この記事の3行まとめ
Aimingは2025年1月17日(金)、『「かみながしじま~輪廻の巫女~」 背景モデル制作フロー』と題した記事を、自社の開発ブログにて公開しました。
『かみながしじま~輪廻の巫女~』は、ヒルコ(カミ)と少女たち(ヒト)に分かれて戦う、スマートフォン用の非対称型オンラインホラーアクションゲームです(2024年2月にサービス終了)。
Aimingが公開した記事は、ゲームの背景制作をしてみたい方に向けたもの。同作を題材に、スマートフォン向けゲームの背景制作で大切な「軽い」「キレイ」「おもしろい」を踏まえたフローやポイントについて解説しています。
スマートフォン向けゲームは、プレイヤーの使用端末によりスペックや環境が異なります。そのため、スムーズな動作のためにはデータ量や計算量の少ない「軽い」モデルを作る必要があります。
背景モデルは「軽い」と「キレイ」がバランスよく両立するよう、さまざまな工夫が施されているとのこと。
また、「おもしろい」ゲームにするためには、わかりやすく、ルールが伝わりやすい点が重要。背景デザイナーは、企画のレベルデザイン担当者と相談を重ね、ゲームプレイを繰り返しながら何度も修正します。
記事では、実際の制作フローも紹介。マップの地形はUnityを用いて作成し、配置するプロップのモデルは3DCGツール「Maya」で制作しています。
まずは、レベルデザイン担当者が作成した図をもとにマップのプロトタイプを作成。その後、本作の設定に合った写真などの資料を収集し、背景やプロップ(個体)のコンセプトアートを作ります。
処理の負荷を下げるため、LODモデルを作成・設定しています。カメラに近いLOD用モデルは細かく描き、遠くのLOD用モデルはポリゴン数を減らすよう設定されています。
そのほか、計算負荷などを抑えるために元モデルの種類を減らしつつも、単調に見えないための工夫することも紹介しています。
その後、プロトタイプのマップに合わせた詳細な地面をUnityのTerrain機能で作成し、プロップも配置。
最後に仕上げとして、フォグなどを施して完成です。
記事の最後には、背景デザイナーの魅力や、背景デザイナーは絵を描く力よりも「物の見方」が大切であることなど、メッセージがつづられています。
詳細は、ブログ記事をご確認ください。
「かみながしじま~輪廻の巫女~」 背景モデル制作フロー | Aiming 開発者ブログ