【Adobe・Maya・ZBrushなど】学生向け無料・割引プランがあるDCCツールまとめ

2024.05.12
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学生を対象とした割引プランや無料ライセンスなどが提供されているDCCツールをまとめました。

今回、集めた学生向けプランは学生個人でも入れるものばかり。利用資格や条件などをご確認の上、3DCG制作の学習にお役立てください。
※表示されている価格は記事執筆時点で、公式サイトに表示されていたものです。海外決済が適用されるサイトなど、税金の有無によって表示されている価格と実際の決済額が異なる可能性があります。表示価格が内税価格か外税価格かは各サイトでご確認ください。
※月々払い・年払いなどの支払い方法は、学生向けプランと価格の比較がしやすいもの1種を選んで掲載しています。支払い方法が変わると価格が変わることがあるのでご注意ください。

目次

Maya / 3ds Max(Autodesk エデュケーションプラン)

(画像はAutodesk公式サイト内の動画『Maya の概要』から引用)

(画像はAutodesk公式サイト内の動画『3ds Max の概要』から引用)

価格(Maya 通常版) 年間286,000円
価格(3ds Max 通常版) 年間286,000円
価格(Maya 学生向けプラン適用) 無料
価格(3ds Max 学生向けプラン適用) 無料
プラン対象者 13歳以上の小学生/中学生/高校生/短期大学生/大学生/専門学校生など

 

Maya、3ds MaxはAutodeskが提供しているツールです。

Mayaは3DCG業界で広く使用されていて、モデリング、アニメーション、テクスチャ作成など多様な機能を備えています。

3ds Maxはモデリングとレンダリングを得意としています。VFXの作成や建築設計に用いられており、同社のBIMソフト「Revit」との連携機能を持っています。

「エデュケーションプラン」

学生向けに展開されている「エデュケーションプラン」は、Autodeskが提供するツールを無料で利用できます。今回紹介したMaya、3ds Max以外にもAutoCADMotionBuilderなどのツールも対象となります。学習や研究目的のみ使用を許可されており、営利目的では使用できません。

プランの対象者は、13歳以上かつ「認定教育機関(小学校/中学校/高校/短期大学/大学/専門学校など)」に所属する学生です。ライセンスの有効期間は1年ですが、利用資格を満たす間は毎年ライセンスを更新できます。

利用の際は、「Autodesk Account」の登録が必要なほか、各種証明書類の提示が求められる場合があります。

「学生向けサポートについて」Autodesk公式サイト

Photoshop / After Effects 他(Adobe Creative Cloudコンプリートプラン)

価格(Creative Cloud コンプリートプラン 年間契約かつ月々払い) 月間7,780 円
 価格(Photoshop 年間契約かつ月々払い)  月間3,280円
 価格(After Effects 年間契約かつ月々払い)  月間3,280円
価格(Creative Cloud コンプリートプラン 学生向けプラン適用 年間契約かつ月々払い)
Photoshop、After Effects等のアプリ含む
月間2,180 円(初年度)、月間3,610 円(2年目以降)
プラン対象者 13歳以上の小学生/中学生/高校生/大学生/短大生/専門学校生など

 

Adobe Creative Cloudはサブスクリプション形式でAdobeが提供するさまざまなクリエイティブツールを利用できるサービスです。Adobe Creative Cloudに入ると、画像編集ソフト「Adobe Photoshop」、モーショングラフィックスソフト「Adobe After Effects」など20種類以上のクリエイティブツールを利用できます。

Adobe製ソフトの個別サブスクリプションに3つ以上加入する場合は、Adobe Creative Cloudのサブスクリプションに加入したほうが割安です。

「Creative Cloudコンプリートプラン」

(画像は公式サイトより引用)

20種類以上のアプリを使用できるサブスクリプションプラン「Creative Cloudコンプリートプラン」では、学生割引が適用されます。商用利用も可能ですが、一部機能に制限のある可能性があるとのことです。

価格は初年度のみ月間2,180 円、2年目以降は月間3,610 円。ただし、学生割引の適用は、プランを1年間継続して利用することが条件となります。

割引の対象者は、13歳以上かつ、小学校/中学校/高校/大学/短大/専門学校などの教育機関が提供する3か月以上の教育課程に在籍する学生です。

購入の際は、「Adobeアカウント」の登録と、学校が発行したメールアドレスが必要です。個人のメールアドレスを使用する際は、各種証明書類の提示が求められる場合があります。

