この記事の3行まとめ
「WebGL」や「glTF」などの相互運用性標準を多数提供する非営利団体であるThe Khronos Groupは2024年9月23日(現地時間)、「Integrating OpenXR with the Godot Engine and Advancing XR Development through Open Source」と題した記事をブログで公開しました。
同記事では、The Khronos GroupのXR規格「OpenXR」とオープンソースのゲームエンジン「Godot Engine」の統合によって、「Godot Engine」にどのような機能強化がもたらされるかについて解説しています。
Godot EngineにおけるOpenXRの統合についてのブログが公開されました。
Integrating OpenXR with the Godot Engine and Advancing XR Development through Open Sourcehttps://t.co/JhRxeA91ds
— KhronosJP (@KhronosJP) September 23, 2024
Godot EngineにおけるOpenXRの統合についてのブログが公開されました。
Integrating OpenXR with the Godot Engine and Advancing XR Development through Open Sourcehttps://t.co/JhRxeA91ds
— KhronosJP (@KhronosJP) September 23, 2024
OpenXRは、VR・AR・MRにおけるプラットフォームとアプリ間の標準化を目的とした、オープンかつロイヤリティフリーの規格です。
Godot Engineは、PC(Windows/macOS/Linux)やスマートフォン(Android/iOS)、HTML5などに向けたゲームを開発できるエンジンです。MITライセンスのもとオープンソースで提供されており、無料で使用可能です。
記事では、Godot Engineプロジェクトチームが、同エンジンをさまざまなOpenXRランタイムとシームレスに統合する「Godot OpenXRインターフェース」開発に取り組んでいると紹介。これにより、同エンジンの機能を使用するクロスプラットフォームのXRゲームやアプリケーションの作成を加速できるとしています。
さらに、ゲームやアプリの開発者に対し、没入型XRコンテンツを作成するためのツールの提供に積極的に取り組んでいると述べています。Godot Engineはそのためのテストベッドとして機能し、新たなOpenXR機能や拡張機能を、公開前にOpenXRワーキンググループが徹底的に検証できるようにしているとのこと。
Godot Engineをテストプラットフォームとして使用することで、ゲームやアプリの開発者は新たなAPIの試用や改良を繰り返し、OpenXRエコシステム内でシームレスに動作を確認できると解説しています。
同記事では、Godot EngineとThe Khronos Groupの協力により実現したさまざまな進歩が、XR業界全体の発展につながると述べています。また、この協力のもう一つの目的として、OpenXRチュートリアルなどの開発者向けドキュメントを強化することにも言及しています。
なお、2024年9月12日(現地時間)に行われたOpenXRのミートアップ「OpenXR Live」では、本記事と同様の内容をテーマにした「Godot Support for OpenXR – Building The OpenXR Implementation for the Godot Game Engine」と題した講演が行われています。講演の様子はYouTubeにてアーカイブ動画が公開されているほか、イベントページからはPDF形式のスライド資料も閲覧可能です。
詳細は、ブログ記事をご確認ください。
Integrating OpenXR with the Godot Engine and Advancing XR Development through Open Source