C++は土台として残るが、実際の開発はVerseへ移行
UE6では、C++の役割が物理演算やレンダリングなど、エンジン基盤部分で使うことを推奨されている一方、ゲームプレイフレームワークからはC++を削除する方針となりました。Tim氏によれば、この理由は「(従来と比較して)開発の生産性と、コンテンツのポータビリティが向上していく」であるからとのこと。
実際、VerseとScene Graphを基準としたゲーム開発はEpic Games内部でもさまざまな取り組みが実施されており、同氏によれば「(開発効率が)大幅に改善され、AIによる開発とも相性がよい」と説明されています。また、すでに『フォートナイト』のコスチュームで発表されているように、UE6ではコンテンツのポータビリティが重要視されており、その点においてもVerseの優位性があるとも語られています。
BP、アクタ、C++ GamePlay Frameworkは非推奨ではなく「削除」
2026年6月に行われた「Unreal Fest Chicago 2026」では、UE6の初期バージョンにはアクターおよびブループリントが引き続き搭載される予定とされていました。しかし、本日の基調講演では、C++ GamePlay Frameworkと合わせていずれも「Remove」と表記されており、UE6では削除されることが明らかになっています。
これについてTim氏は「痛みを伴う変更」という表現を行った上で、コミュニティに対して謝罪もしています。一方、この「痛み」を最初に味わっているのはEpic Games自身であるともした上で、『フォートナイト』をBPではなくVerseベースへ、サービスを停止せずに移行させたエピソードなどを解説しました。
UE5での開発タイトルは、引き続き5系統を使い続ける選択肢も
開発者にとって大きな変更となる今回の発表ですが、Epic GamesはAIアシストによるコンバージョンで開発者支援を行うと発表しています。本日時点で提供の形式は未定です。
また、すでにUE5で開発が進行しているプロジェクトについては、本日発表されたUE5.9をはじめ、引き続き5系統での開発を継続することもできます。詳細な情報は、今後のEpic Gamesの公式発表をご確認ください。
Epic Games 公式サイト
ゲームメーカーズ編集長およびNINE GATES STUDIO代表。ライター/編集者として数多くのWEBメディアに携わり、インタビューや作品メイキング解説、その他技術的な記事を手掛けてきた。ゲーム業界ではコンポーザー/サウンドデザイナーとしても活動中。
ドラクエFFテイルズはもちろん、黄金の太陽やヴァルキリープロファイルなど往年のJ-RPG文化と、その文脈を受け継ぐ作品が好き。