「ゲームメーカーズ」のリアルイベント「ゲームメーカーズ スクランブル2024」が、昨年に続き2024年5月25日(土)に東京都のTOC有明Convention Hallにて開催されました。「ゲームづくりに関わる方同士で盛り上がる」というテーマは変わらず、さらに多くの方にご参加いただいた本イベントについて、講演やハンズオン、展示ブースや懇親会などの様子をレポートします。また、当日会場で発表された「ゲームメーカーズ」新企画についてもご報告いたします。
TEXT / 田端 秀輝
EDIT / 藤縄 優佑
目次
「ゲームメーカーズ スクランブル」 とは?
「ゲームメーカーズ スクランブル2024」は、ゲームづくりに関わる方同士で盛り上がるための完全無料のリアルイベントです。
ゲームメーカーズは「ゲームは”つくること自体も楽しい”という気持ちをもっと広めていきたい」という想いから生まれました。本Webサイト「ゲームメーカーズ」は、ゲームづくりをする人に向けゲーム開発情報を共有すべく日々活動しています。それと同時に、ゲームづくりのはじめの一歩を踏み出したいと思っている人も、日々作り続けているプロの人も、それを応援している人も、みんなが集まりゲームづくりで盛り上がることができる場として「ゲームメーカーズ スクランブル」を開催しています。
今回は昨年の「ゲームメーカーズスクランブル」から会場を拡大、定員も700名に増やしましたが、それでもキャンセル待ちの方が出てくるくらい盛況となりました。
オープニングの主催者挨拶では、本イベントの実行委員長である「ゲームメーカーズ」ブランドマネージャー 有末 けいより「ゲームづくりで盛り上がろう!」とコンセプトを説明、さらに「せっかくこうしてリアルで集まっているので、皆で楽しめると良いなと思っています。ぜひ今日は1人以上、ゲームづくりを楽しむ仲間を作っていって貰えると嬉しいです!」と、来場したゲームづくりをする仲間たちに呼びかけました。
ゲーム開発未経験者も入りやすい10種類の講演
本イベントで行われた講演は合計10講演。難易度は「ゲーム開発未経験者を含めどなたでも」というものから「ゲーム開発未経験者もOK、開発知識があるとさらに楽しい」と、ゲーム開発未経験者でも入りやすいものを設定。ジャンルも企画、シナリオ、デザイン(デザイナーの役割について、Blender、シェーダーコード)、デバッグ・QA、サウンド、ディレクション、インディーゲーム開発といった、数多くのテーマの講演が集まりました。
初心者向けゲーム開発体験イベント、今年はUE5&Blenderだけでなくアナログゲームも!
講演と並行して、実際に手を動かしてゲーム開発を体験、学習する企画も開催されていました。
「初心者歓迎!UE5&Blenderハンズオン」は一般社団法人学びラボの協力のもと、OHTANI 氏をメイン講師に迎え、統合型3DCG制作ソフトウェア「Blender」で3Dモデルを制作しつつ、ゲームエンジン「UE5」(Unreal Engine 5)を使って簡単な3Dアクションゲーム制作に挑戦することができました。
さらに今年はデジタルゲームだけでなく、「2時間でアナログゲームを完成させる!?初心者歓迎ワークショップ」も開催。こちらはドロッセルマイヤーズの渡辺 範明 氏を迎え、参加者全員で1つのボードゲームを完成させました。
さまざまな相談が!「プロに聞ける!なんでも相談所」
初心者向けゲーム開発体験会場の隣では、講演者や現役ゲーム開発者と1対1で話ができる「プロに聞ける!なんでも相談所」が開催されました。「ポートフォリオや作品へのアドバイスや就活・進路相談、ゲームづくり全般の相談などなんでもOK」という案内に、様々な来場者が参加していました。
パワーアップした書籍コーナー、企業ブースに、今年は作品展示ブースも
今回は展示ブースもパワーアップ。
出版社ブース「ゲームメーカーズ書房」は5社が出展。その場でゲーム開発関連書籍を購入することができました。
企業ブースも7社となり、各社それぞれの形で自社製品・サービスをアピール。
さらに今回は作品展示ブースとして、4校が出展し、各校の学生が制作したゲームをプレイしてもらい、来場者からのフィードバックをもらっていました。
読者オススメ書籍紹介やUEFN体験も。「ゲームメーカーズ編集部」ブース
ゲームメーカーズ編集部も来場者や読者と作るコーナーを出展しました。
「クリエイターにオススメな書籍」コーナーでは、読者からの事前アンケートで選定された本などを紹介。
「みんなでアスレチックゲームをつくろう! with UEFN」コーナーは、UEFNだけでなくゲームエンジンに触るのが初めてという人からVerseについて知りたい人まで様々な方が簡単なアスレチックゲーム作成に挑戦。
「教えて?スクランブル」コーナーでは、「好きなゲーム」「作りたいゲーム」「使ってよかったアセットやゲーム制作ツール」について付箋に書いてもらうことで来場者同士の会話のタネにしてもらいつつ、後述の「ゲームメーカーズ オフィシャルショップ」について、どんなラインナップが欲しいかヒアリングもさせていただきました。
経験は関係なく、ゲームづくりの仲間同士で繋がれる!懇親会
本年もイベントの最後には参加費無料の懇親会が開催しました。
多くの開発者同士が語らい交流があったようで、「ゲームづくりに関わる方同士で盛り上がる」というコンセプトの通り、大いに盛り上がりました。
ひろがる!ゲームづくりを楽しむ人たちの輪
今年の「ゲームメーカーズ スクランブル」で印象的だったのが、昨年よりも「ゲームづくりをはじめようと考えている人」「最近ゲームづくりをはじめた人」が多く来場してくださったことです。
中学生を始め若い方の来場が目立ち、講演会場で必死にメモを取り、質問をし、休憩時間にはPCを立ち上げ早速手を動かしている方も見受けられました。また、「ゲームメーカーズ書房」に出展された出版社の方からも、「ほかのゲーム開発者イベントに出展したときよりも、初心者向けの本に人気が集まった」という声を伺いました。
そして、先日開催された「第21回UE5ぷちコン」の賞品のTシャツを着て集結された方々(「ぷちコン」担当者が喜んでいました)や、開発者同士の交流グループを作られた方々もいらっしゃったようです。もちろん、ベテラン開発者との交流もブース・懇親会問わずあり、開発経験問わず、さまざまな「ゲームづくりを楽しむ人」の輪がひろがっていくのを感じました。
これからも「ひろがる!ゲームメーカーズ」。4大新企画を発表
閉会式ではゲームメーカーズ ブランドマネージャーの 佐々木 瞬が本イベントを統括した上で、「ひろがる!ゲームメーカーズ」という発言がありました。
今回の「ゲームメーカーズ スクランブル2024」では、「ゲームメーカーズ」の新しい企画を4つ発表しました。
・ゲームメーカーズ × GALLERIA(ガレリア)
『ゲーム制作向けコラボPC』製作決定
・ゲームメーカーズ × ボーンデジタル
書籍『ゼロから始めるゲーム制作!プロが使うUE5で3Dアクションゲームを作ろう(仮)』発売決定
・ゲームメーカーズ × MoguraVR
メディア連携発表
・ゲームメーカーズ オフィシャルショップ オープン
「ゲームメーカーズ スクランブル」や当サイトでの日々の記事に加え、これらの企画をもって、よりみなさまと「ゲームづくりを楽しむ」ための活動がしていければと「ゲームメーカーズ」一同努めて参ります。
これからも応援、どうぞよろしくお願いいたします。
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