AIがテスト工数約53%削減。モバイルゲームに適したUnityプラグイン「Playable!Mobile」無料で先着10社にクローズドベータを先行提供

2024.08.22
ニュースゲームづくりの知識お役立ち情報AIQAUnity
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • 生成AIによるテスト自動化システム「Playable!Mobile」クローズドベータの先行提供が開始
  • クローズドベータへの参加は無料、ただし先着10社限定
  • Unity製モバイルゲームに最適化されたツールで、Unityプラグインをプロジェクトに追加するだけで導入できる

AIQVE ONE(アイキューブワン)は、Unityで開発されたモバイルゲーム開発のQAを生成AIで自動化するツール「Playable!Mobile」について、クローズドベータの先行提供を開始しました。

クローズドベータへの参加は無料で、公式サイトより先着10社限定で申込が可能です。なお、本機能の正式リリースは2024年11月を予定しています。

YouTube動画『Playable! Mobile 紹介動画』

「Playable!Mobile」は、ゲーム開発のQAで必要なテストをAIで自動化するツールです。Unity製モバイルゲームに最適化されており、プロジェクトに追加するだけで導入できるUnityプラグインとして提供されます。

同社はゲーム開発のQAで必要なテストをAIで自動化するツール群「Playable!」を2023年より提供しており、こちらはUnityのほか、アンリアルエンジンにも対応しています。

(画像はティザーサイトより引用)

関連記事
AIでモバイルゲーム開発のテストを自動化する「Playable!Mobile」、AIQVE ONEが発表。2024年11月にリリース予定
2024.08.01

生成AIによる自然言語の読み取り機能が搭載され、日本語でテストの指示文を入力可能です。ExcelやGoogleスプレッドシートで作成したテスト設計書を読み込むことで、コードを使用せず簡単な命令のみで、テストケースのシーケンスを実行できます。

また、人の手を介さず文字列でゲームが操作できるため、1人の指揮による100台分の同時テスト実行など、いわゆる超並列でのテストも行えます。

テスト設計書 イメージ画像

さらに、ゲーム内の画面遷移や過去の実行結果から得た情報をAIが知識として収集することで、実行回数を重ねるほど、精度の高い自動テストを高速で提供できるとしています。

また、CUIベースでテストが実行可能なことから、CI/CDとのシームレスな統合もサポート。継続的なテストとリリースサイクルを最適化し、開発効率が大幅に向上すると述べられています。

YouTube動画『「Playable!Mobile」デモ動画』

「Playable!Mobile」は、ドリコムが開発・運営を行うスマートフォン向けゲーム『魔界戦記ディスガイアRPG ~最凶魔王決定戦!~』にて適用検証が行われています。本機能の導入により、既存のテストの約53%が自動化されたとのこと。

「『魔界戦記ディスガイアRPG ~最凶魔王決定戦!~』テスト自動化映像」

詳細は、ティザーサイトやプレスリリースをご確認ください。

「Playable!Mobile」ティザーサイト

 

以下、プレスリリースからの引用です。


「品質管理に、革命を。」を理念に、ゲームのテスト自動化などの品質管理事業を展開する AIQVE ONE(アイキューブワン)株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山崎太郎、以下 AIQVE ONE)は、モバイルゲーム開発の QA (品質保証)工程を生成 AI で自動化する次世代ゲームテスティングソリューション「Playable!Mobile」ベータ版の先行提供を開始しました。

これに先立ち、本日 8 月 22 日(木)よりサービスサイトに「Playable!Mobile」の詳細機能や導入実績を追加し、ベータ版の無料提供を先着 10 社限定で実施中です。なお、正式版のリリースは 2024 年 11 月を予定しております。

また、株式会社ドリコム(本社:東京都品川区、代表取締役社長:内藤裕紀、以下ドリコム)が運営するタイトルのテスト自動化にも採用されており、同社が発表したゲーム開発専用 AI SaaS プラットフォーム「ai and(アイアンド)」のパートナーとして「Playable!Mobile」が業務提携いたしました。

「Playable!Mobile」サービスサイト:https://playable.qa/mobile

■「Playable!」 のこれまでの課題

「Playable!」 General Agent イメージ画像

「ゲームQAをより高度に、より迅速にし、クリエイターの挑戦の機会を増やす」をコンセプトに展開している「Playable!」は、ゲームQAにかかる多くの時間や判断をコンピュータ・AIに代替させ、 人がより高度で創造的なQAにリソースを使うための次世代ゲームテスティングソリューションです。

「Playable!」の既存サービスである「General Agent」は、自然言語を用いてゲームアプリのテストプレイを汎用的に実行できる機能ですが、タイトルごとにステートマシンを個別に実装する必要があり、テストエンジニアにとって導入のハードルが高いという課題がありました。

この課題解決のために開発されたのが「Playable!Mobile」です。Unity開発のモバイルゲームに最適化された「Playable!Mobile」は、これまでの課題を一挙に解決し、プラグインをプロジェクトに追加するだけで、生成AIによるテスト自動化をすぐに開始します。

■「Playable!Mobile」が解決すること

「Playable!Mobile」デモ動画

「Playable!Mobile」は、特定のタスクを達成させるための手順を生成AIに考えさせることで、抜け道の発見や難易度調整を自動化し、既存のテストケースのテスト手順と期待動作を入力してノーコードでテストを自動化します。日本語で指示が出せるため、従来の自動テストと比較して変更が容易であり、継続的なメンテナンスが可能です。

