オープンソースツールキット『PLATEAU SDK』、Unity版v2.3.0とUE版v2.2.0が公開。地物タイプに応じてマテリアル分けが可能に

2024.01.18
ニュースUnityアンリアルエンジン
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この記事の3行まとめ

  • PLATEAU、『PLATEAU SDK for Unity v2.3.0』『PLATEAU SDK for Unreal v2.2.0』を公開
  • v2.1.0-alphaで実装されていた地形モデルへの航空写真貼付け機能などが追加
  • 地物タイプに応じてマテリアル分けする機能も実装された

PLATEAUは、『PLATEAU SDK for Unity v2.3.0(※)』『PLATEAU SDK for Unreal v2.2.0』をGitHubにて公開しました。
※ 記事執筆時点の最新バージョンは、PLATEAU SDK for Unity v2.3.1

PLATEAU(プラトー)は、国土交通省が主導する日本全国の3D都市モデル整備・活用・オープンデータ化を推進するプロジェクト。3D都市モデルはCC BY4.0などのオープンライセンスを採用し、商用利用も可能です(※)。

※ ただし、コンテンツの中には、国以外の第三者が著作権その他の権利を有している場合があるとしています。権利処理済であることが明示されているものを除き、利用者の責任で、当該第三者から利用の許諾を得てほしい旨が規約に掲載されています。

『PLATEAU SDK』は、PLATEAUの3D都市モデルデータを扱うためのSDK。Unity用とUnreal Engine用のものが用意されており、どちらもMITライセンスで提供されています。

このたびアップデートされた『Unity v2.3.0』『Unreal v2.2.0』では、新しく地物タイプに応じてマテリアル分けする機能が追加されました。

建築物の屋根面を緑色のマテリアルに設定した例(画像は公式Xより引用)

現在は地物タイプでしか分けられませんが、今後は属性情報で分けるモードも追加される予定です。

また、SDK画面から各地物の属性情報が確認できるようになりました。地物をクリックすると、その地物IDと属性情報が表示されます。

ビューポートのピンク色の線は選択中の主要地物の範囲、緑色の線は選択中の最小地物の範囲を示している。ビューポート上には地物IDがテキスト表示され、属性情報ウィンドウのテキストボックスには属性情報が表示される(画像は公式Xより引用)

その他にも、v2.1.0-alphaで実装されていた地形モデルへの航空写真貼付け機能デフォルトテクスチャ機能に加え、エクスポート時の成否が分かりにくかったUIの改良など、さまざまな機能が追加されています。

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PLATEAU SDK for Unreal v2.2.0』は上記のアップデートに加え、Unreal Engineの対応バージョンを5.3.2に移行しました。

詳細は、GitHubページ『PLATEAU SDK for Unity v2.3.0』『PLATEAU SDK for Unreal v2.2.0』をご確認ください。

GitHub『PLATEAU SDK for Unity v2.3.0』GitHub『PLATEAU SDK for Unreal v2.2.0』PLATEAU

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