実写映像の人物や背景を置き換え、3DCGアニメーションを生成できる。AIツール「Wonder Studio」に新機能「Wonder Animation」がベータ版として導入

2024.10.31
ニュース3DCG
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • 実写映像内の人物を3DCGキャラクターに置換するAIツール「Wonder Studio」に新機能が搭載
  • 人物だけでなく背景も含めて3DCGへの置き換えが可能となった
  • 複数のショットで構成された実写映像にも対応している

2024年10月30日(現地時間)、Autodeskは、子会社のWonder Dynamicsが提供するAIツール「Wonder Studio」に、実写の映像から3DCGのシーン(※)を生成する新機能「Wonder Animation」がベータ版として搭載されたことを発表しました。
※ 3DCGにおける空間を表現するデータ。3Dモデルやライト、カメラの位置情報・アニメーションなどによって構成される

Wonder Studioは、撮影した実写の映像から、人物を指定した3DCGキャラクターに置き換えるWebベースのAIツールです。

関連記事
実写映像の人物を3DCGキャラクターに置き換えるWebサービス『Wonder Studio』が誰でも使えるように。無料で試用可能
2023.07.04

このたび導入されたWonder Animationは、実写映像内の背景やキャラクターを指定した3Dモデルに置き換え、3DCGのシーンとして出力します。同機能により、人物だけでなく背景も含めて実写映像から3DCGへ置換できるようになりました。

Wonder Animationの紹介動画

Wonder Animationは、複数のショットで構成された映像にも対応しています。生成されるシーケンス(アニメーション)において、ショット間でキャラクターやカメラの位置が連続性を保つように補正されます。

生成されたシーンは、MayaやBlender、アンリアルエンジン用のフォーマットへエクスポートが可能です。

(画像はリリースノートより引用)

Wonder Animationを利用するには、Wonder Studioの有料プランへの加入が必要です。

詳しい利用方法については、公式ドキュメント(閲覧にはログインが必要)をご確認ください。

プロジェクトの作成時、「Animation / Video to 3D Scene」を選択すると、Wonder Animationを利用できる(画像は公式ドキュメントより引用)

Wonder Animationについての詳細は、公式サイトおよび公式ニュース記事リリースノートをご覧ください。

公式ニュース記事Wonder Dynamics公式サイト

関連記事

3Dモデルの軽量化ノウハウ集をCOYOTE 3DCG STUDIOが公開。リダクションに役立つMayaの機能一覧も紹介
2025.04.01
Microsoft、オープンソースのWebレンダリングエンジン「Babylon.js」を「8.0」にアップデート。ノードベースでレンダリングパイプラインを構築できる機能がアルファ版として導入
2025.04.01
ライティングの影響で見た目が変わる爆風エフェクトや、ゲーム背景の画作りのテクニックなど。Unityによる映像制作のコツを解説した記事2本、Aimingが公開
2025.03.25
「Blender 4.4」正式リリース。複数のアニメーションを単一のアクションで管理可能になるなど多数のアップデート
2025.03.20
「セガのゲームで学ぶ3DCGの基礎」特集号の『CGWORLD vol.321』、4/10(木)に発売。ゲーム開発の現場で使われる知識を学べる
2025.03.20
Substance 3D Painter最新アップデート情報が公開。パス範囲内を塗りつぶせる「Filled Path」やプロジェクト内リソースの自動更新などの新機能が登場
2025.03.19

注目記事ランキング

2025.03.26 - 2025.04.02
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

ローカル座標
ローカルザヒョウ 各オブジェクトの原点を基点とした座標系における、特定の一点を示した座標。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!