「Creative Cloud プランと価格」Adobe公式サイト

Adobe Substance 3D(Free Substance 3D for Students and Teachers License)

Substance 3D Modeler紹介画像(画像は公式サイトより引用)

価格(Adobe Substance 3D Collection(※) 月間契約かつ月々払い) 月間6,680 円
価格(学生向けプラン適用) 無料
プラン対象者 大学など高等教育機関の学生(※高校生以下は不可)

※ Modeler / Sampler / Designer / Painter / Stager のソフトと3D Assetsがセットになったサブスクリプションプランの名称。Substance 3Dのいずれかのソフト単独のサブスクリプションプランはありません。ただし、ツールをSampler / Designer / Painter のソフトと3D Assetsに限定した「Adobe Substance 3Dテクスチャリング」というプランもあります。

Adobeが提供する3Dコンテンツ制作用のソフトウェア群です。プロシージャルマテリアルを作成できる「Substance 3D Designer」や、テクスチャやマテリアルを3Dアセットにペイントする「Substance 3D Painter」といったソフトウェアが存在します。

現在の提供形態は、Adobeがさまざまな企業からツールを買収するなどして実現しました。2022年より学生向けに無償提供されるようになりましたが、こうした経緯もあり、ほかのAdobe製ツールとはプラン対象となる学生の範囲など利用条件が異なります。

Free Substance 3D for Students and Teachers License

個人の学習目的に限り利用できる無料ライセンスが提供されています。対象者は高等教育機関の学生です。高校生以下は利用できません。

本ライセンスには「Substance 3D Assets」の使用は含まれていないほか、アプリを学校の授業で利用することや、商用利用はできません。

ダウンロードの際は、「Adobeアカウント」の登録と、学生であることを証明する書類の提示が必要です。

Free Substance 3D for Students and Teachers License

Houdini FX(Houdini Apprentice)

(画像は公式サイト内の動画『2018 Houdini Games Reel』から引用)

価格(Houdini FX 通常版 レンタル) 年間4,995ドル
価格(Houdini Apprentice (学生個人や一般ユーザーが使用できるHoudini FXの体験版) 無料
プラン対象者 全ユーザーが使用可能

SideFXが提供する統合型の3DCG制作ツールです。

モデリング、アニメーション、エフェクト、テクスチャ、ライティングといった3DCGに関する機能を広く取り揃えています。中でもエフェクト作成における活用事例が多く、CMやゲーム、ハリウッド映画などの3DCG制作に使用されています。

公式サイトでは、Houdiniの全機能を備えた「Houdini FX」や、一部の機能や用途を制限された「Houdini Core」、「Houdini Indie」などのバージョンが販売されています。

「Houdini Apprentice」

「Houdini Apprentice」は学習用途を想定しています。レンダリングにウオーターマークが入り、他のソフトへのデータの書き出しはできません。

機能は「Houdini FX」のものが備わっていますが、レンダリング解像度が1280×720に制限されるなど、一部の機能に制限があります。また、商用利用も禁止されています。

「Houdini Apprentice」のライセンスの有効期間は30日ですが、何度でもライセンスを更新できます。ダウンロードの際はアカウント登録が必要です。

なお、教育機関で利用できる「Houdini Education」ならば「Houdini Apprentice」では制限されている機能を一部使用できます。ただし、「Houdini Education」も「Houdini FX」と比べると使用できるファイル形式などに制限があります。学生の自宅作業には「Houdini Apprentice」を、学校の授業や演習には「Houdini Education」を使用するといったワークフローが想定されています。

なお、「Houdini Education」は教育機関からのみ申し込みが可能な年間契約のプランであり、それ以外の個人での申し込みはできません。

「Houdini Apprentice」SideFX公式サイト

ZBrush / Cinema 4D(Maxon One 学生ライセンス)

価格(Maxon One 通常版 年契約) 年間194,700円
 価格(ZBrush 通常版 年契約)  年間56,100円
 価格(C4D + Redshift(※) 通常版 年契約)  年間147,000円
価格(Maxon One 学生向けプラン適用 年契約)ZBrush、Cinema 4D等のアプリ含む 年間10,450円
プラン対象者 16歳以上の大学生/専門学校生

