレンダリングパス「Deferred+」が追加されました。メモリ帯域幅が少なく済むことや、複数のライトを使用したレンダリング時にGPUパフォーマンスが向上するほか、GPU Resonant DrawerやGPU オクルージョンカリングとの互換性もあります。

このほかにも、シーン内の特定のシェーディング処理を減らし、レンダリングを最適化する「可変レートシェーディング(Variable Rate Shading)」にも対応するなど、全体的に描画パフォーマンスが向上しています。

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プラットフォームやデバイスのサポートが拡大

Unity 6以降のバージョンではグラフィックスAPIとしてDirectX 12が採用されており、Unity 6.1以降ではデフォルトに設定されるようになりました。これにより、PCやコンソール向けプロジェクトにおいてCPUパフォーマンスが向上するほか、実行時の負荷を低減する「Pipeline State Object(PSO)」などが利用できるようになりました。

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ほかにも、Android APIを用いた大型・折りたたみ式デバイスのサポートやWebGPUへの正式対応など、最新のプラットフォームやデバイスにも対応しています。

実際の開発環境と連携してテストを実施

Unity 6では「Production Verification(制作検証)」というテストを実施しています。スタジオやパートナーと連携し、実際の開発を通じてボトルネックや安定性、ユーザビリティの問題点などを検証するもので、この連携の例としてNintendo Switch 2のローンチタイトルとして発売される『サバイバルキッズ』が紹介されています。

パートナーであるKONAMIと共同で設計・開発したことで、エンジンのパフォーマンスや安定性の向上に有効だったとのこと。

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また、協力型強盗FPS『Den of Wolves』におけるエンジングラフィックスの改善や、Android XRプラットフォームの対応状況も検証していることなどにも触れています。

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そのほか、プロジェクトの分析ツール「Project Auditor」やCI/CD向けにクラウドでのビルドを自動化する「Build Automation」のエディター統合など、ワークフローの強化などについても言及しています。

なお、2025年の後半には、LTSバージョンとしてUnity 6.3の公開が予定されています。同社はLTSバージョンを毎年リリースし、プロジェクトのために安定した基盤を提供することが目標だと述べています。詳細は、ブログ記事をご確認ください。

Unity 6.1 - サポートされたアップデートリリース - の公開

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