また、人の手を介さず文字列でゲームを操作できるため、例えば1人の指揮により100台のエージェントを同時に動作させる超並列テストが可能になります。これによりテストのカバレッジ最大化・コスト削減を実現し、従来の手動テストに比べてより効率的でスピーディーなテストプロセスを提供いたします。

■「Playable!Mobile」機能のポイント

テスト設計書 イメージ画像

1.テスト設計書に基づいたシーケンス実行
Excelやスプレッドシートで作成されたテスト設計書を読み込み、テストケースをシーケンス実行できます。手動テストから最小限の移行コストで高度なテスト自動化を実現します。

2.通しプレイ・リグレッションテスト
簡単な命令だけで、チュートリアル突破・ログインボーナス確認・ストーリー進行確認などの通しプレイを実施できます。これにより高頻度のリグレッションテストを実現し、ゲームの品質を常に高く保つことができます。

3.画面遷移グラフ・知識グラフの活用
ゲーム内の画面遷移や過去の実行結果から得られた情報を知識として収集し活用します。テスト実行をすればするほど、精度の高い自動テストを高速で提供できるようになります。

4.CI/CDパイプラインとのインテグレーション
CUIベースでテスト実行が可能です。これにより、CI/CDパイプラインとのシームレスなインテグレーションを提供します。継続的なテストとリリースサイクルを最適化し、開発効率を大幅に向上させます。

■運営中タイトルの導入実績

『魔界戦記ディスガイアRPG ~最凶魔王決定戦!~』のテスト自動化映像

ドリコムが開発・運営を行うスマートフォン向けゲームアプリ『魔界戦記ディスガイアRPG ~最凶魔王決定戦!~』にて「Playable!Mobile」の適用検証を行い、現在テスト自動化に活用されています。

「Playable!Mobile」の導入により既存のテストの約53%を自動化。不具合を削減し、安定したゲーム環境をユーザー様にお届けすることに貢献しています。

また、同社が2024年8月21日に発表したゲーム開発専用 AI SaaS プラットフォーム「ai and(アイアンド)」に「Playable!Mobile」がパートナーとして参画し、プロダクト名「ai and QA」として提供されます。

■「ai and(アイアンド)」特設ページ
https://www.aiand.drecom.co.jp/

■『魔界戦記ディスガイアRPG ~最凶魔王決定戦!~』商品情報
タイトル:魔界戦記ディスガイアRPG ~最凶魔王決定戦!~
ジャンル:史上最凶やり込み育成RPG
対 応:iOS / Android / Windows PC
利用料 :基本プレイ無料(アプリ内課金あり)
配信日 :2019年11月27日(水)
公式サイト:https://www.disgaea-app.com

ダウンロード:
【App Store】https://itunes.apple.com/jp/app/id1410021916
【Google Play】https://play.google.com/store/apps/details?id=com.disgaearpg.forwardworks
【DMM Games】https://www.disgaea-app.com/pc

公式SNS:
【X (旧Twitter)】https://x.com/Disgaea_App
【公式ウェブショップ】https://disgaea-app.xsollasitebuilder.com/ja-JP

配信・提供:株式会社ドリコム
権利表記:©2019 ForwardWorks Corporation. ©Nippon Ichi Software, Inc. Published by Drecom Co., Ltd.

<お問い合わせ>
お問い合わせは下記お問い合わせフォームよりお願いいたします。
より詳細なサービス内容や、ツールをご紹介いたします。 https://www.aiqveone.co.jp/contact/

■AIQVE ONE株式会社について

AIQVE ONEは、「品質管理に、革命を。」という理念のもと、ソフトウェアテスト理論に基づいた確かな品質分析と、独自開発した自動化ツールを用いたテストの効率化による、今までにない革新的な品質管理サービスをご提供しています。

会社名:AIQVE ONE株式会社(アイキューブワン)
所在地:〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町2-4-1 TUG-Iビル9F

HP:https://www.aiqveone.co.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/AIQVEONE
X:https://twitter.com/AIQVE_ONE

※会社名・製品名・サービス名は、各社の登録商標または商標です。

関連記事

「Unite2024」講演の日本語訳動画、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンが順次公開中。Unityのロードマップを紹介した講演など全6本が公開予定
2024.11.20
Unity 6のグラフィックスに関する学習リソースまとめ、Unity Technologiesが公開
2024.11.19
Unityアセットストアで300以上のアセットが50%オフ。2024年の「ブラックフライデーセール」、11/21(木)から開始
2024.11.19
キャラクターの性格や言葉遣いを反映するAI翻訳エンジン「ELLA」を活用。デジタルハーツ、日本語/英語/中国語/韓国語に対応した翻訳サービスを提供中
2024.11.07
Unity 6版「上級者向けURPガイド」が無料で公開。GPU Resident DrawerやGPUオクルージョンカリングなども解説された、Unity公式の電子書籍
2024.11.06
Unity製モバイルゲーム開発のテストをAIで自動化する「Playable!Mobile」、正式版がリリース。1か月間無料で利用可能
2024.11.05

注目記事ランキング

2024.11.14 - 2024.11.21
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

フォワードシェーディング(Forward Shading)
フォワードシェーディング オブジェクト毎にライティングの計算を行い、その計算結果を描画するレンダリング手法。フォワードレンダリングともいう。ディファードシェーディング(Deferred Shading)に比べてポストプロセスの自由度は低いが、(何も物を配置しなかった際にかかる)最低限の描画コストが低く、アンチエイリアス処理などにおいてフォワードシェーディングの方が有効な分野も存在する。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!