この記事の3行まとめ
- Unreal Engine 5.2におけるAppleシリコンのサポート状況を伝える記事が公開
- 本バージョンより、Appleシリコンをネイティブサポート
- サポートは完全ではなく、現状の機能制限についても紹介される
Epic Gamesは、Unreal Engine(以下、UE)公式ブログ上に『Unreal Engine 5.2 が Apple シリコンと macOS のその他の開発環境をネイティブでサポート』と題した記事を公開しました。
記事では、UE5.2におけるAppleシリコンのサポート状況のほか、現状存在する機能の制限、macOSにおける開発要件の変更点などについて説明しています。
(画像は公式ブログより引用)
UE5.2から、Appleシリコン搭載のMacがネイティブサポートされるようになりました。Epic Games Launcherからインストールできるバージョン5.2以降のUEは、Appleシリコンに対応しています。
UEはAppleシリコン搭載のMacに対しては、これまでエミュレーションソフトウェア「Rosetta 2」によって互換性を確保していました。UE5.2以降はRosetta 2を使用しなくなったため、AppleシリコンベースのMacでのパフォーマンスが向上しています。
また、サポートに伴い、macOSにおける開発要件が以下の通り変更されました。
最小macOSバージョン:12.5 Monterey以降
推奨macOSバージョン:最新版のmacOS Ventura
最小Xcodeバージョン:14.1
加えて、UEマーケットプレイスでのコードプラグイン公開に対してもAppleシリコンへの対応が要求されています。アセット利用者にとっては、この追加要件により、マーケットプレイスでより多くのアセットが利用できることにつながります。
マーケットプレイスの要件変更により、macOSで新たに利用できるようになったアセット(画像は公式ブログより引用)
現状のmacOSサポートは完全ではなく、Naniteがデフォルトで無効になっているなど、いくつかの機能制限があるとのこと。そのほか、ハードウェアアクセラレーションによるレイトレーシングがサポートされていないことや、デフォルトのアンチエイリアスモードであるTemporal Super Resolution(TSR)が最適化されていないことなどが挙げられています。
なお、Apple M2ベースのMacであれば、Naniteを実験的に使用可能です。使用方法は、記事中で紹介されています。
記事本文はこちらをご確認ください。
Unreal Engine 5.2 が Apple シリコンと macOS のその他の開発環境をネイティブでサポート|Unreal Engine 公式ブログ