NianticのUnity向けAR開発ツール「Lightship ARDK」が3.0にアップデート。VPS導入により、現実で近くにいるプレイヤー同士によるマルチプレイに対応

2023.11.03
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この記事の3行まとめ

  • NianticがUnity向けAR開発SDK『Lightship ARDK 3.0』をリリース
  • Unity公式「AR Foundation」との互換性が追加
  • 近くのプレイヤー同士でマルチプレイが可能に

2023年10月30日(現地時間)、『Pokémon GO』や『モンスターハンターNow』などを開発するNianticは、ARコンテンツの開発に役立つUnity向けSDK「Lightship ARDK」の最新バージョン3.0リリースしました。

Lightship ARDK 3.0の新要素を紹介する動画

Lightship ARDKは、Unityを使ったAndroidおよびiOS用のARアプリケーション制作を拡張する開発キットです。

今回のバージョンアップで、Unity公式のARアプリケーション開発フレームワーク「AR Foundation」との互換性が追加され、両者の機能を連携できるようになりました。

(画像は公式ブログより引用)

加えて、各所にある固有のロケーション(Wayspot)を画像から認識し、ゲーム内の位置情報を現実と同期させるシステム「Lightship VPS(Visual Positioning System)」(ベータ)が導入。これにより、付近にいるプレイヤー同士が現実と同じ位置関係でマルチプレイできます。

世界中のWayspotを検索できる『Geospatial Browser』を使用して、特定のWayspotにUnityエディタからメッシュなどを配置することも可能です。

Geospatial Browserの使用例(画像は公式ドキュメントより引用)

そのほか、記録したARシーン上の動きを、エディタで構築したARシーンで再生するPlayback機能や、セマンティックセグメンテーション(※)に応じたフィルターが19種類追加されました。
※ 画像認識によって、画像内の物体にラベル付けする技術

さらに、実験的な変更として、メッシュを生成可能な範囲が5メートルから20メートル以上に拡張されています。

Lightship ARDK 3.0の詳細は、公式ブログおよび公式ドキュメントをご確認ください。

Lightship ARDK 3.0: Now available for all AR developersLightship ARDK 公式ドキュメント

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