NVIDIA、大規模言語モデルや生成AIの時代を見据えた「GH200 Grace Hopper Superchip」発表。HBM3e メモリを搭載、NVIDIA MGXサーバ仕様とも完全互換

NVIDIA、大規模言語モデルや生成AIの時代を見据えた「GH200 Grace Hopper Superchip」発表。HBM3e メモリを搭載、NVIDIA MGXサーバ仕様とも完全互換

2023.08.14
ニュース
この記事をシェア!
Twitter Facebook LINE B!
Twitter Facebook LINE B!

この記事の3行まとめ

  • 「NVIDIA Grace Hopper」次期バージョンがSEAGRAPH 2023で発表
  • 従来より高速かつ広帯域幅を持つ「HBM3e」メモリを搭載
  • 2024年第2四半期に提供開始予定

2023年8月8日(火)、NVIDIAは高速かつ広帯域幅を持つ「HBM3e」メモリを搭載した「GH200 Grace Hopper Superchip」を発表しました。本発表は米国ロサンゼルスで開催された「SEAGRAPH 2023」基調講演内で同社CEO ジェンスン・フアン氏が明らかにしたもので、2024年の第2四半期に提供が開始される見込みとなります。

Grace Hopper Superchipは、Grace CPUとHopper GPU両方のアーキテクチャを、超高速チップ間インターコネクトテクノロジである「NVLink」を介して統合した“スーパーチップ”。SEAGRAPHの発表で搭載が告知された「HBM3e」は現行メモリのHBM3と比較して約50%高速であり、メモリが逼迫し易い生成AI等に対して恩恵の大きいアップデートとなっています。

HBM3e搭載の次期モデルによる新プラットフォームでは合計10TB/秒の帯域幅を実現し、3倍高速なメモリ帯域幅でパフォーマンスを向上させながら、旧バージョンより3.5倍大きなモデルの実行が可能とのこと。また、GH200はCOMPUTEX TAIPEI 2023で発表された「NVIDIA MGXサーバ仕様とも互換性がある旨が告知されています。

詳細なシステム仕様については、同社が202389日に発表したプレスリリースも併せてご確認ください。

NVIDIA、アクセラレーテッド コンピューティングと生成 AI の時代に向けた次世代の GH200 Grace Hopper Superchip プラットフォームを発表SEAGRAPH 2023 公式サイト

関連記事

Rust製コードエディター「Zed」がWindowsをサポート。オープンソース&無償で提供中
2025.11.03
2D向けゲームエンジン「GameMaker」が2024.14にアップデート。Switch 2向け開発のサポートや、DoS攻撃の恐れがある脆弱性の修正など
2025.10.31
ゲームメーカーズ × GALLERIA(ガレリア) コラボPCが筐体アップデートで新登場!
2025.10.31
デザインツール「Affinity」が無償化。ベクター画像作成・写真編集・Webデザインなどを単一アプリに統合
2025.10.31
約6年ぶりにフルモデルチェンジ。ロジクールのワイヤレスマウス「MX MASTER 4」が発売
2025.10.30
UE5標準物理エンジン「Chaos」最適化テクニック、Epic Gamesが解説。コリジョン判定や剛体シミュレーションの負荷軽減など
2025.10.30

注目記事ランキング

2025.10.28 - 2025.11.04
VIEW MORE

連載・特集ピックアップ

イベントカレンダー

VIEW MORE

今日の用語

ローパスフィルター(Low-Pass Filter)
ローパスフィルター
  1. 電気信号のうち、指定した周波数(カットオフ周波数)以下の信号を通し、それより上を大きく低減させるフィルター。
  2. ゲーム開発において、基本的にはサウンド用語として用いられる。例として、特定のセリフをローパスフィルターによってくぐもった音に加工することで、隣の部屋や遮蔽物の後ろで話しているかのような表現を行うことができる。
VIEW MORE

Xで最新情報をチェック!