2026年9月17日(木)から20日(日)まで、幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ2026(以下、TGS2026)」。展示ホール9~11に面した展示エリアでは、インディーゲーム展示企画「SELECTED INDIE 80」が展開されました。
1,500を超える応募の中から選ばれた80タイトルのうち、本記事ではルール推測型パズルゲーム『Adap+ation』を紹介します。
2026年9月17日(木)から20日(日)まで、幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ2026(以下、TGS2026)」。展示ホール9~11に面した展示エリアでは、インディーゲーム展示企画「SELECTED INDIE 80」が展開されました。
1,500を超える応募の中から選ばれた80タイトルのうち、本記事ではルール推測型パズルゲーム『Adap+ation』を紹介します。
TEXT / 種村朋洋
『Adap+ation』紹介映像
『Adap+ation』は、提示された16枚のピースからなるジグソーパズルを解くゲームです。ただし、チュートリアル以降のパズルには、置き場所を考えるための模様や絵柄がなく、ステージによってはピースの形状すらほとんど手がかりにならない状態から始まります。
そのため、プレイヤーはピースを操作して情報を集め、それを盤面や背景、他のピースと照らし合わせながら、少しずつ正しい配置を推測していきます。
例えば、あるステージでは、無地の正方形のピースが16枚散らばっているのみで、ピースの組み合わさり方や配置などを推測することができません。しかし、さまざまな操作を試していくと、背景をクリックしたときに波紋のようなエフェクトが発生し、ピースに触れた波紋が盤面にも現れることがわかります。この模様の対応に気づくことで、16枚のピースの正しい位置を推測することができます。
TGS2026の会場では、このようなルール説明のないジグソーパズルを全8種類体験できました。
パズルのルール説明が省かれているため、プレイヤーは突き放されたような感覚を覚える一方、法則性を自力で見つけたときのひらめきが、本作ならではの体験を形作っており、ルールそのものを読み解くプロセスを体験として強く味わえる作品となっています。
また、本作は、SELECTED INDIE 80審査員による優秀賞「Selected Indie 80 エクセレンス・ゴールド・アワード」を受賞しています。
本作を手掛けるのは個人開発者の石崎 航琉氏。
石崎氏は普段メディアアートや広告の制作を手掛けており、UIやデザインの設計を専門に活動しているそうです。
一般的なUIは、ユーザーが迷わず目的を達成できるよう、視線誘導などを考慮して設計されます。一方で、本作では提示されたパズルのUIを少ない情報から読み取り、ルールや解法を想像しながら試行錯誤を行う必要があります。こうした設計の根底には、「人間側がルールに適合(=Adaptation)して行動する」という本作のテーマが掲げられています。
本作の制作過程では、特に難易度の調整に苦労しているそうです。
直感的すぎてすぐに解けるとコンセプトから外れる一方、理不尽すぎると解いたときの気持ちよさが損なわれてしまいます。
また、ルールを説明しないことで、プレイヤーが不親切さや理不尽さを感じて離脱してしまう懸念もあります。
そこで、「1ステージのルールは1種類に絞る」「クリア後にプレイヤー自身が解き方を説明できる複雑さに留める」の2点を意識して調整されています。また、ルールのプロトタイプを作り上げた後に友人に遊んでもらい、難易度や複雑さが適切かチェックを行っているそうです。
本作はSteamで今年中のリリースに向けて現在鋭意開発中。完全版に向け、全50種類のルールを収録することを目指しているそうです。
『Adap+ation』作品紹介ページ「東京ゲームショウ2026」公式サイト制作者の個性とこだわりが光るインディーゲームが大好きです。
ゲーム以外では謎解きイベントや漫画が好きです。
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