この記事の3行まとめ
- 電子書籍『Introduction to DOTS concepts, features, & samples for advanced Unity developers (Unity 6 edition)』をUnity Technologiesが無料公開
- データ指向設計(DoD)の原則に基づいて構築されたパッケージ群「DOTS」の詳細や、活用事例などが掲載された書籍
- DOTSに関する誤解や活用事例の追加など、Unity 6に向けて内容が更新されている
Unity Technologiesは2025年5月15日(現地時間)、電子書籍『Introduction to DOTS concepts, features, & samples for advanced Unity developers (Unity 6 edition)』を同社公式サイトにて無料で公開しました。
閲覧の際、ユーザー登録などは不要。また、PDF形式でダウンロードも可能です。
(画像は書籍より引用)
本書籍は、高度な処理を効率良く実現したい開発者に向け、UnityのDOTSを紹介・解説しています。
DOTSは、データ指向設計(DoD)に基づいたパッケージ群です。これにより、オブジェクト指向プログラミングと比べると、より効率的なシミュレーション・高品質なグラフィックスの開発を可能としています。
本書ではDOTSを構成する主なパッケージの解説や、DOTSに関する学習リソースの紹介など、自身のプロジェクトにDOTSを導入するべきかを判断するための情報が掲載されています。
DOTSを利用したグラフィックス制御のサンプル(画像は書籍より引用)
本書籍は、2024年5月に公開された、DOTSについて解説した電子書籍『Introduction to the Data-Oriented Technology Stack for advanced Unity developers』を改訂し、Unity 6に合わせて内容が更新されたもの。
なお、ベースとなった同書籍については、日本語版も公開されています。
Unity 6に対応した本書籍は、付録の章の内容が拡充され、ユーザーが抱くDOTSに関する誤解について回答する内容が盛り込まれました。
DOTS・ECS・Unity Entitiesといった関連用語の具体的な違いや、DOTSを効果的に利用できるプロジェクトの要件など、DOTSを理解を深めるための内容となっています。
また、Unity 6で作られている協力型強盗FPS『Den of Wolves』が開発事例として追加され、同タイトルにDOTSを採用した理由などが語られています。
なお、本記事執筆時点では、同書籍は英語版のみが公開されています。
詳細は、書籍ページをご確認ください。
「Introduction to DOTS concepts, features, & samples for advanced Unity developers」電子書籍配信ページ