ライティングの影響で見た目が変わる爆風エフェクトや、ゲーム背景の画作りのテクニックなど。Unityによる映像制作のコツを解説した記事2本、Aimingが公開

ライティングの影響で見た目が変わる爆風エフェクトや、ゲーム背景の画作りのテクニックなど。Unityによる映像制作のコツを解説した記事2本、Aimingが公開

2025.03.25
ニュース3DCGUnityエフェクトライティング映像制作・カットシーン背景
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この記事の3行まとめ

  • Aiming、デモ映像制作プロジェクト「V24」におけるエフェクト・屋外シーン制作について紹介した2本の記事を公開
  • ライティングの影響を受けて見た目が変化する爆風エフェクトの制作手法などを紹介している
  • 屋外シーン制作事例をもとに、カメラワークや明暗の調整、奥行きを活かした視線誘導といった画作りのコツも

Aimingは自社ブログにて、デモ映像制作プロジェクト「ビジュアルアートデモ2024V24)」の開発事例について複数回の記事に分けて紹介しています。

このたび同社は新たに2本のブログ記事を公開。デモ映像で使用されたエフェクトの制作手法や、屋外シーンにおける背景の画作りなどを解説しています。

(画像はブログ記事「V24 – 屋外シーンの画作り」より引用)

「V24」は、デザイナーのスキル向上と技術力のPRを目的に、Aiming・ドキドキグルーヴワークス・Skyartsが共同で実施したプロジェクト。

デザイナーのみで構成されたチームでデモ映像を制作するもので、普段の製品開発ではコストや要件などの制約により採用されない手法や技術を盛り込んでいます。

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爆風やパーティクル、石像の破壊などエフェクト制作事例が紹介

V24 – エフェクト制作の舞台裏と題した記事では、エフェクト制作初心者や普段の業務でエフェクトを制作しない人を対象に、弾頭着弾時の爆風や、大剣の出現・消失時に発生するパーティクルなどの制作事例を紹介しています。

上空から弾頭が地面に落下し、爆風が巻き起こるシーン(画像はブログ記事「V24 – エフェクト制作の舞台裏」より引用)

爆風のエフェクトは法線マップを持ち、ライティングの影響により見た目が変化します。また連番テクスチャは、HoudiniやMaya、EmberGenといった炎や煙をシミュレーションできるツールで作成しています。

爆風のエフェクトは、熱量や環境光といったシェーダーからの影響を受けて色合いなどが変化する(画像はブログ記事「V24 – エフェクト制作の舞台裏」より引用)

大剣が変形するギミックはスキニングメッシュで表現。大剣の出現・消失時に発生するパーティクルは、Unityでビジュアルエフェクト(VFX)をノードベースで制作できるツール「VFX Graph」により作成しています。

(画像はブログ記事「V24 – エフェクト制作の舞台裏」より引用)

(画像はブログ記事「V24 – エフェクト制作の舞台裏」より引用)

同記事ではそのほかにも、石像が砕け散るシーンをUnity用のプラグイン「RayFire for Unity」で表現したことなどが語られています。

(画像はブログ記事「V24 – エフェクト制作の舞台裏」より引用)

「V24 – エフェクト制作の舞台裏」Aiming開発者ブログ

広大なフィールドを描写する画作りのコツも解説

V24 – 屋外シーンの画作り」と題した記事は、ゲームの背景制作に興味がある人や、普段モバイル向けタイトルで背景制作をしている人を対象に、屋外シーンにおける背景の画作りについて解説。

デモ映像の屋外シーンは、物理ベースのライティングや、広大なフィールドをリアルタイムで表示するにあたりLODなどの負荷対策を実施することなどを意識して制作しています。

(画像はブログ記事「V24 – 屋外シーンの画作り」より引用)

屋外シーンにおける草木や岩、山などのアセットは工数削減のためUnity Asset Storeで提供されているものを使用。ランドマークとなる建造物など主要オブジェクトはオリジナルで制作しています。

モデルの作成に当たり、まず仮モデルと仮の地形を用いてカメラワークを確認。明るさや遠近感覚など、映像の見栄えを調整します。

最初に作成した仮映像(画像はブログ記事「V24 – 屋外シーンの画作り」より引用)

仮映像に修正を加えたもの(画像はブログ記事「V24 – 屋外シーンの画作り」より引用)

カメラワークが完成すると、オブジェクトの作成や配置作業を進めていきます。

記事中では絵作りのコツとして、視聴者の印象に残りやすい場面やカメラが一定時間留まる場面を最初に作り込むことで、映像全体の美しさを整えやすくなることなどが語られています。

また、画面に奥行きを与えることで視線誘導や「先に進みたい」と思わせる効果を施す工夫や、岩などの自然物を違和感なく配置するテクニックなどを紹介しています。

大きな物体の周辺に小さな物体を置くといった工夫により、オブジェクトの自然な配置を表現できる(画像はブログ記事「V24 – 屋外シーンの画作り」より引用)

そのほか同記事では、法線マップを用いて地面のディテールが向上する仕組みなどについて説明しています。

地面に凹凸が反映されることで質感や色合いが変化する様子を示した画像(画像はブログ記事「V24 – 屋外シーンの画作り」より引用)

「V24 – 屋外シーンの画作り」Aiming開発者ブログ

Aimingの開発ブログではこのほかにも、「V24」の制作事例についてさまざまな分野から紹介する記事が公開されています。詳細は同社開発ブログをご確認ください。

Aiming開発者ブログ

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