“見積もりの甘さ”がプロジェクトの破滅を招く。予算・納期通りに開発を成功させる見積もりの立て方、KLabがブログ記事で紹介

“見積もりの甘さ”がプロジェクトの破滅を招く。予算・納期通りに開発を成功させる見積もりの立て方、KLabがブログ記事で紹介

2025.07.03
ニュース
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • KLab、ゲーム開発における見積りの立て方について語った記事を公開
  • 記事は前後編で構成。前編では、見積もり不足がプロジェクトの失敗を招くといった見解などを述べている
  • 後編では、過去事例を分析して科学的に見積もりを立てる手法などについて語っている

KLab公式サイトのブログ「KLablog」にて、ゲーム業界におけるプロジェクトの見積もりについて論じた記事シリーズ「見積もりを科学する」が公開されています。

記事は前編/後編で構成。前編ではプロジェクト失敗の主要因が見積り不足にあることなどを語り、後編にて効果的な見積もりの立て方などを紹介しています。

(画像はブログ記事(前編)より引用)

記事前編では、プロジェクトの失敗を招く要因として見積もり不足が大きな比率を占めることを指摘。

経験則やメンバーの能力に対する過信から楽観的思考に陥ることや、納期遅れ・予算オーバーといった不都合な結果から目を背け、上層部から高評価を得るべく事実を歪めて報告するなどの要因が重なることで、プロジェクトが崩壊すると述べています。

開発費用を予算以内に抑えられたプロジェクトは全体の47.9%、予定通りの工期で完了したプロジェクトは8.5%だという(画像はブログ記事(前編)より引用)

後編では、見通しの甘さや隠蔽的な組織体質に起因するプロジェクトの失敗を阻止するため、科学的視点から過去事例を分析し、正確な見積もりを立てるアプローチを提示。

過去データを統計的に集積・分析する手法や、イレギュラーな事態を想定して見積もりにバッファを持たせる考え方を紹介しているほか、個々のプロジェクトに最適な見積もり方法を選別したり、複数の方法を組み合わせたりすることも効果的だとしています。

具体的な見積もり方法としては、最も起こりやすいケースと楽観的/悲観的なパターンをそれぞれ考慮し、複合的に見積もりを立てる「3点見積もり」など、3種類の方法が例示されています。

「楽観」「悲観」「最頻」の3パターンで見積もりを行い、複合的に判断する「3点見積もり」などの方法が紹介されている(画像はブログ記事(後編)より引用)

そのほか、見積もりを高精度かつ効率的に立てる手段としてAI技術を活用できるといった見解なども語られています。

詳細はKLablog(前編/後編)をご確認ください。

「見積もりを科学する 前編:見積りの常識を疑え! -ゲーム開発プロジェクト失敗の要因-」KLablog「見積もりを科学する 後編:科学とAIの力 -ゲーム開発プロジェクトの見積り精度を上げるアプローチ-」KLablog

関連記事

Unityでノードエディタを作成できる公式パッケージ「Graph Toolkit」、実験的機能としてリリース。Unity 6.2 Beta/6.3 Alphaで利用可能
2025.07.19
Unreal Engine向けゲーム制作コンテスト「第24回UE5ぷちコン」の作品募集が開始!テーマは「スピード」。応募締切は8/31(日)
2025.07.18
「Unity 6.3 Alpha」リリース。Render Graphがデフォルトで有効化され、互換モードは近い将来削除される
2025.07.18
シリコンスタジオ、ポストエフェクトミドルウェア「YEBIS 4」をリリース。分かりやすい玉ボケ調整やパイプラインビュー搭載
2025.07.18
明日7/18(金)より開催される「BitSummit the 13th」、アワード6部門のノミネートタイトルが発表!
2025.07.17
エージェント型AI搭載のIDE「Kiro」プレビュー版がリリース。要件を補って仕様書を作り実装、リリースの定型作業も自動化
2025.07.17

注目記事ランキング

2025.07.12 - 2025.07.19
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

エミッター(Emitter)
エミッター
  1. 英語で「放出器」「放出源」のこと。
  2. ゲーム開発においては、パーティクルを生み出す発生源のことを示すことが多い。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!