Unity公式による「Unity 6のWebプラットフォーム対応」解説動画が公開。モバイルブラウザの正式サポートや、WebGPUで使える機能について紹介

2024.11.01
ニュースUnity
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この記事の3行まとめ

  • 「Unity 6のWebプラットフォーム対応」について紹介した動画が公開
  • Unity 6では、モバイルブラウザ向けの開発が正式にサポートされた
  • WebGPUに対応したことで「Compute Shader」やUnity上のGPU機能などが使用可能となった

ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンは2024年10月30日(水)、YouTube上で「モバイルも正式対応!Unity 6 の Web プラットフォームを徹底解説!」と題した動画を公開しました。

本動画では、2024年10月にリリースされたUnity 6における、Webプラットフォームのサポートに関するアップデート内容などについて、同社のクリエイター アドボケイト 高橋 啓治郎氏より解説されています。

「モバイルも正式対応!Unity 6 の Web プラットフォームを徹底解説!」

Unity 6では、新たにモバイルブラウザを正式サポートしました。Unity 6の公式ドキュメントによると、iOSではSafari 15以降、AndroidではGoogle Chrome 58以降において、モバイルブラウザ上でUnity製のアプリケーションが実行可能としています。

(画像はUnity 6公式ドキュメントより引用)

また、Unity 6では、従来サポートしていたWebGLに加えて、新たにWebGPUが利用可能となりました。

WebGPUを用いることで、Compute Shader(※)のほか、UnityのGPU機能「VFX Graph」「GPU Skinning」や、Universal Render Pipeline(URP)におけるDeferred Rendererといった機能がブラウザ上で使用できます。
※ GPUで描画以外の汎用的な処理を実行できる機能

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動画公開時点で、Google ChromeやMicrosoft EdgeはWebGPUを正式にサポートしています。Safariにおいては、オプション設定を変更することで使用可能(※)です。
※ iOS 18やmacOS Sequoiaといった一部のOSのみ対応している

また、動画公開時点で、Unity 6のWebGPUサポートはExperimental Releaseの段階です。

なお、WebGPUに対応した複数のサンプルビルドが、高橋氏の個人サイトにて公開されています。

(画像は公式スレッドより引用)

上記に加え、動画ではUnity 6でビルドしたコンテンツをWebにアップロードする際の最適化手法などが紹介されています。

そのほかの知見や機能解説など、詳細は動画をご確認ください。

YouTube「モバイルも正式対応!Unity 6 の Web プラットフォームを徹底解説!」

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