この記事の3行まとめ
Googleは2025年1月23日(現地時間)、「Android 16」として初のベータ版リリースを発表しました。
🎉 Android 16 Beta 1 is here! Check out the newest changes including Adaptive Apps, Live Updates, and the APV codec!
Read the blog for more and don't forget to submit your feedback after testing → https://t.co/wLnFjzZ9zY pic.twitter.com/Hjb2nGJD4z
— Android Developers (@AndroidDev) January 23, 2025
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Android 16はAndroidの次期バージョンで、2024年11月より開発者向けプレビュー版が公開されています。
今回はベータ版がリリースされ、2025年3月を目標に安定版の開発を完了、2025年第2四半期にAndroid 16が正式リリースされる予定です。
なお、今回のベータ版はアプリに影響を与える可能性のある挙動変更が含まれます。
大画面デバイスにおける、画面の向き・サイズ制限を段階的に廃止
Android 16では、ディスプレイのサイズやデバイスのフォームファクタ(ハードウェア仕様)に関係なくアプリがシームレスに動作するよう、「大画面のデバイスにおいて、画面の向きやサイズ変更を制限する機能を段階的に廃止する」と発表しています。
大画面の定義は「ディスプレイの短辺が600dp以上であること」で、折りたたみ式デバイスやタブレット、Chromebookなどが該当するとのこと。API Level 36をターゲットとするアプリでは、大画面デバイスにおいてウィンドウサイズを自由に変更できます。
また、開発者向けに、アプリのUIをシームレスにスケーリングするフレームワークやツール、ライブラリも提供されているとのことです。
新たなコーデック導入など、カメラ・メディアのアップデート
プロフェッショナルレベルの高品質ビデオ録画・ポストプロダクションを使用するために設計された動画コーデック「Advanced Professional Video(APV)」をサポートするようになりました。
これにより、生のビデオに近いロスレスな品質、2K・4K・8K解像度のコンテンツにおける最大数Gbpsのビットレートなどに対応。なお、APVのリファレンス実装は、OpenAPVプロジェクトのGitHubを通じて提供されます。
また、Camera2内のCaptureResultで使用できる「EXTENSION_NIGHT_MODE_INDICATOR」も導入。暗い場所などの環境においてナイトモードが使用できるかどうかを判断でき、使用できる場合はアプリ上に通知するなどの動作を実装できます。
そのほか、以下のような項目でも更新が行われています。
なお、Androidはリリースごとにプラットフォームの効率性や堅牢性を高めることを目指しているとし、互換性に影響する挙動変更が生じる可能性があるとのこと。
とくに、Androidランタイム(ART)の内部構造が変更されたことにより、以前のARTモジュールに依存したアプリ・ライブラリが、Android 16では正しく動作しない可能性などについて言及しています。
ベータ版を利用できるデバイスは、Pixel 6以降およびPixel Fold、Pixel Tablet。また、Android Studioでもテスト可能です。
Android 16 ベータ版The First Beta of Android 16 | Android Developers Blog