WebGPUがデフォルトで利用可能なChromeのベータ版をGoogleが公開。機械学習により適したWeb用グラフィックスAPI

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2023.04.07
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この記事の3行まとめ

  • GoogleがWebGPUをデフォルトで利用できる「Chrome 113 beta」をリリース
  • WebGPUはJavaScriptの作業負荷が軽減され、機械学習モデルの推論が向上するWeb用グラフィックスAPI
  • FirefoxとSafariにも今後実装が予定されている

2023年4月6日にGoogleWebGPUがデフォルトで利用できる「Chrome 113 beta」をリリースしました。

WebGPUは、WebGLおよびWebGL 2の後継となるWeb用グラフィックスAPIです。Direct3D 12、Metal、Vulkanと同様にGPU上でのレンダリングと計算操作を可能にし、同じグラフィックスでもJavaScriptの作業負荷が軽減。さらに、機械学習モデルの推論が向上するなどの利点があります。

WebGPUはベータ版のChrome 113で使用可能となり、VulkanをサポートするChromeOSデバイス、Direct3D 12をサポートするWindowsデバイス、およびmacOSで利用できます。Linux、Android、および既存プラットフォームのサポート拡大は近日中に行われる予定です。

また、FirefoxとSafariでも実装準備が進められています。

(画像はChrome Developers公式ブログより引用)

詳しくはChrome Developers公式ブログの記事をご確認ください。

Chrome Developers公式ブログ「Chrome 113 beta」Chrome Developers公式ブログ「Chrome ships WebGPU」

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