Unity Technologies、データ指向プログラミングをサポートするUnityの新たなアーキテクチャ「DOTS」について解説した電子書籍を無料公開

2024.05.31
ニュースゲームづくりの知識しくみをつくるUnity
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この記事の3行まとめ

  • Unityの「DOTS(Data-Oriented Technology Stack)」について解説する電子書籍を、Unity Technologiesが無料で公開
  • DOTSは、従来のオブジェクト指向プログラミングから、データ指向プログラミングへと移行するためのアーキテクチャ
  • パフォーマンス低下の要因やそれらを回避する効率的なコードの作成などを解説

Unity Technologiesは、電子書籍『Introduction to the Data-Oriented Technology Stack for advanced Unity developers』を無料で公開しました。

(画像はUnity Blogより引用)

『Introduction to the Data-Oriented Technology Stack for advanced Unity developers』は、全49ページからなるPDF資料です。

本書籍は、Unityのアーキテクチャ「DOTS(Data-Oriented Technology Stack)」について解説している、入門者向けの電子書籍です。

DOTSは、従来のアーキテクチャで行われていたオブジェクト指向プログラミングから、より効率的なシミュレーション・高品質なグラフィックスの開発を可能とするデータ指向プログラミングへの移行をサポートしています。

(画像はUnity Blogより引用)

本書籍は、Monobehaviorをベースとしたオブジェクト指向でのゲーム開発経験はあるもののUnidt DOTSやデータ指向での開発は初めてというUnity開発者を想定し、対象のプロジェクトにDOTSを導入することが正しい選択なのかを十分な情報に基づいて決定できるよう支援することを目的として制作しています。

本書籍について紹介しているUnity Blogの記事では、最初のセクションである「パフォーマンス低下の要因や落とし穴」について抜粋。またその次のセクションでは、DOTSの各パッケージや機能を用いた、それらを回避する効率的なコード作成について解説しているとのことです。

その他、各DOTSパッケージや、DOTSの基盤となるUnity Entity Component System(ECS)の概念などについても解説されています。

(画像はUnity Blogより引用)

なお、本記事執筆時点では英語版のみが公開されています。

詳細は、リソースページならびに紹介記事をご確認ください。

「Introduction to the Data-Oriented Technology Stack for advanced Unity developers」リソースページ「Introducing our new e-book: Unity’s Data-Oriented Technology Stack (DOTS) for advanced developers」Unity Blog

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