日本語未対応ゲームの翻訳にも役立つ無料ツール「PCOT」が更新。Geminiとの連携でより広範なフォントが認識可能に

日本語未対応ゲームの翻訳にも役立つ無料ツール「PCOT」が更新。Geminiとの連携でより広範なフォントが認識可能に

2025.04.15
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この記事の3行まとめ

  • 無料の翻訳支援ツール「PCOT」が更新され、Geminiとの連携が可能に
  • 「PCOT」は、ゲーム画面やWebページからOCRで認識し、テキスト化するツール
  • Geminiとの連携により文字認識・翻訳の精度が向上。フォントにかかわらず翻訳でき、利便性が向上

2025年4月11日(金)、翻訳支援ツール「PCOT」が更新され、Googleの生成AI「Gemini」との連携が可能となりました。

PCOT」は、ぬるっぽ氏(@PcotNullpo)が開発・提供する無料の翻訳支援ツール。

ゲーム画面やWebページに表示された文字をOCR(光学的文字認識)により認識し、テキストとして出力する仕組みで、日本語対応していないゲームなどの翻訳に活用できます。

同ツールは30種類以上の言語に対応。翻訳したい範囲は自由に指定できるほか、前回と同じ範囲を続けて指定する機能も使用できます。

画面のスクリーンショットを取得して後から翻訳できる「画像翻訳」機能も搭載。ただし、リアルタイム翻訳には対応していません。

PCOTの操作画面。読み取った文字が上段のテキスト枠内に表示され、「翻訳」ボタンを押すことで自動翻訳される

このたび同ツールにはGeminiを翻訳に活用できるモードが追加。APIキーを発行し、設定画面に入力することで機能を有効化できます。

Geminiとの連携により文字の認識能力や翻訳精度が向上フォントの種類にかかわらず翻訳でき、従来は翻訳できなかったゲームも翻訳可能だとしています。

翻訳文の人称や口調のカスタマイズなども可能。また、取得した画像についてGeminiが解説する機能も使用できます。

機能の詳細や導入手順などについて、ぬるっぽ氏のXアカウントにて説明されています。

なお、発表時点ではGeminiによる出力は不安定で、改行の不具合などが発生する場合があるとのこと。

「PCOT」の詳細は公式ページをご確認ください。

翻訳支援ツール「PCOT」公式ページぬるっぽ氏 Xアカウント

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