UE5とDeadlineを連携させてクラウドレンダリング。AWS公式ブログで解説記事が公開

2023.09.21
ニュース3DCGアンリアルエンジン映像制作
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この記事の3行まとめ

  • Amazon Web Servicesが、アンリアルエンジンと「AWS Thinkbox Deadline」を連携するプラグインについて解説
  • 「Movie Render Queue」のショットをエンジンから直接Deadlineにサブミット可能
  • Deadlineに送るジョブはDataAssetで管理する

Amazon Web Servicesは、同社の提供する「AWS Thinkbox Deadline(以下、Deadline)」を使って、アンリアルエンジンによるレンダリングなどのタスクを実行する方法の解説記事を自社ブログにて公開しました。

(画像はAWS公式ブログより引用)

Deadlineとアンリアルエンジンとの連携は、同社がEpic Gamesと共同で開発したアンリアルエンジン用プラグイン「UnrealDeadlineService」 と「MoviePipelineDeadline」を使用します。「Movie Render Queue」によるリモートレンダーを、エンジンから直接Deadlineで管理するレンダーファームにサブミットし、レンダリングが可能です。

サブミットにあたっては、事前にDeadlineジョブのプリセットを作成する必要があります。プラグインに含まれている「DeadlineJobPresetLibrary」のData Assetを作成し、ジョブの詳細を設定します。

ジョブ名や、処理可能なWorkerのGroupやPoolなどを設定したDeadlineジョブのプリセットを作成する(画像はAWS公式ブログより引用)

Deadlineへのサブミットは、Movie Render Queueの「Render(Remote)」、あるいはプラグインが提供する「Queue Asset Submitter」によって行います。

Movie Render QueueのRender(Remote)(画像はAWS公式ブログより引用)

Queue Asset Submitter(画像はAWS公式ブログより引用)

自身やほかのユーザーがサブミットしたジョブは「Deadline Monitor」で確認できます。WorkerのPoolとGroupを設定すれば、アンリアルエンジンのタスクを扱う能力のあるWorkerにだけ作業を割り当てることも可能です。

Deadline Monitor。レンダーファーム内のジョブを確認できる(画像はAWS公式ブログより引用)

プラグインはDeadline Repositoryからダウンロードでき、プロジェクト単位で導入します。

ブログでは上記の内容に加え、詳細なプラグインの導入方法や使い方、クラウドレンダリングのメリットなどについて触れています。

詳細は、Amazon Web Services ブログ『AWS Thinkbox Deadline を使って Epic Games の Unreal Engine パイプラインをスケジューリング』をご確認ください。

Amazon Web Services ブログ『AWS Thinkbox Deadline を使って Epic Games の Unreal Engine パイプラインをスケジューリング』

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