アルゼンチンと東京の超長距離リモート開発。スマホ展開も見据えた対戦ゲーム『MonstaBox(モンスタボックス)』【BitSummit Let’s Go!!】

アルゼンチンと東京の超長距離リモート開発。スマホ展開も見据えた対戦ゲーム『MonstaBox(モンスタボックス)』【BitSummit Let’s Go!!】

2023.07.19
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2023年7月14日(木)から16日(日)の3日間、京都みやこめっせで開催されたBitSummit Let’s Go!!。展示されたゲームの中から、今回は「atKombi(アットコンビ)」が開発する対戦ゲームMonstaBox(モンスタボックス)を紹介するとともに、同作品の開発者 Bruno Leni(ブルーノ・レニ)氏に開発の背景を伺いました。

TEXT / 藤縄 優佑

目次

グラフィックはゆるいけど中身は奥深い。自分好みのビルドを組んで臨む頭脳戦

『MonstaBox』は、ボックスと化したキャラを転がして戦う、ターンベースの対戦ゲーム。自分のターンでできることは、マスで区切られたフィールドを転がって移動すること、そして攻撃・防御・呪文・固有技のアクションです。

ボックスの各表面にはそれらアクションなどが割り振られ、上面に表示されたものを実行できます。対戦前には、ボックスの各面をカスタマイズできるのが、ユニークなポイントの一つ。

固有技の異なるキャラから誰を選択するのか、セットしたい呪文はどれか、それらの組み合わせで戦い方が変わります。

HPを吸収・回復する技を持つキャラや、移動阻害スキルを持つキャラなどが利用可能。イベントでは3キャラのみ選択できた

踏むとダメージを受ける毒を設置する呪文、移動に制限をかける呪文などから選択する

各アクションの発動時にはMPを消費し、ターンごとに可能な移動回数や持ち時間も決まっています。アクションの組み立て、それを実現するための移動ルートなどを、制限時間内に考えて動かないといけません。

そのため、初心者同士ではわちゃわちゃわいわい楽しめる対戦を、上級者同士なら自分の考えた最強ビルドを巧みに操る戦いを楽しめそうに感じます。

ボックスの上下左右1マスには、その先に移動すると何のアクションが実行できるかを示すガイドが表示される

相手のHPをゼロにしても勝利にはならず、最後の仕事が待っています。自陣上に出現するスターを回収し、ボックスの上面にスターを向けてアクションすることで、やっと勝利が確定します。

つまり、HPがなくなったとしても逆転の目が残っているといえるのです。お互いに最後の最後まで気が抜けない、白熱のバトルが楽しめる仕組みが魅力の作品です。

『MonstaBox』はオンライン・オフラインのどちらの対戦にも対応し、Steam/iOS/Nintendo Switchにてリリースを予定しています。

チームの二人はBitSummitで初対面。スマホ展開も見据えてUnityで開発

ブルーノ・レニ氏(写真左側)と、フランシスコ・デマルティーノ氏(写真右側)

『MonstaBox』を開発するatKombi(アットコンビ)は、クリエイティブディレクターのBruno Leni(ブルーノ・レニ)氏と、メインプログラマーのFrancisco Demartino(フランシスコ・デマルティーノ)氏のコンビで構成されています。

ブルーノ氏が本作を作り始めたのは、ゲーム会社を作る夢を叶えるための一歩とのこと。初期段階では紙を使ってボードやボックスを自作してアイデアを練っていましたが、プログラマーの必要性を感じていたと言います。

そんなある日、共通の知人にフランシスコ氏を紹介してもらったことで、二人はチームを組むことになりました。

ブルーノ氏は東京在住で、フランシスコ氏はアルゼンチン・ブエノスアイレス在住。時差は12時間もありますが、相手の現在時刻をすぐに計算しやすいこともあるのでしょう、不都合に感じることはないそうです。

週に2、3回ほど行う打ち合わせには、Discordを使っています。取材時点の開発期間は2年ほどですが、今まで二人はリモートでしか話したことがなく、今回のBitSummitで初対面したとのこと。

「ずっとDiscordで話してきましたし気も合うので、対面しても違和感はありませんでした。意外だったのは、思ったより(フランシスコ氏の)背が高かったことくらいかな(笑)」とブルーノ氏は話します。

『MonstaBox』の開発環境はUnity。フランシスコ氏が慣れていることやスマホでの展開もしやすいこと、そして何よりプロトタイピングのしやすさが理由としています。

ゲームに必要な要素はすべて中央に寄せ、スマホでの展開も見据えたUIを設計している

なお、余談ではありますが、アルゼンチンのインディーゲーム開発者のなかでは、Unityに次いでGodot Engineの人気が高いとのこと。これは、Godot Engine開発者がアルゼンチン生まれで、Godot Engineの普及活動をしていることが影響していそう、とのお話でした。

本作はすでにオンライン対応も済ませ、Discordコミュニティでは定期的にテストプレイを兼ねた対戦会も開いています。また、大会も開催する予定としています。

『MonstaBox』の開発は順調。マーケティングなどを手伝ってくれるスポンサー・パブリッシャーがいたら、シングルプレイやチュートリアルのモードを追加し、よりスムーズにルールを理解できるようにしたいと話していました。

公式サイト https://www.atkombi.com/monstabox
リリース時期 未定
「atKombi」TwitterBitSummit Let's Go!!公式サイト
藤縄 優佑

編集プロダクション「浦辺制作所」に所属。ITやゲームにかかわる書籍・Webメディアにおいて、執筆と編集を担当している。ゲーム全般が下手だけど好き。

合同会社浦辺制作所 公式HP

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