この記事の3行まとめ
- ボーンデジタルが『レベルデザインの教科書』を6月下旬に発売
- 建築の原理をレベルデザインに応用し、ゲーム空間や環境制作に活用することを目的としている
- 「建築理論に基づくゲームレベル(ゲーム空間)の設計技術」などの知識・技術を学べる
ボーンデジタルは、『レベルデザインの教科書〈ゲーム制作のための建築的アプローチ〉 ― An Architectural Approach to Level Design 2nd Edition 日本語版(以下、レベルデザインの教科書)』を2025年6月下旬に発売することを発表しました。
総ページ数は464ページで、価格は7,700円(税込)。なお、Amazon.co.jpでの発売日は6月21日(土)。
『レベルデザインの教科書』は「視線誘導」「ライティング」「影や薄暗がり」「探索性」「方向性」「空間のリズム」「壮大な空間の演出」など、現実世界の建築が培ってきた原理をゲームのレベルデザインに応用し、ゲーム空間や環境制作に活用することを目的としています。
本書では「遊び方(ゲームプレイ)」を自然に教え、導き、夢中にさせる工夫を実際のゲームタイトルから抽出し、建築理論と融合させて解説。歴史的建造物とゲームを比較・分析しながら、「空間レイアウトのスキル」「感情を喚起する空間演出のテクニック」「建築理論に基づくゲームレベル(ゲーム空間)の設計技術」といった知識と技術を身につけることができるとしています。
目次は以下の通り。
Chapter 1 建造物からレベルデザインを学ぶ準備
Chapter 2 レベルデザイナーのためのドローイング
Chapter 3 レベルデザインのワークフロー
Chapter 4 基本的な空間配置とゲーム空間の種類
Chapter 5 環境アートを通じたコミュニケーション
Chapter 6 危険な建築物でエキサイティングなレベルを構築する
Chapter 7 報酬の空間でプレイヤーを誘い込む
Chapter 8 Level 1-1 チュートリアルレベル
Chapter 9 ゲーム空間におけるストーリーテリング
Chapter 10 可能性空間と世界の構築
Chapter 11 プロシージャル生成レベルでの制作
Chapter 12 プレイヤーの交流を生み出すレベルデザイン
Chapter 13 レベルデザインにおけるサウンド、ミュージック、リズム
なお、本書は2015年5月刊行の『ゲームデザイナーのための空間設計──歴史的建造物から学ぶレベルデザイン』の改訂第2版であり、『An Architectural Approach to Level Design 2nd Edition』の日本語版です。
改訂第2版では、Chapter 8および11が新規コンテンツとして追加されています。また、すべての章において内容の更新や加筆修正が加えられています。章末には演習が追加されているものもあり、本書で紹介されている手法や設計原則を授業課題や自主練習に取り入れる方法が提案されています。
『レベルデザインの教科書』の詳細は、ボーンデジタルの書籍ページをご確認ください。
『レベルデザインの教科書〈ゲーム制作のための建築的アプローチ〉 ― An Architectural Approach to Level Design 2nd Edition 日本語版』書籍ページ