この記事の3行まとめ
- Unity Technologies、「Unity 6.5」で予定されている破壊的な仕様変更に関する投稿をUnity Discussionsで公開
- Render Graphの互換モード削除に伴い、従来システムのコードがエンジン内から完全に削除される
- すでに廃止・非推奨とされている複数のAPIが削除。またAndroid向けアプリの実行に必要な最小APIレベルが26に引き上げられる
Unity Technologiesは2025年12月12日(現地時間)、Unityの次期バージョン「Unity 6.5」で予定されている破壊的な仕様変更について紹介する投稿を、Unity Discussionsで公開しました。
Render Graph互換モードの廃止に伴う既存システムの削除や、すでに廃止・非推奨化されていたAPIの削除などが予告されています。
(画像はUnity Discussionsより引用)
Render GraphはUnity 6.3 Alphaよりデフォルトで有効化され、既存システムとの互換モードはUnity 6.4より廃止されることが発表されていました。
Unity 6.5では、エンジン内部に残っていた従来システムのコードが削除され、ワークフローが完全にRender Graphへと移行されます。
Unity 6.2以前のHDRPをベースに作成したカスタムSRPを採用している場合、Render Graphの新しいインターフェースに合わせてコードを修正する必要があります。
Android向けアプリケーション開発のAPIに関する変更も予告されました。
UnityでビルドされたAndroidアプリケーションの実行に必要な最小APIレベルが26(Android 8.0)に引き上げられます。
また従来は「Screen.fullscreen」でフルスクリーン状態のon/offを切り替えると同時に、ナビゲーションバーの表示/非表示も切り替えられていましたが、Unity 6.5ではこの連動が解除。今後はナビゲーションバー表示を制御する新たなランタイムAPIの導入が必要となります。
そのほか、Entities 1.4(※)より非推奨機能となったEntities.ForEachおよびIAspectsが今後のリリースから削除されることや、Unity 6.3ですでに廃止されているVR ModuleがUnity 6.5より削除されることなどが予告されています。
※ 「Entities」とは、UnityでECS(Entity Component System)に基づくゲーム開発を可能とする公式パッケージ。DOTSの一部として提供されている
詳細はUnity Discussionsをご確認ください。
Planned breaking changes in Unity 6.5