東京都、多摩・島しょ地域の3次元点群データを無料公開。「デジタルツイン実現プロジェクト」の一環で

2023.09.04
ニュース公開資料まとめ3DCG
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • 東京都、多摩・島しょ地域(小笠原諸島を除く)の3次元点群データをオープンデータとして公開
  • 「東京都オープンデータカタログサイト」「東京都デジタルツイン3Dビューア」にて掲載されている
  • DSM、グリッドデータ、微地形表現図など9種類のデータを含んでいる

2023年9月1日(金)、東京都「デジタルツイン実現プロジェクト」推進の一環として、多摩・島しょ地域(小笠原諸島を除く)の3次元点群データをオープンデータとして公開しました。

デジタルツイン実現プロジェクトとは、現実を仮想空間上に「双子」のように再現するプロジェクトです。センサーなどを活用してリアルタイムで取得したデータを、3次元空間で分析・シミュレーションし、現実へフィードバックすることを目的としています。

その関連事業の一つが、都内の点群データを取得・整備する「点群データ取得・整備事業」です。2023年度中に、小笠原諸島を除く都内全域の点群データの取得に向けて活動し、これらデータをもとに3Dデジタルマップを作成、防災やまちづくりなどに活用するとのこと。

このたび3次元点群データが公開された地域は、多摩と小笠原諸島を除いた島しょ地域。

データの種類は、建物・樹木などの地物の高さを含む地表面データ(DSM:Digital Surface Model)、グラウンドデータをもとに作成した0.25m格子状の標高データであるグリッドデータ、グラウンドデータの地形特徴を直感的に理解しやすい形で表現した0.25mメッシュの画像データである微地形表現図(陰陽図)を含んだ9種類。

これらデータはCC BY 4.0ライセンス、オープンデータとして公開されており、商業利用を含む二次利用が可能です。掲載場所は、東京都オープンデータカタログサイト(多摩地域/島しょ地域)。

また、Webブラウザ上で動作する東京都デジタルツイン3Dビューア」でも、今回のデータを利用できます。

東京都デジタルツイン3Dビューアで表示した大島町

デジタルツイン実現プロジェクトプレスリリース

以下、プレスリリースからの引用です。


東京都では、デジタルの力で東京のポテンシャルを引き出す「スマート東京」の実現を目指し、「デジタルツイン実現プロジェクト」を推進しています。
 その一環として、令和4年度から2か年計画で、デジタルツインの基礎となる都内全域の「3次元点群データ」の整備を進めています。
 この度、多摩・島しょ地域(小笠原諸島を除く)の3次元点群データを公開し、オープンデータとして広く活用できるようにするとともに、「東京都デジタルツイン3Dビューア」に掲載します。(区部の3次元点群データは来年度公開予定)
 今回公開するデータは、公開されている航空レーザ測量による点群データとしては、日本で最も高い精度となっています!

●3次元点群データとは

航空機等により、レーザースキャナーで地表面や建物等の空間情報を測

量して生成された、3次元(X,Y,Z)の位置情報を持つポイントデータです。

デジタルデータとして多用途での活用が期待され、現在はインフラや設備の

維持管理、災害対策のほか、観光分野やゲームなどのクリエイティブ分野

での活用にも注目が集まっています。

●東京都の取組

東京都は、3次元点群データをデジタルの共通基盤データとして都内全域

(小笠原諸島を除く)のデータの取得・整備を令和4年度から2か年で進めて

います。今後、このデータをもとに3Dデジタルマップを作成するとともに、防

災やまちづくりなど様々な分野で活用していきます。

【活用例】

・水害シミュレーターの地形データとして使用

・盛土の分布の把握  など

1 公開日

令和5年9月1日(金曜日)

