現実世界のライティング環境を忠実に再現する「TrueHDRI」。バンダイナムコスタジオ、開発陣にインタビューした記事を公開

現実世界のライティング環境を忠実に再現する「TrueHDRI」。バンダイナムコスタジオ、開発陣にインタビューした記事を公開

2024.07.25
ニュース
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • バンダイナムコスタジオが『TrueHDRIができるまで』と題した記事を公開
  • TrueHDRIは、ルックデブの信頼性を高めることを目標に研究されているHDRIアセット
  • TrueHDRIの概要や開発のきっかけ、研究の裏側などについてインタビューしている

バンダイナムコスタジオは、同社の研究するHDRIアセット「TrueHDRI」に関するインタビュー記事『TrueHDRIができるまで』を、同スタジオ「開発秘話」にて公開しました。

同記事では、TrueHDRIの技術概要や開発のきっかけ、研究の裏側などを、3名の開発者にインタビューしています。

インタビューに登場した開発者は、アートディレクター 菅野 昌人氏、エンジニア 鈴木 雅幸氏、テクニカルディレクター 山口 翔平氏。

TrueHDRIは、CG業界のルックデブの信頼性を高めるべく、現実世界のライティング環境をそのままキャプチャすることを目的として研究されているHDRIアセットです。

カラーマトリクスやホワイトバランスなど複数の項目で計測・補正し、輝度は絶対値、かつ太陽輝度も含めたダイナミックレンジを保持するとのこと。

(画像はインタビュー記事より引用)

同技術を開発するきっかけは、IBL(※)によるライティングにおいて、作成者による違いが大きかったこと。菅野氏がアートディレクターを務める『エースコンバット7』でも、昼夜や各シーンのライトの強さが人によって異なる設定になっていたとも述べています。

これらの問題により「ライティングの基準がほしい」という思いがあり、その基準を自ら作成しようと思ったことがTrueHDRIのはじまりとしています。

※ Image Based Lightingの略。カメラで撮影した写真をライティングの色情報として使用し、コンピューターで再構成することで光源として用いるレンダリング手法

(画像はインタビュー記事より引用)

輝度0〜16億cd/平方メートルまでのダイナミックレンジを16Kという理想の解像度で撮影するために、撮影機材の見直しを含めた技術研究が行われたそう。カメラが取り込む光を弱める減光フィルターは、着脱がしやすいように菅野氏が手作りで加工したといいます。

フィルターをカメラに取り付ける枠は、厚紙と粘着テープを駆使して手作りしたとのこと(画像はインタビュー記事より引用)

その後、日本国内から海外まで、さまざまなロケーションを撮影。記事中で「多くのマテリアルを備えている」と述べられた永代橋の写真を含む3枚のアセットは、記事執筆時点で「TrueHDRI Library」にてCC0で公開されています。

関連記事
バンダイナムコスタジオ、現実世界のライティング環境を再現するべく研究している「TrueHDRI」のアセットを公開
2024.04.04

ほかにも、カメラのレンズでは避けられない「周辺減光」の補正に関する工夫や、CC0でのアセット公開に至った理由、今後の展望などについても述べられています。

詳細は、インタビュー記事ならびにTrueHDRIの技術紹介ページをご確認ください。

TrueHDRIができるまで | インタビューTrueHDRI | 技術紹介

関連記事

Epic Games、インディーゲーム開発スタジオへのインタビュー記事などを「Indie Games Week 2026」にて公開
2026.04.20
ゲーム制作プラットフォーム「EdenSpark」によるコンテスト型ゲームジャム「EdenSpark Game Jam」が2026年5月より開催
2026.04.20
工場設備をモチーフにした90種類以上の3Dモデルが収録。アセットパック『Conveyor Kit』アップデート版、Webサイト「Kenney」にて無料で公開
2026.04.19
ゲーム開発関連ツールのリリース・アップデートまとめ【2026/4/18】
2026.04.18
「Adobe Substance 3D Designer」を使った雷のエフェクトテクスチャ制作手法、C&R Creative Studiosがブログで解説
2026.04.17
Canvaが提供する2Dモーショングラフィックス制作ツール「Cavalry」が無料化。個人利用は商用・非商用に問わず利用可能
2026.04.17

注目記事ランキング

2026.04.14 - 2026.04.21
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

フォワードシェーディング(Forward Shading)
フォワードシェーディング オブジェクト毎にライティングの計算を行い、その計算結果を描画するレンダリング手法。フォワードレンダリングともいう。ディファードシェーディング(Deferred Shading)に比べてポストプロセスの自由度は低いが、(何も物を配置しなかった際にかかる)最低限の描画コストが低く、アンチエイリアス処理などにおいてフォワードシェーディングの方が有効な分野も存在する。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!