2023年7月14日(木)から16日(日)の3日間、京都みやこめっせで開催された『BitSummit Let’s Go!!』。VR/ARのコーナーにて、「DDD Project」が開発した『AUDIO GAME CENTER』の作品群が展示されていました。
ブースでは視覚情報を使わず音を頼ってプレイするアクションゲーム2作品の試遊のほか、実空間に音を配置してオーディオARゲームをつくることのできるツール『AUDIO AR GAME MAKER』が初披露されていました。今回はそれらの紹介をするとともに、開発者の野澤 幸男氏にツールのこだわりや、『AUDIO AR GAME MAKER』を使ったワークショップの様子について伺いました。
また、『AUDIO AR GAME MAKER』で音を配置する時の操作UIについても、オーディオゲームらしく画面を見なくても、また全盲である野澤氏も操作できるよう、タップやスライドで操作する、操作内容が読み上げられる設定があるなど、野澤氏がUI設計を行い、浦田氏に実装を依頼したそうです。
『AUDIO AR GAME MAKER』の操作一覧。後述のワークショップの参加者も迷いなく操作し、オーディオARゲームを開発していったとのこと
『AUDIO AR GAME MAKER』でゲームを作ってみよう
7月15日(土)に、BitSummitの関連イベントとして、京都の「HOTEL ANTEROOM KYOTO」にて、「AUDIO AR GAME MAKER」でオーディオゲームをつくって遊ぼう!」というワークショップが開催されました。
先の操作の説明を聞いて、筆者は「音が鳴ることで壁を認識させる迷路」「壁にあたると正解不正解がわかる〇×クイズ」あたりが思い浮かんだのですが、ワークショップでは「音が鳴らないところを探して進んでいく」ものや「直進する点を使って、音でキャッチボールをする」ものなどが誕生したそうで、野澤氏も面白がっていました。また、『AUDIO AR GAME MAKER』のアプリ自体への参加者からの要望もあったようで、今後のアップデートに活かしていきたいと述べておりました。