国土交通省、オープンソースツールキット『PLATEAU SDK』のUnity・UE版ともに「v2.1.0-alpha」を公開。地物別にデフォルトマテリアルの設定が可能に

2023.10.23
ニュースUnityアンリアルエンジン
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この記事の3行まとめ

  • PLATEAUが『PLATEAU SDK for Unity』『PLATEAU SDK for Unreal』のv2.1.0-alphaを公開
  • 航空写真や地図から取得したテクスチャを地面に張り付ける機能が追加
  • 地物別にデフォルトマテリアルの設定が可能に

PLATEAUは、『PLATEAU SDK for Unity v2.1.0-alpha』『PLATEAU SDK for Unreal v2.1.0-alpha』をGitHubにて公開しました。

PLATEAU(プラトー)は、国土交通省が主導する日本全国の3D都市モデル整備・活用・オープンデータ化を推進するプロジェクト。3D都市モデルはCC BY4.0などのオープンライセンスを採用し、商用利用も可能です(※)。

※ ただし、コンテンツの中には、国以外の第三者が著作権その他の権利を有している場合があるとしています。権利処理済であることが明示されているものを除き、利用者の責任で、当該第三者から利用の許諾を得てほしい旨が規約に掲載されています。

『PLATEAU SDK』は、PLATEAUの3D都市モデルデータを扱うためのSDK。Unity用とUnreal Engine用のものが用意されており、どちらもMITライセンスで提供されています。

v2.1.0-alphaでは、『PLATEAU SDK for Unity』『PLATEAU SDK for Unreal Engine』ともに、以下の3つの機能が追加・アップデートされました。

まず、航空写真や地図から取得したテクスチャを、地面に張り付けることが可能になりました。

水面や地面のメッシュにテクスチャが割り当てられている(画像は公式Xより引用)

前バージョンまでは、テクスチャが無い3Dモデルは真っ白な状態でしたが、v2.1.0-alphaからは建築物や道路といった地物別にデフォルトマテリアルの設定が可能になりました。

建造物や道路といった地物別にマテリアルの設定が可能に(画像は公式Xより引用)

また、インポート設定時の範囲選択画面のUIが改良されています。丸いカーソルの移動が必要なくなり、地図中を直接クリック&ドラッグで範囲指定が可能になりました。

さらに、地図中のLODアイコンの表示/非表示を切り替える機能も追加されています。

『PLATEAU SDK for Unity v2.1.0-alpha』は上記のアップデートに加え、Unityの推奨バージョンを「2021.3.16f1以上」から「2021.3.30f1以上」に変更しました。

『PLATEAU SDK for Unreal v2.1.0-alpha』では既知の問題として、新規プロジェクトを作成する際に「Blueprintプロジェクト」として作成するとビルド後のexeファイルが起動できないことを挙げています。回避方法として、新規プロジェクト作成時には「C++プロジェクト」で作成することを推奨しています。

詳細は、GitHub『PLATEAU SDK for Unity v2.1.0-alpha』、『PLATEAU SDK for Unreal v2.1.0-alpha』をご確認ください。

GitHub『PLATEAU SDK for Unity v2.1.0-alpha』GitHub『PLATEAU SDK for Unreal v2.1.0-alpha』PLATEAU

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