国土交通省が主導する「PLATEAU」、Unity向けSDKを使ったサンプルプロジェクト『Urban Scape』を公開。時間や天気の変更も可能な3D都市ビューワーアプリを作成可能

2024.02.15
ニュースUnity
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この記事の3行まとめ

  • 3D都市モデルプロジェクト『PLATEAU』が、Unity向けサンプルプロジェクト『Urban Scape』を公開
  • 都市ビューワーアプリをビルドし、さまざまなカメラ視点で都市モデルを見られる
  • 時間や天候が変更できるほか、シーン自体のカスタマイズも可能

国土交通省の主導する3D都市モデルプロジェクト「PLATEAU(プラトー)」は、Unity向けSDKを使ったサンプルプロジェクトUrban Scapeを公開・発表しました。

PLATEAUは、国土交通省が主導する日本全国の3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化を推進するプロジェクトです。

『Urban Scape』都市ビューワーアプリの作成などを想定して作られ、2023年12月25日にGitHubで公開されました。同プロジェクトはUnity向けSDK『PLATEAU SDK for Unity』を使用しているほか、プロップの配置などには開発支援ツールキットのアドオン『PLATEAU SDK-Toolkits for Unityも活用しています。

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GitHubでは、サンプルプロジェクトのビルドやサンプルアプリの操作方法、シーンのカスタマイズ方法などが記載されています。

ビルドしたアプリのオープニング画面(画像はGitHubより引用)

アプリ上では、マウス操作によってカメラの回転を行えるほか、画面右側のスライダーを調整することでシーンの時間帯を変更できます。

また、画面下部の天候ボタンを押下することで、雨や雪を降らせることも可能です。

スライダーによる時間帯変更(画像はGitHubより引用)

ほかにも、カメラの俯瞰視点などへの変更や、歩いているアバターや走っている乗り物などに視点を移す「カメラインタラクションモード」などの視点変更機能が実装されています。

俯瞰視点。ポストエフェクトとして「Toy Camera」が使われている(画像はGitHubより引用)

カメラインタラクションモード。画像の一人称視点のほか、三人称視点や見回し視点も利用可能(画像はGitHubより引用)

シーンのカスタマイズでは、地形や街並みを3Dで再現するプラットフォーム『Cesium』のUnity用プラグイン『Cesium for Unity』を用いた都市モデルの入れ替えや、『PLATEAU SDK-Toolkits for Unity』のSandbox Toolkitを用いたオブジェクト配置が可能です。また、HDRPのプロジェクトではポストエフェクトも設定できます。

『Urban Scape』の詳細は、こちらをご確認ください。

Urban Scape | GitHub

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