ソニー、XRコンテンツ制作をサポートするソリューション「XYN™」を始動。12個のmocopi®との接続やモーションの自動補間が可能な「XYN Motion Studio」登場は3月下旬

2025.01.09
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この記事の3行まとめ

  • ソニー、XR環境でのコンテンツ制作を支援するソリューション「XYN(ジン)」を発表
  • mocopiなどの既存製品に加えて、mocopiと接続するモーション編集アプリ「XYN Motion Studio」といった新製品も登場
  • 現実の物体を撮影した画像から3DCGアセットを生成する「XYN空間キャプチャーソリューション」なども発表

ソニーは2025年1月7日(火)、XR環境でのコンテンツ制作を支援する同社製のソフトウェア/ハードウェアを統合したソリューション「XYN(ジン)」を発表しました。

(画像はXYN特設ページより引用)

このたび公開されたXYNの特設サイト上では、同社が提供するモバイルモーションキャプチャーシステム「mocopi(モコピ)」と接続してモーションの取得や編集などを行うPC用アプリ「XYN Motion Studio」や、3DCGアセット生成サービス「XYN空間キャプチャーソリューション」、XRヘッドマウントディスプレイ「XYN Headset」といった新製品が発表されています。

また、既に展開中の製品であるmocopiや「空間再現ディスプレイ」などがXYN関連製品として紹介されています。

mocopiの新機能「mocopiプロフェッショナルモード」 / 新たなmocopi対応PCアプリ「XYN Motion Studio」

mocopiによるモーションキャプチャーの精度を向上させる機能「mocopiプロフェッショナルモード」が登場。2セットのmocopiを組み合わせて12個のセンサーをPCに接続することで、より正確なトラッキングを実現します。

同機能は2025年3月下旬より提供開始。使用の際は、別売りのPC接続専用レシーバー(QM-PR1)2つ両腕・太もも・両手(または両足)用のセンサー装着バンド(QM-PB1)1セット専用アプリが必要です。

価格はレシーバーが16,500円(税込)、バンドが9,900円(税込)。いずれもソニーストアにて3月下旬より発売されます。

併せて、同機能を使用するために必要な製品がすべて揃った「mocopi Proキット」が2025年3月下旬に発売予定です。

「mocopiプロフェッショナルモード」は、mocopi PCアプリまたは、2025年3月下旬より提供開始されるWindows版PC用アプリ「XYN Motion StudioをインストールしたPCに接続して使用します。

XYN Motion Studio」は、XYNの第1弾として位置づけられているサービスで、「mocopiプロフェッショナルモード」との接続により取得したモーションデータの編集や、モーション間を自動生成して滑らかにつなぐ自動補間(トゥイーニング)機能モーションデータを自動解析し、タグ付けを行うことでテキストでの検索を可能にする機能などが利用できます。

「XYN Motion Studio」の価格は月額1,100円(税込)。詳細はニュースリリースより確認できます。

『mocopi Professional mode & XYN Motion Studio 【mocopi公式】』

なお、「mocopiプロフェッショナルモード」や「XYN Motion Studio」 の機能を先行体験できるイベント「mocopi新商品・サービス体験会」が、2025年1月17日(金)~1月18日(土)に開催されます。

1月17日(金)はビジネスデー、1月18日(土)は一般デーとして実施。参加費は無料で、会場は秋葉原コンベンションホールホールA)です。イベントの詳細はmocopi製品ページのお知らせページより確認できます。

現実の物体などを撮影して3DCGアセット化する「XYN空間キャプチャーソリューション」

現実空間の物体などをミラーレスカメラで撮影した画像をもとに、フォトリアルな3DCGアセットを生成するサービス「XYN空間キャプチャーソリューション」。

同サービスには、カメラの撮影状況をリアルタイムに可視化し、撮影の効率化をサポートするモバイルアプリも含まれるとのこと。なお、発表時点では同サービスは開発中とされています。

「XYN空間キャプチャーソリューション」イメージ画像(画像は「XYN」ニュースリリースより引用)

XRコンテンツ作成に活用できるヘッドマウントディスプレイ「XYN Headset」

XYN Headset」は、4K解像度のOLEDマイクロディスプレイやビデオシースルー方式の映像表示機能を備えたXRヘッドマウントディスプレイです。

工業デザインといった産業分野のほか、プリビジュアライゼーション(※)や3Dキャラクターの作成など、さまざまなエンターテインメント領域での活用が想定されています。
※ 映像作品を本格的に作り始める前に、完成形をイメージするなどの目的で仮素材を用いて制作されるCG映像

発表時点では開発段階だといい、Sony Pictures Animationとの実証実験が行われていると述べられています。

「XYN Headset」イメージ画像(画像は「XYN」ニュースリリースより引用)

XYNの詳細は、特設サイトニュースリリースをご確認ください。

XYN特設サイト「空間コンテンツ制作支援を行うソフト・ハードが統合されたソリューション「XYN」(ジン) を発表」XYN特設サイト

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