2 オープンデータとして公開する3次元点群データ

(1)データの種類

建物・樹木などの地物の高さを含む地表面データ(DSM)、グリッドデータ(0.25m)及び微地形表現図(0.25m)(公表データとしては国内最高精度)を含む9種類

※詳細は別紙

https://prtimes.jp/a/?f=d52467-4613-a71e530fde2ee18b82b75936f2c2e678.pdf

をご覧ください。

(2)データ掲載場所

①東京都デジタルツイン3Dビューア

サイト:https://3dview.tokyo-digitaltwin.metro.tokyo.lg.jp/

※「データを追加」→「点群データ」→「LP点群ダウンロード」→下記の画面からダウンロードする

図郭をクリック

②東京都オープンデータカタログサイト

・多摩地域 https://catalog.data.metro.tokyo.lg.jp/dataset/t000029d0000000020

・島しょ地域 https://catalog.data.metro.tokyo.lg.jp/dataset/t000029d0000000019

※上記リンクより、G空間情報センターのダウンロードページに遷移します

③G空間情報センター

・多摩地域 https://www.geospatial.jp/ckan/dataset/tokyopc-tama-2023

・島しょ地域 https://www.geospatial.jp/ckan/dataset/tokyopc-shima-2023

(3)ご利用について

今回公開するデータは、商業利用、学術利用、個人利用など、用途を問わず二次利用可能です。幅広い用途でご利用ください。

また、本データを活用したサービス等を開発された方又は開発事例をご存じの方は、是非ご一報ください。東京都からご連絡させて頂き、内容やご意向を確認の上、デジタルツイン実現プロジェクトのサイト等で紹介させていただきます。

(活用例)

●測量・工事設計         ●維持管理・点検

●災害時の被害想定、把握   ●建築物記録・アーカイブ

●観光案内ルートの作成      ●VR・XR空間の背景

3 東京都デジタルツイン3Dビューアによる閲覧について

データのダウンロードや各種ソフトウェアなしで下記の3次元点群データを閲覧できます。

 

(1)掲載データ

・オリジナルデータ

・グリッドデータ (0.5m地形データとしてデフォルトで背景表示)

(2)掲載先

東京都デジタルツイン3Dビューア

サイト:https://3dview.tokyo-digitaltwin.metro.tokyo.lg.jp/

※「データを追加」→「点群データ」→「LP点群表示」をクリック

4 その他

デジタルツイン実現プロジェクトについては、専用サイトをご覧ください。

サイト:https://info.tokyo-digitaltwin.metro.tokyo.lg.jp/

本件は、「『未来の東京』戦略」を推進する事業です。

戦略10 スマート東京・TOKYO Data Highway戦略

【問合せ先】

デジタルサービス局

デジタルサービス推進部デジタルサービス推進課

電話 03-5320-7622

Eメール S1100301@section.metro.tokyo.jp

関連記事

『GUILTY GEAR -STRIVE-』のアニメーション制作、Maya Pythonによる内製ツール情報など12講演が集う「DAIKIN×Autodesk CG Channel Week 2024」が9/2(月)~9/6(金)に開催
2024.07.23
「Blender 4.2 LTS」正式リリース。アドオンの導入方法が変更。標準搭載アドオンは公式のWebプラットフォーム上から導入する
2024.07.19
『GGST』『戦場のフーガ2』などを扱ったセッションを期間限定で無料配信。ダイキン工業、CGクリエイター向けイベント開催に先立ち、7/22(月)から4本の動画を配信
2024.07.10
『ゼンレスゾーンゼロ』登場キャラクター18体や武器などの3Dモデルがpmx形式で無料配布中。bilibiliの特設サイトからダウンロード可能
2024.07.05
SideFX、Houdini 20.5の最新機能を動画で紹介。SOPベースの物理シミュレーション機能「MPM Solver」や、画像処理フレームワーク「Copernicus」のベータ版など
2024.07.05
モノリスソフト、異なるDCCツール間で3Dシーンを共有する「MaterialX」「OpenUSD」の活用方法をブログ記事で解説
2024.07.01

注目記事ランキング

2024.07.20 - 2024.07.27
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

フォグ(Fog)
フォグ 「霧」を意味する英単語。3DCGにおいて、現実の霧による見た目をシミュレーションする画面効果やエフェクトを指す。代表的なものとして、カメラから遠くにあるオブジェクトの色調を変化させることで遠近感を出す手法がある。
VIEW MORE

Twitterで最新情報を
チェック!