※ Cinema 4D / Redshift 全ホスト / Team Render(ノード5つ) / Cineversityがセットになったサブスクリプションプランの名称。

(画像は公式サイト内のZBrush紹介動画から引用)

(画像は公式サイト内のCinema 4D紹介動画から引用)

ZBrush、Cinema 4DはMaxonが提供するツールです。

ZBrushは3DCG用のスカルプティングツール。「デジタル彫刻ソフトウェア」と銘打たれており、直感的な動作で3DCGモデルをデザインすることができます。

Cinema 4Dは統合型の3DCGソフトウェアで、内部ツール「MoGraph」によるモーショングラフィックス機能や、「Adobe After Effects」との互換機能などを搭載しています。

Maxon公式サイトにて、Maxon製のソフトウェアを提供するサブスクリプションサービス「Maxon One」が販売されています。

「Maxon One 学生ライセンス」

学生向けの割引プランとして「Maxon One 学生ライセンス」が提供されています。非営利目的の個人的な学習目的で使用できるライセンスで、ZBrush、Cinema 4Dなど4種類のツールを最新バージョンで使用できます。

「Maxon One 学生ライセンス」を購入できるのは、現在有効な商用サブスクリプションを所有しておらず、過去にも商用ライセンスを購入したことがない16歳以上のすべての大学生/専門学校生です。

ライセンスの有効期間は1年、価格は10,450円です。ライセンスは自動更新されないため、1年を超えて使用する場合は再度購入する必要があります。

購入の際は、学校が発行するメールアドレスを用いた「MyMaxonアカウント」の登録が必要です。また、本人確認のため、携帯電話と公的な身分証明書が必要なほか、学生証または在学証明証の提示が求められる場合があります。

「学生向けプランと料金」Maxon公式サイト

Marvelous Designer(学生ライセンス)

(動画は公式サイトより引用)

価格(通常版 個人 年契約) 年間280ドル
価格(学生向けプラン適用 年契約) 年間99ドル
プラン対象者 小学生/中学生/高校生/大学生/短期大学生/専門学校生/CG関連教育機関の受講生など

CLO Virtual Fashionが提供するツールです。クロスシミュレーションに特化しており、パターン(服の壁紙)を組み合わせてリアルな造形の服を作ることができます。

「学生ライセンス」

学生ユーザー向けに、割引価格の「学生ライセンス」が提供されています。ライセンスの対象者は、小学生/中学生/高校生/大学生/短期大学生/専門学校生/CG関連教育機関の受講生などです。

「学生ライセンス」は1年間有効です。価格は99ドル。初回購入日から4年以内であれば、2回目の購入が可能です。

購入の際は、アカウント登録と、学生であることの証明が必要です。身分証明は、学校が発行したメールアドレスを登録するか、各種証明書類を提示することで行えます。

「学生向けプラン購入ページ」Marvelous Designer公式サイト

LightWave 3D(LightWave 2023 日本語版/学生・教員版)

価格(LightWave 2023 日本語版 通常版) 184,800円
価格(LightWave 2023 日本語版 学生向けプラン適用) 47,080円
プラン対象者 幼稚園/小学校/中学校/高等学校/中等教育学校/高等専門学校/特別支援学校/外国人学校/大学/大学院/短期大学/医学部附属病院/専修学校/職業訓練校/身体障害者更生施設/付属図書館ほか

(画像は公式サイトより引用)

ディストームが提供する統合型3DCGツールです。シンプルで直感的なインターフェースを備えています。

2023年に最新版の「LightWave 2023」がリリースされています。

プロシージャルジオメトリを作成し操作できる「プロシージャルジオメトリノード」や、ジオメトリの複製のインスタンス化など、新機能が搭載されています。

「LightWave 2023 日本語版/学生・教員版」

日本国内の教育機関に在籍する学生や教職員に向けたライセンス「LightWave 2023 日本語版/学生・教員版」が提供されています。機能は通常版と同じで、商用利用も可能です。

ライセンスに期間の定めはなく、卒業後に新バージョンがリリースされた場合は通常版へとアップグレードすることができます。

価格は47,080円。購入の際は学生証の提示が必要です。

また、「LightWave 2020」以下のバージョンを最新バージョンにアップグレードする「LightWave 2023 アップグレード」も販売されています。価格は24,200円です。

「価格一覧ページ」LightWave 3D 2023公式サイト

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